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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
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2008年8月生活記録(岡田)[2008年09月02日(Tue)]
サマースクール終了後、次の目標は大学院進学への最後の関門であるTOEFLでできるだけ良いスコアを取ることだった。今までは授業の課題で忙しくて落ち着いて勉強する暇がなかったが、やっと時間が取れたので落ち着いて勉強することができた。

まずは参考書の入手である。フリーモントから車で30分ほどのサンノゼに紀伊国屋があるのでそこで購入した。2冊で60ドルと値ははるが、こういうときに日本語の参考書が手に入るのは便利で安心である。必要ならば日本からの取り寄せも可能とのことで、これからも有効に使いたい。

さて、テスト内容であるが「難しい!!」の一言に尽きる。時に今のインターネットで行われるテストは、時間制限がかなり厳しく、また画面上ですべて読んで回答していくので、日本人には不向きではないかと思う。しかもライティングは、ただ書くだけではなくて、ある内容に関したテキストと講義を一度だけ聞き(私の場合はスクリプトだが)、それをまとめたり、論点を対比させたりと、瞬間的に正確に把握しないといけないので要求レベルはかなり高いと感じた。

ともかくも2週間できるだけの練習をこなして16日の本番に備えた。このTOEFL受験は、初のロングドライブという経験でもあった。というのもテスト会場が今月はロサンゼルス郊外のカマリロという町でしかなく、そこまでは飛行機では不便で行けなかったからである。前日に101号線を6時間ほどかけて南下した。なんとその間出口の数300であった。フリーウェイなので延々と続く道を想像していたが、サンノゼの先からは山道だったり、海沿いの道だったりして楽しい道中でもあった。とはいえ、さすがに到着したときには疲れ果ててしまってはいたが。

当日は意外なほど落ち着いて受験できた。リーディングセクションでパソコンを誤って操作してしまい何点か損してしまったが、心配だったライティングは思いのほか良くか書けたのではないかと思う。通訳者も用意されていたのだが、初めて会った通訳者をその場で利用して自分の言いたいことを伝えて聞くという経験は今回が初めてかもしれない。意外にもそれがうまくスムーズにできたので(簡単な会話ではあったが)、少なからずここで1年間暮らしている成果は出てきているのかなと、ほんの少しだけ感じることもできた。

帰路ではアメリカに来てから最大のトラブルに見舞われてしまった。簡単に言えば、車のオーバーヒートなのだが、フリーウェイの山の中で孤立してしまった。その対処の際に、近くに友人もいなく、ましてや英語も話せない自分にとっては、大変な苦労があった。なんとか2日かけて自宅に戻ることができた。ここでADAの欠陥というと大げさかもしれないが、少々呆れた出来事もあったので、この件はまたの機会に書ければいいと思う。

試験の結果は9月上旬にわかる予定である。このスコアとインタビューを経て長かった大学院進学への道もいったん区切りとなる。うまくいけば9月末からは大学院で学ぶことになる。入学したらそれはそれでこの1年間の苦労とは比べ物にならないとは思うがせっかくの機会なので、できる範囲で努力していきたいと思う。


なおTOEFL終了後は日本に一時帰国した(トラブルから無事に帰ったのが17日午前1時で出発が同日午前11時だった)。キャンセルにならなくて良かったものである…。日本滞在12日間という今までで一番短い期間であったが、サマースクール・TOEFLと疲れた頭を休め、「ほんとうにまったく何もしない」時間をすごすことができた。気ままに出かけ、気ままに話し、気ままにテレビを見るという生活だった。久々に会う人もいて楽しかった。留学すると性格まで変わったり、日本よりもアメリカが好きになる人もいるようだが、自分にとってはやはり日本の環境が好きだ、自分の居場所だと感じる。これからも自分の軸は失わないようにやっていきたいと思う。

明日からはオーロニカレッジの新学期である。大学院の結果がわかるまでは、留学生の身分をキープするためにこの大学に通うことになる。コミュニティカレッジであることに起因するクラス選択の難しさなどから、新たな目標設定が難しいが、一週間かけて先生と話し合い、最善の選択をして行きたいと思う。
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