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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
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2008年11月生活記録(岡田)[2008年12月13日(Sat)]
11月は大変あわただしい日々であった。クウォーター制のSanta Clara Universityでは11月が秋学期の佳境であり、また5週間で完結する土曜日のクラスはfinal projectとlast testが中旬にあったため、忙しさを通り越してパニックになっていた。加えて、クラスが日曜日にある週もあったため、週末などまったくなく、土・日・月とクラスが続いた翌日の火曜日に少し休むようなスケジュールであった。

■Student Development

11月16日にfinal projectを提出した。学生の発達に関する理論を今学期やってきたが、その理論が実際の大学プログラムにどのように生かされているかを各自調査するのが課題であった。個人的には、San Jose State Universityを調査したかったのだが、先方の時間の関係で難しく、オーロニカレッジを調査することにした。

大学が公開しているプログラムレビューを分析したり、職員にインタビューをしたりしながら、書き上げていった。実質与えられた時間は1ヶ月弱なので、満足のいく調査ではなかったが、理論が生かされていることは確認できた。ほかの学生も同様のような感じではあったが、先生も2年後に論文を書くために、導入的なものとして課したようである。そして、レポートはなんと20枚を越えた。アメリカに来てこれほど長いものを書いたのは初めてである。そのおかげか、その後オーロニで出される課題が何の苦にならなくなってしまった(笑)以前は3−4枚書くのも大変だったのに、今では適当にタイプしていれば5枚は超えるようになり、なんとも不思議である。

提出日には、16名の学生が各自プレゼンをして報告をした。プレゼンは意外とスムーズにできた。日本語のように、細かい部分まで確実にと言うわけにはいかないが、いいたいことはASLでだいぶ伝わるようになってきたかもしれない。今まで1年間、週末も英語の勉強に集中するなど、大学院合格を第一目標にやってきたため、ほかの留学生と比べて、友人と交流は少ないほうだと思うが、意外とボキャブラリーは蓄積されているようだ。通訳者の手話を必死で追って、わからないところは聞いて、というやり方できたが、一定の効果はあるようで一安心である。英語もASLも両方必要ではあるが、大学院でやっていくには、英語がまず高いレベルで求められるので、自分の状況にあった上達を目指していきたい。


■Higher Education Administration

月曜のクラスも今月は大変だった。24日にMid-term paperがあったからである。こちらは大学の学長に焦点を当てた論文などを4つ読み、それぞれを批判的に分析した後、それらからわかることなどをレポートするというものであった。最低枚数は12枚。というわけで、こちらも非常に大変だった。

先生が強調するのは「Critical thinking」である。論文を読んでどう考察・分析するか、をよく言うし評価の対象としているようだ。日本の大学院でも論文をもとにディスカッションなどは行われたが、それ以上に、自分自身でもっと深く読み込んでいくことがアメリカの大学院では求められるようだ。毎週のディスカッションの準備のために、質問例が与えられるが、そこにも「どう思う?」「あなたならどうする?」「なぜ?」といった問いかけが多い。

そういうわけで、このレポートではできる限り自分で分析し、「自分の言葉」で書くように心がけた。また、今回はいつもお世話になっているメンターの先生がカンファレンスでチリに行ってしまい、後半のレポートの部分は独力で書くことになった。オーロニの先生から引き続きバックアップをしていただいていると以前に書いたが、レポートの構成についてアドバイスをいただいたり、英語のチェックを受けている。また、論文であいまいなところがあれば2人でディスカッションをしたりして理解を深めている。ところが今回はたまたま出張の時期とぶつかってしまい、自分でトライしたわけである。結果的には、「A−」という高い評価をいただけた。分析の部分にも問題はなく、またレポート部分も大きな英語の訂正はなかったので、少し自信にもなった。とはいえ、よいレポートの例として配られた学生のペーパーを読むと、「さすがに差があるな」というのが実情なので、次学期はもう少しレベルアップを図っていきたい。

これでこのクラスは2つのペーパーが終わり、両方とも何とか「A」を取れた。この生活記録を書いている時点では、final testは終わっている。このテストは、本当に「まったくできなかった!難しい!」の一言なのであるが、総合的になんとか「B」は取りたいなと思いながら、最終的な結果を待っているところである。


■Thanksgiving Day

今年もサンクスギビングがやってきた。といっても、「4日間休み。ラッキー。これでレポートに集中できる!」という思考だったのであるが…。オーロニの友達にも、少々不憫に思われているようだ(笑)今年は去年と違って本当に余裕がなかったので、部屋で勉強していることが多かったが、通訳者の家に招待されておしゃべりしたり、オーロニの友人と夕食をともにしたりと、いった過ごし方をした。

実は去年サンクスギビング名物のターキー料理が口に合わなく、料理は少し躊躇していた。日本人的には鶏料理というと、から揚げとかグリルのように、肉汁があって味があるのが普通かと思うが、この料理はささみのようでパサつくのである。しかし今回の家では、残った七面鳥を使いスープを作っていた。そして、これが絶品!!だったので、なんとなくラッキーな気分になった。


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