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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
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2009年8月生活記録(3期生岡田)[2009年09月16日(Wed)]

■ 夏休み

私が通っている大学院はクウォーター制のため、学期間の休みがほとんどない。たとえば、冬学期と春学期の間は1週間であり、冬休みでも2週間程度である。そのため、1年ぶりに休みが取れた感じである。

月末には、秋学期の準備も兼ねて、日本に一時帰国した。一時帰国中には、在職中から関わっている高等教育の障害学生支援の団体の集まりに参加した。2年ぶりだったが、当時と状況がだいぶ変わってきたと感じる。1つには単純に初対面のメンバーが多かったということである。これは単に2年の時間がたっているという問題ではない。障害学生支援を専門的に行っている職員のほとんどは嘱託等の非正規雇用であり、2年間の間に雇い止めになったり、所属大学が変わったという方が多いためである。

新しい人材が入ってくるという面では良いが、高い専門性を要するポジションが数年単位で担当者が変わってしまうということ、そのたびに一からやり直すこと、そこに従事している職員に身分保障がないという面では、学生、職員、そして大学にとっても、ある面では大きなマイナスである。

今アメリカで、大学マネジメントのプログラムで学んでいるが、個人的には障害学生支援のマネジメント、障害学生支援に従事する職員の専門性について研究している。その中で、障害学生支援に専従する職員の専門性とは何なのかという部分や、どのようにその職員が身分保障を得てきたか、社会的に専門職集団として認知されてきたかという過程について明らかになってきた。

障害学生支援が多くの大学で進んだ結果、上記のような問題がやっと明るみに出てきたとも言える。帰国後に、今研究している内容をしっかりと生かせるように、さらに深く学んで生きたいと思う。


■ 秋学期

来週から秋学期が始まるが、実は履修クラスがまだ決まらない状況である。そのうち1つは1年間のインターンシップなのだが、場所がまだ決まらない。数ヶ月かけて交渉してきた大学が、予算の制限を理由に断ってきたのが大きな原因である。昨年から続く経済悪化のため、多くの大学で15%程度の予算削減、日本でもニュースになっていたが、スタンフォード大学に限っては、30-40%の削減になっている。

そのため、インターンシップや、卒業生が行うことのできるOPTの機会にもかなり影響が出ているようだ。通常ならばインターンは無料で労働力を増やすことができるため、受け入れが増えるらしいのだが、私のクラスのようにAdministratorレベルのスーパーバイザーが付くものは、かなり厳しいらしく、現在のところ教授と連絡を取り合いながら、少しずつ進めているところである。


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