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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2008年10月 生活記録(第2期生 高山 亨太)[2008年11月02日(Sun)]
Enrichment day
 10月14日にEnrichment dayというイベントがあった。日本語でたとえると大学の全体公開日のようなものである。大学内で、様々な講演やワークショップが開催されるイベントである。基本的に、クラスは休講となるが、その代わりにEnrichment dayに参加することが求められている場合が多い。今回のEnrichment dayでは、全体講演会として、アメリカにおける大学経営の状況や学生やその家族の動向などについて、大学経営が専門の講師による講演が行われた。現在、Gallaudet Universityは、学生数の減少、どのように大学としてのブランド力や経営力などを向上させるのかといった課題がある。興味深いのは、ガソリンなどの石油価格の向上や地球温暖化の影響や高齢化社会の影響もあり、寒さの厳しい北部から比較的過ごしやすい南部に人口が移動しており、大学経営においてはこのような一部の動向を踏まえることも重要であるということであった。さらにオンラインコースの充実もギャローデット大学にとって1つの検討課題であるようだ。

Homecoming
 10月16日から18日まで、Homecomingが開催された。これは文化祭のようなものであり、この時期に多くの同窓会のメンバーが集い、講演会やミーティング、アメリカンフットボールの試合などが開催されるにぎやかなお祭りであった。

ハロウィーン
 10月31日は、ハロウィーンの日であり、多くの学生がそれぞれ変装したりして、学内や街中が変装で賑わっている。今年の変装は、大統領候補であるマケイン陣営の副大統領候補であるペイリンの仮装やマケイン陣営に対する中絶などに関する議論や銃規制、イラク戦争に反対する意味で、妊婦姿や銃を持ったカウボーイなどの仮装が人気だったようだ。留学3年目にして、初めて変装をして、ジョージタウンで行われたハロウィーンパレードに参加してきた。8時ぐらいにパーティーに集合し、11時ぐらいにジョージタウンに向かい、朝の3時頃まで騒いできた。もちろん、次の日は、二日酔い気味と筋肉痛で勉強に集中できない1日であった。

ASLPI
 ASLPIという大学院生が受験しなければならないアメリカ手話の評価試験を受けてきた。このASLPIの試験方法というのは、30分ほど1対1でインタビュアーから質問などを受けながら会話をし、その録画ビデオをもとに文法や語彙力などの5項目について3名の評価者によって5段階で評価されるというシステムである。学期中に一度だけ受けることが出来、2007年度はトータル評価で5段階中2ポイントだったが、今回はほぼ2.5ポイントとなり、少しだけASLの能力が伸びたようだ。
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