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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
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2008年7月生活記録 【第2期 谷口恵美】[2008年08月12日(Tue)]
 南アフリカは南半球に位置しており、季節も日本やアメリカと当然逆となり今の季節は冬である。しかし、私が滞在してる首都プレトリアは雪がなく気温も秋並みで穏やかな気候のため、現地人から「今は冬の真っ最中だよ」と言われてもなかなか感じないものである。

■南アフリカのろう学校■
 7月中旬に南アフリカの首都プレトリアにあるろう学校を初めて訪問した。訪れた瞬間、そのろう学校の生徒たちはこれまでアジア人ろう者を生の目で見たことが無く、「アジア人だ!!」と校内で騒がれてしまったり、「日本はどこにあるの?」などと質問攻めにされたりしたことが始まりだった。

 ここ約1ヶ月間、色々な授業の見学や生徒たちとの触れ合い、そして多くの先生方と教育のあり方や問題などについて議論したりしてきた。そのろう学校には手話通訳者が3名おり、手話の出来ない先生の授業や校長先生のお話などの時に通訳するというシステムがある。その制度は初めて聞くものであり、好奇心のゆえに授業を見学させてもらった。その通訳制度は生徒たちの意見を基に2002年に設立されたという。また、手話の技術を更に磨きたい生徒たちや先生たちのための手話クラスが設けられており、そのクラスはろう者たちの要望により約2年前に始められ、現在はコンピューターを用いた授業を行っている。南アフリカには11言語という多言語を持つ国で、手話もそれぞれの言語によって当然異なるために南アフリカ手話を1つにしようという動きにより、生徒たちはコンピューターで新手話を学んでいる。このことから、そのろう学校でも最近手話の重要さが高まってきている模様である。

 先月の生活記録にも記載したアパルトヘイトの廃止を実施したかの有名なマンデラ前大統領の90歳誕生日が7月18日に迎えられ、昼休みに変装した偽のマンデラ氏が登場し、生徒たちが歌で彼を祝い、最後にケーキを食べながら楽しんでいた光景を見て微笑ましく思った。また、市民たちも外で賑わっており、マンデラ氏は市民の皆から尊敬とともに愛されている存在だとこの国で実感することが出来て良かった。

■クルーガー国立公園■
 日本人の友達が1週間ながらに南アフリカに遊びに来てくれ、世界で最も有名なサファリの1つであるクルーガー国立公園で2泊3日過ごした。その公園は日本の四国が収まるほどの面積を有しており、このサファリは基本的に自分で野生動物観察するもので、それを「ゲームドライブ」と呼ぶ。自分でドライブをし、動物などを見つけていく。特にライオンに遭遇する確率が低く、運と勘次第のようだ。早朝の5時にビッグファイブ(ライオン・ヒョウ・ゾウ・サイ・バッファロー)を探しにドライブに出かけたが、ライオンとヒョウは残念ながら遭遇することは出来なかった。現地人いわく、ライオンは狩りのために早朝ではなく夕方から夜にかけて出没するそうだ。知識のなさで計画を誤ってしまったことに後悔したが、南アフリカでしか見れない動物を沢山見ることが出来、さらにキリンやゾウなども間近で見れたことも貴重な想い出となった。いつかはリベンジとして再度サファリを訪れたいと思っている。

■抱負■
 日本帰国日まで1ヶ月を切り、南アフリカでの滞在ももう残りあと1週間となってしまった。南アフリカは大自然に恵まれ大変魅力のある国で、この国との別れはことさら名残惜しい。アメリカへ発つ前までに南アフリカのろう学校で学んだ記録をまとめていきたいと思っている。
Posted by 谷口恵美(第2期) at 23:02 | 奨学生生活記録 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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