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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
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2009年8月生活記録 (4期生 川上恵)[2009年09月14日(Mon)]
(JumpStart Program)
7月23日から4週間集中プログラムであるJumpStart Programがスタートし、今秋に入ってくる新入生と編入生の一部を中心に約66名が集まった。
そのプログラムにはAcademic SuccessとNew Signerの二つのコースが分かれ、私は前者のコースに参加した。そのプログラムの全体の目的は、9月から始まる大学生活に慣れるためのものである。アカデ ミックサクセス(Academic Success)コースは英語と数学を中心とした授業で、New SignerコースはASL初心者向けに集中したプログラムである。私のコースは、月曜日から木曜日まで午前と午後を含めて4時間の英語と数学クラスがあった。その授業以外にワークショップとPersonal Discoveryも含まれており、ワークショップはオリエンテーション(学生ライフ、アカデミックアドバイサーなど)を中心した内容であった。Personal Discovery とは、日本で言えばフィールドアスレチックのようなものである。チームワーク力、責任感、信頼とチャレンジ力を高めるためにターザンロープや2メートルぐらいある丸木のトップから飛び降りたりする(もちろん命綱が付いている)などアクティブな活動である。その活動は月曜日から木曜日までで夜6時から8時まで続いた。金曜日には博物館(Air and Space Museum[国立航空宇宙博物館] ,Newseum[ニュージアム], United Stated Holocaust Memorial Museum[米国国立ホロコースト記念博物館])へ課題を調べるために出かけたりなど慌しい毎日を過ごしていたので、最後の一週間はさすがにへとへとに疲れてしまった。

JumpStartProgramに 参加して感じた事は、同じ米国内にありながらギャロデット大学は、オーロニ大学と全く違った点がある。例えば、オーロニ大学にいた頃は留学生が 数人程度だったが、ギャロデット大学のプログラムに参加した留学生はマレーシア人と私の二人だけだった。西海岸はアジア人やアジア系アメリカ人が多い 反面、東海岸はヨーロッパとアフリカに近いせいか白人と黒人が多いように感じた。また、ギャロデット大学は、全米から集まってくるため地域の手話や教育 環境によって多種多様である。その度に異なる手話を見ることで新しい語彙 を増やたりすると、段々その人の言いたいこともわかるようになってくる。このように新しい言語を習得するためには継続と辛抱が求められることが改めて実感させられた。その他に感銘したのが、コンピューターを駆使した授業内容である。これまで見てきた中では、パワーポイントを使ってのレクチャー中に、 スクリーンを切り替える場合、パソコンのキーボードを打ってスクリーン変換を行うが、ギャロデット大学では、「Smart Board(ス マートボード)」と呼ばれるスクリーンにタッチするだけで画面が変わる。音声言語の授業では、声を出すと同時にキーボードを打ちながら授業を進めるが、手話で授業の場合、音声言語での授業とやり方が必然と違ってくる。手話での授業を進める時にスマートボードを活用した方が指導内容だけでなく生徒や先生にとっても効率的に利用できるので、視覚的教材をさらに工夫した授業が大切だと実感した。また、数年前、日本の短大 に通っていた頃の様子と比べ技術がかなり発達してきており、学内専用のイントラネットを利用して宿題を確認したり、先生とコンタクトを取るなど情報を獲得できるための環境がきち んと整っている。かなり進んだ技術が備わっている現在の教育環境にただ驚くばかりである。

秋学期が始まってもJumpStart Program の時に一緒だったクラスメートもいるので、留学生や大学で初めてASLを学ぶ人達にとって、プログラムを通して知りあえた友人の存在は心強いであろう。 8月23日から3日間、留学生のオリエンテーション、26日から新入生のオリエンテーションが行われた。続いて8月31日に秋学期がスタートした。今後も新しい事が学習できる環境に感謝しつつがんばっていきたい。
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