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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
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2009年1月生活記録(3期生 岡田)[2009年02月23日(Mon)]
2日に日本から帰ってきて、5日からさっそく新学期が始まった。私の通う大学院はquarter制なので学期間は、ほとんど休みがないのである。今学期は、正式にOhlone Collegeから学籍を移すことができた。そのため、正規のフルタイムの学生となり、9単位が必須となる。

■Academic ethics

このクラスは高等教育機関で日々行われている「意思決定」をどのように倫理的に行っていくかということに重点か置かれている。日本語で「意思決定」というと、トップレベルの人たちの範疇という認識があるかもしれないが、そうではなく、大学で働く「プロフェッショナル」として、大学経営や学生の多様性、問題の大小、影響の大きさなどさまざまな観点から、「倫理的な(thical)」な判断を下す、あるいは自分を ethical かどうかを省みるトレーニングをかねている授業である。

秋学期も、次学期も「ethics」や「philosophy」に関する授業が多い。倫理・哲学と訳してしまうとニュアンスが少々異なってしまうのであるが、端的にいえば、ただの労働者 worker ではなく専門職である professional として、大学というコミュニティの中でどう考えて、どう判断を下し、どう動くか、ということが、私の在籍するプログラムでは強調されている。

日本では、大学というものに対する社会的な見方や、あるいは内部の意識も、アメリカとはだいぶ違うと思われるので、かなり新鮮な経験をしている。

大学で働くときは、職員教員というよりは、学生とかかわるプロフェッショナルであるべきだと個人的に思う。ただ、残念ながら日本では数年毎に異動があったりと、その背景にある根本的な考え方が違うため、それが育ちにくい土壌がある。ただ、今後さらに国際化が進むと、大学の生き残りをかけて、より明確な「哲学」を各大学が持たなければならない時代が来る可能性もある。こちらで度々強調されるのは、独自性のない大学は淘汰される!ということである。そんなときに(もちろんそれ以前に自分の仕事においても)この授業で学んでいることは、大きな意味があると感じている。


■administration and organization of student affairs

日本でいうとおおむね学生部にあたる、奨学金、留学生、住居、ダイバーシティ、障害学生、地域との関係や、それに関する法律、プログラムレビューなどを扱う。

学生支援、学生生活の部署がどう組織されているか、その背景にある考え方はどのようなものか、その考えを実践にどのように落とし込んでいるのかというあたりがテーマである。

毎週のディスカッションに加えて、大学を訪問してインタビューをするなど、フィールドワークを通して学んでいる。アメリカに来てからはじめてのグループワークである。このグループワークがかなりの曲者ではあるのだが、そのあたりは来月にでも。

私のグループは、San Jose State University の、ダイバーシティを取り上げて調査している。面白いのは、ダイバーシティは極論すれば「すべて」であるが、それに対する各部署の方法論などがだいぶ異なっていることである。


■Human Resource

日本でいえば人事にあたるのだろうか。人員の採用から、トレーニングの仕方、組織化の方法論、マネージャーの責任、人の資質の見極め、労働環境の整備など、人的資源に関することを専門的に学んでいる。

3週間で3つのプロジェクトという、クレイジー!!!な授業である。ほかのクラスメイトも同様に感じているようで、妙な一体感ができてしまった。空気がよどんでいる(笑)

Human Resouce の授業でこんな展開になってしまうとは皮肉としか言いようがない。この授業は学期後半から始まるので、来月に詳しく報告したいと思う。

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