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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2008年10月 生活記録(第4期生 福永梢)[2008年11月15日(Sat)]
  雨の日が多くなり、いちごの値段も高くなって、秋の訪れを感じる時期になった。太陽が昇っている時間も短くなり、朝は起きるのに苦労し、夜は寝るのが簡単になった。自然に逆らえず寝てしまい宿題が大変になるのがオチな日も増えて、自分を戒める今日この頃である。

【学習】 9月に依頼していたASLチューターがやっと始まった。管理人が私の申込書をなくすわ、再登録するも空きがないわ、ようやく見つかるも4回連続で忘れられるわで始まるまで2ヶ月かかった。それでも最終的に、以前から信頼している人が私のチューターになったので、結果オーライバンザーイである。その他、指文字と手話語彙のクラスを紹介していただいて、一番苦手なところの克服に励んでいる。実は、ASLチューターとこの2クラスは同じ曜日に連続であって目がとても疲れる。しかし、2クラスとも秋学期のみなのでラッキーだと思って楽しんでいきたい。このようにASLの勉強はいい感じなのに対して、英語のほうでは「自然な英語表現」の壁にぶつかっている。英語チューターも自分の時間となかなか合わず、チェックを十分に受けられないまま小論文を提出するハメになることもある。ASLクラスでできた聴こえる友達や、英語が得意なろうの友達にはとても助けられている。なんとか自分の時間を調整して、英語チューターを受けられるようにしたい。

【生活】 食材買い出しでは安いお店に連れて行ってくれたり、携帯電話の購入では会社にいろいろ聞いてくれたりとホストファミリーにはお世話になりっぱなしである。掃除・片づけに関しては適当な私とは逆で、大変きれい好きなホストファミリーなので、時々きれいさの基準の違いでケンカする。それでもやはりいい方なのである。一緒に遊びに行くような聴こえる友達もちらほらでき始め、うち二人と「世界の料理を吟味しよう」企画を作った。手始めにインド料理店で、本格的なカレーを味わってきた。私には問題なかったが、アメリカ人の二人は唇が痛いと悶えていた。次なるターゲットはメキシカンである。聴こえる友達と交流することは、ASLだけでなく英語磨きもできて一石二鳥になっている。今まで理解することと表現することで精いっぱいだったASL会話も、冗談を言ったり砕けた言い方をしたりするなどの余裕が、まだほんの少しではあるが、できるようになってきた。気軽に遊びに行けるような友達をもっと作るためにも、自分の性格・考えに合った「言葉」が必要だと思う。「言葉」は時に無力だけど、重要なときもあるなぁと改めて感じている。落ちたり上がったりしながら自分のペースで少しずつがんばっていきたい。

【イベント】 10月31日がハロウィンなこともあって、10月はイベント盛りだくさんな月だった。Deaf Expoでは、VP(テレビ電話みたいなもの、アメリカでは普及している)、携帯電話、聖書を手話に翻訳したDVD、「アメリカで初めて主演者全員がろう・ASL」というテレビ番組のDVDなどのそろっており、興味深かった。日本では携帯電話にテレビ電話機能があるが、アメリカにはなく、携帯できる小型のVPが最近発売されたばかりである。私の友達もほとんどが申し込んでいた。地元のろう学校では、バレーボールとフットボールの試合が行われ、数回友達や先生と見に行った。大変興奮する試合もあって、バレー観戦好きな私にとって、ストレス発散にもなった。最後に、オーロニ大学生自作のお化け屋敷でハロウィンもちゃっかり楽しんだ。
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