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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2008年12月生活記録 (第4期生 福永梢)[2009年01月05日(Mon)]

新年明けましておめでとうございます。
皆様の新たな一年間が
多かれ少なかれ
学びあるものになることを願って、
謹んでご挨拶申し上げます。

2009年元旦


■学期末テスト  
 
  全体的に手ごたえがあった。特にメインストリーミングの英語クラスでは、今まで時間内に書けなかった小論文を、初めて時間内に仕上げることができた。時間延長をお願いすることもできたが、自分への挑戦ということで通常形式で受けさせてもらったのだ。授業では英語チューターも通訳理解も十分な状態ではなかったが、その割にはよい成績をもらえたので、自分の英語力が少なからずついてきたことに感動した。この授業を通して一番感慨深かったことは、「手書き」のよさであった。パソコン入力だと間違わない文法やつづりを手書きだと自分で呆れるくらい間違える。何かとコンピューターが便利な時代になったが、「手書き」は文化や気持ちの伝達だけでなく、言語獲得においても大切にしていかなければならないものなんだなぁと感じた。ASLクラスは、簡単にパスすることができた。家に帰っても学校に行っても手話だらけで、日常的に手話を使うことが圧倒的に多かった環境に助けられた。それでも課題は残る。まず、相手に合わせて自分の手話体系が自然と変わってしまう。手話体系が不安定なのである。「不安定は柔軟性」と前向きに捉えつつ、改善していきたい。他に、教えてもらったり見たりして覚えた手話の中に間違っているものがあった。あれが正しい、これが間違っていると細かく構えるつもりはないが、1つの言語として芯のところは大切にしていきたい。


■盲ろうのクリスマス・パーティー

  これまで盲ろうのイベントに数回参加してきたが、今回が一番多くの方が集まったイベントであった。若い人から年配の方まで集まり、幅広く交流することができた。ボランティアで準備・後片付けも手伝い、触手話通訳も初めてさせていただいた。「見たままコピーすればいいから」と言われてやってみたのだが、指文字となると見逃すことも多くてあたふたしながらもなんとかこなした。「初めてやったとは思えない」とほめられ、次の機会があったらまたやってみようという気持ちになった。


■ロシア・東ヨーロッパろう移民のニュー・イヤー・パーティー

  少しフォーマルなパーティーで、ロシア・東ヨーロッパ料理が並べられた。楽しいゲームも行われ、ロシアでプロだったというろう者の喜劇も楽しんだ。DVDを惜しくも手に入れることができなかったが、ホストファミリーから借りてあとで見てみようと思う。クラッカーとシャンパンでカウントダウンを行い、アメリカに来て一番リラックスできたし、楽しく思えたパーティーでもあった。英語もアメリカ手話も全くわからないままアメリカに来て、苦労した方ばかりである。それが今では英語とアメリカ手話で笑い合っている。自分もいつかその光景の1つになれる日まで、たくさん苦労していこうと思った。


■ACTやらTOEFLやらGREやら

  ACTは日本でいうセンター試験(5教科+小論文)みたいなものである。大学院試験に必要なGRE(英語、数学、小論文)を受けることもあり、興味があったので、試しに受けてみた。やはり、語彙力が問題だった。これでは数学の専門用語が英語で出てくるGREも大変、ということで語彙力、速読解力、推測力重視で勉強していくことにした。


■冬休み

  冬休みはほとんど勉強、喫茶店巡り、散歩(45〜90分!)でゆっくり時間を過ごしている。喫茶店の店員さんと仲良くなって、マフィンやコーヒーのおまけを時々いただく。日本にいたときも店員さんと何かと仲良くなって得していたが、アメリカも変わらないなぁと感じる。散歩では、食材の買い出しでいつもバスか車を使っていたところを、歩くことに変更した。大学への坂道とは違って歩きやすいので、いつの間にか1時間近く歩いてしまう。勉強のほうでは、英語の読解力を上げるためにDVD、本を買った。ハリーポッターを買ってみたが、著者がイギリス人なことを忘れており、イギリス英語の勉強になってしまった。それでもTOEFL対策の単語帳に出てきた単語が出てきたり、何回も見かけるけどなかなか覚えられない単語が出てきたりして、かなり助けられている。DVDにおいても、「Absolutely」や「Definitely」など、一見難しそうな単語が話し言葉に出てくることにびっくりしたりして、日常的な英語の勉強にもなる。また、限られた短い時間で英文(字幕)を読んですぐに理解しなければいけないため、関係詞も含んだ英文の速読解、わからない単語の憶測などに役立っている。言語をものにすることは、「勉強」だけでは限界がある。「慣れ」ながら「学ぶ」ことが大切だと思う。このことは、人間にも言えることだと思う。

 ・・・と、いろいろ考えを巡らせつつ、もう1年間過ごしてみようと思う。
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