2008年10月生活記録(3期生岡田)[2008年11月19日(Wed)]
■ CAPED(California Association Postsecondary Education and Disability)
去年も参加したコンベンションに今年も参加してきた。今年はサンフランシスコだったので、毎日自宅から電車で通った。電車で何日か続けて通うのも留学してから初めてのことで変な感じがした。もっともこちらでは、20分に一本程度なので、乗り遅れると大変なのだが…。
大会ではいろいろなテーマでワークショップが開かれ、参加者は興味のあるものに参加して、発表を聞いたり議論するという形であった。日本では、いわゆる学会こういうものはあるが、まだ障害学生支援の世界ではなかなか見られない。この大会のいいところは、さまざまな大学が自分のところの成果のあった取り組みを発表したり、研究者が自分の研究を報告したりと(アメリカでは、Ph.Dをもっている研究者が支援サービスの長になっていたりと、現場に近い存在なので、より現実的なテーマなことが多い)、いろいろな立場から発表があり、発表者も積極的に報告して、全体で発展していこうという雰囲気が感じられるところである。また、コミュニティカレッジの本部?からも報告があり、予算の状況や各種手続きの変更点、プログラムレビューの仕方などが発表され、現場とマネジメントの一体感が感じられた。
ただ、聴覚障害に関しては、PEPNetの西部地区のスタッフが、支援の基本的なことを説明したり、このネットワークが作成した教材や資料を用いてワークショップを開いていたが、正直「飽きた…」の一言であった。4月のPEPNet全米大会でも同じようなことが発表されていたし、個人的な感想としては、「これを使えばうまくいくよ!!」と繰り返し言っているようで、あまりメリットは感じられなかった。アメリカ滞在1年が過ぎ、いろいろな機関のスタッフの顔がわかるようになって感じることなのだが、アメリカは日本以上に広いはずなのに、こういう場に参加する人(あるいは発表者)の顔ぶれがいつも同じなのである。
日本でも、いろいろな大学で取り組みが始まっているが、現場である大学から自主的にいろいろな報告がなされるように、そして自由な情報交換から、現場の職員レベルで自然なネットワークが持てるようにもっていければ、もっと活気のある支援ができるのではないかと感じた。
■ 大学院
先月に報告できなかったクラスについて少し報告したい。現在履修しているのは、Higher Education Administration Leadership & Ethics(月:18-21) と Student Development in Higher Education(土:8:30-15:00) である。
前者は、特に高等教育機関におけるリーダーシップを重点を置いている。学生は毎時間あるトピックについて(高等教育の役割の変遷、大学の学長の機能の変遷、リーダーシップは誰が持つべきか、フォローシップのあり方とは(リーダーと一緒に働く人)、大学外のパワーとの関わり方など)の文献を読み、授業では小人数でのディスカッション、先生の補足的なレクチャー、外部からのゲストのプレゼンなどによって理解を深めていく。
正直、英語力や背景知識の不足、アメリカで働いている経験がないなどの理由で、ついていけないことのほうが多いが、プログラムのマネジメントをする上での基本的な下地が自分の中で広がっていくのを感じる。
このプログラムの目的は大学の Middle-level の Administrator を養成することであり、そのためになじみの薄い部分も扱っているのだろうと思う。ほかの学生も自分とは少し遠いように感じている部分は少なからずあるようだ。ただ、リーダーシップのセオリーなど、応用できるものも多く、またある意味で自己啓発的なメリットもあり、少しでも多くのことを学んでいきたいと思う。
Student Development in Higher Education は、学生サービスの充実に寄与するために学んでいく上での初歩的なクラスである。と言っても、学生の発達について、発達心理学などの分野からアプローチする分厚い教科書を使って議論するので、全然初歩的ではないが…。エリクソンやピアジェなど、日本語でも難解な理論ばっかりである。
クラスでは、学生の発達する分野を7つに分けて、毎週2−3分野ごとに、自分の経験なども含めて活発な議論が行われている。残念ながら、自分のASL力の問題、さらには、通訳者の技量の問題、通訳するには難しすぎるという問題、大学がキャプション通訳を提供しないなどという理由から、話の半分も理解できていないが、クラスに参加し、教科書を読んだりしているだけでも、いろいろなアイディアが浮かんでくる。
幸いにも、評価は実際の学生サービスをリサーチするという課題とそのプレゼンでほとんどが行われるので、クラスを完全に理解することと、パスすることとは別と割り切りながら、学んでいきたいと思う。
■ VISA
先月起こったVISAの問題であるが、最終的には、オーロニカレッジのインターナショナルオフィスのディレクターが調整役のような形でかかわってくれて、無事に解決できた。結果的には大学院で2クラス取り、足りない分を補うために、オーロニで2クラス+メンターの先生とのSpecial Classを続けることが決まった。これでスケジュールが確定したので、あとは無事にパスできるよう努めていきたい。
去年も参加したコンベンションに今年も参加してきた。今年はサンフランシスコだったので、毎日自宅から電車で通った。電車で何日か続けて通うのも留学してから初めてのことで変な感じがした。もっともこちらでは、20分に一本程度なので、乗り遅れると大変なのだが…。
大会ではいろいろなテーマでワークショップが開かれ、参加者は興味のあるものに参加して、発表を聞いたり議論するという形であった。日本では、いわゆる学会こういうものはあるが、まだ障害学生支援の世界ではなかなか見られない。この大会のいいところは、さまざまな大学が自分のところの成果のあった取り組みを発表したり、研究者が自分の研究を報告したりと(アメリカでは、Ph.Dをもっている研究者が支援サービスの長になっていたりと、現場に近い存在なので、より現実的なテーマなことが多い)、いろいろな立場から発表があり、発表者も積極的に報告して、全体で発展していこうという雰囲気が感じられるところである。また、コミュニティカレッジの本部?からも報告があり、予算の状況や各種手続きの変更点、プログラムレビューの仕方などが発表され、現場とマネジメントの一体感が感じられた。
ただ、聴覚障害に関しては、PEPNetの西部地区のスタッフが、支援の基本的なことを説明したり、このネットワークが作成した教材や資料を用いてワークショップを開いていたが、正直「飽きた…」の一言であった。4月のPEPNet全米大会でも同じようなことが発表されていたし、個人的な感想としては、「これを使えばうまくいくよ!!」と繰り返し言っているようで、あまりメリットは感じられなかった。アメリカ滞在1年が過ぎ、いろいろな機関のスタッフの顔がわかるようになって感じることなのだが、アメリカは日本以上に広いはずなのに、こういう場に参加する人(あるいは発表者)の顔ぶれがいつも同じなのである。
日本でも、いろいろな大学で取り組みが始まっているが、現場である大学から自主的にいろいろな報告がなされるように、そして自由な情報交換から、現場の職員レベルで自然なネットワークが持てるようにもっていければ、もっと活気のある支援ができるのではないかと感じた。
■ 大学院
先月に報告できなかったクラスについて少し報告したい。現在履修しているのは、Higher Education Administration Leadership & Ethics(月:18-21) と Student Development in Higher Education(土:8:30-15:00) である。
前者は、特に高等教育機関におけるリーダーシップを重点を置いている。学生は毎時間あるトピックについて(高等教育の役割の変遷、大学の学長の機能の変遷、リーダーシップは誰が持つべきか、フォローシップのあり方とは(リーダーと一緒に働く人)、大学外のパワーとの関わり方など)の文献を読み、授業では小人数でのディスカッション、先生の補足的なレクチャー、外部からのゲストのプレゼンなどによって理解を深めていく。
正直、英語力や背景知識の不足、アメリカで働いている経験がないなどの理由で、ついていけないことのほうが多いが、プログラムのマネジメントをする上での基本的な下地が自分の中で広がっていくのを感じる。
このプログラムの目的は大学の Middle-level の Administrator を養成することであり、そのためになじみの薄い部分も扱っているのだろうと思う。ほかの学生も自分とは少し遠いように感じている部分は少なからずあるようだ。ただ、リーダーシップのセオリーなど、応用できるものも多く、またある意味で自己啓発的なメリットもあり、少しでも多くのことを学んでいきたいと思う。
Student Development in Higher Education は、学生サービスの充実に寄与するために学んでいく上での初歩的なクラスである。と言っても、学生の発達について、発達心理学などの分野からアプローチする分厚い教科書を使って議論するので、全然初歩的ではないが…。エリクソンやピアジェなど、日本語でも難解な理論ばっかりである。
クラスでは、学生の発達する分野を7つに分けて、毎週2−3分野ごとに、自分の経験なども含めて活発な議論が行われている。残念ながら、自分のASL力の問題、さらには、通訳者の技量の問題、通訳するには難しすぎるという問題、大学がキャプション通訳を提供しないなどという理由から、話の半分も理解できていないが、クラスに参加し、教科書を読んだりしているだけでも、いろいろなアイディアが浮かんでくる。
幸いにも、評価は実際の学生サービスをリサーチするという課題とそのプレゼンでほとんどが行われるので、クラスを完全に理解することと、パスすることとは別と割り切りながら、学んでいきたいと思う。
■ VISA
先月起こったVISAの問題であるが、最終的には、オーロニカレッジのインターナショナルオフィスのディレクターが調整役のような形でかかわってくれて、無事に解決できた。結果的には大学院で2クラス取り、足りない分を補うために、オーロニで2クラス+メンターの先生とのSpecial Classを続けることが決まった。これでスケジュールが確定したので、あとは無事にパスできるよう努めていきたい。