2008年4月 生活記録(1期生 池上 真)[2008年05月19日(Mon)]
□はじめに
4月は、プレゼンテーションとレポートが立て続けにあり、目が回るほど忙しかった。先々週は、これまでの一年間において学んだことをもとに、二年次のカリキュラムを消化できるほどの基礎的な知識をマスターしているかどうかを試す資格認定試験(Qualifying Examination)が行われた。先週から待望のはずの夏休みが始まったが、資格認定試験の結果待ち、卒業式の準備などもあり、まだ実感がわいてこないが、何はともあれ、これで大学院での勉強を半分終えたことになる。大学院での勉強は決して平坦ばかりではなかったが、今はとにかく一息ついているところである。
□人間行動と社会環境(Human Behavior and Social Environment)
このクラスのホームワークの一つとして、「(共通の利害を持つ)コミュニティ」についての、グループによるプレゼンテーションがあった。僕は、他のクラスメイト3人と共に、「パンク」のグループについて調べ、発表した。パンクのグループは、現代社会において進むべき道筋から極端に逸脱した人たちの集まりとして扱われ、いまだに彼らに対する強い偏見と差別が存在している。パンクに関する書物を読んだり、パンクの人たちへのインタビューを行ったりした。パンクのグループには男性だけでなく女性もおり、女性は女性なりの意図や信念があり、同グループの男性とは異なったアイデンティティを持っていること、パンクのグループの人たちの人種は様々で、特に若者に多く、教育歴は、中卒から博士号を取得した人たちまで多岐に渡ること、パンクのグループは、自分の手で快適な生活環境を作るという点を高く評価していること、パンクのグループは彼らのうちにあるネットワークを大事にし、お互いに支え合いながら生活を送っていること、などなどである。同じグループのメンバーのうちの一人が十代の頃、パンクのグループに関わっていたということがきっかけでこのテーマについて調べ、発表することになったが、発表当日は、彼女の友人をパンクのゲストに迎え、自身の生い立ちや経験、パンクのグループに関わったきっかけ、自身の一般社会に対する態度などを語ってもらった。大変興味深い内容であった。
□データ分析(Data Analysis)
このクラスでは、デフコミュニティにおけるデート・バイオレンス(Dating Violence)の実態について調べた。他のクラスと異なり、クラスのすべての学生が毎回のクラスにおいて学んだ各種の調査方法・分析方法を駆使しながら、冒頭に述べた共通のテーマ(デフコミュニティにおけるデート・バイオレンス)について、一学期にわたって、調査および分析を進めてきた。特に、SPSSを使っての統計処理には細心の注意を払った。コンピューターを使いながら講義が進められたのだが、教授がどこをクリックしたりしているのか、細かい手順を目で追っていく必要があった。また、SPSSでの統計処理をどのように英文でまとめればよいのかについてなど、基本的な論文の書き方についても学んだ。ギャローデット大学大学院ソーシャルワーク学部は修士論文こそ提出を要求されていないが、今後、様々な学会の研究発表の論文を読むときにこの知識が役立つものと思っている。さらに、このクラスを通じて、デート・バイオレンスで困っているろう者・難聴者のための団体が全米各地にあることを知った。僕のインタビューに協力いただいた「DEAF HOPE」は、カリフォルニアの北部にあり、そこには、ろう者・難聴者のためのホットラインが設置されている。その際の連絡手段はEメールだが、連絡を受けたスタッフが20分以内に返信するというシステムが用意されている。このように、各種の調査方法・分析方法を学ぶだけでなく、アメリカにどのような団体があり、どんなサービスやプログラムが提供されているのかを知ることが出来、非常に有意義なクラスであった。
□夏休みの予定
夏休みは、サマースクールを申し込み、聴力障害に関するクラス(Audiology & Hearing Technology)を3週間ほど受講する予定である。その後の予定については、サマースクールを受講しながら、ゆっくり考えて決めたいと思っている。
4月は、プレゼンテーションとレポートが立て続けにあり、目が回るほど忙しかった。先々週は、これまでの一年間において学んだことをもとに、二年次のカリキュラムを消化できるほどの基礎的な知識をマスターしているかどうかを試す資格認定試験(Qualifying Examination)が行われた。先週から待望のはずの夏休みが始まったが、資格認定試験の結果待ち、卒業式の準備などもあり、まだ実感がわいてこないが、何はともあれ、これで大学院での勉強を半分終えたことになる。大学院での勉強は決して平坦ばかりではなかったが、今はとにかく一息ついているところである。
□人間行動と社会環境(Human Behavior and Social Environment)
このクラスのホームワークの一つとして、「(共通の利害を持つ)コミュニティ」についての、グループによるプレゼンテーションがあった。僕は、他のクラスメイト3人と共に、「パンク」のグループについて調べ、発表した。パンクのグループは、現代社会において進むべき道筋から極端に逸脱した人たちの集まりとして扱われ、いまだに彼らに対する強い偏見と差別が存在している。パンクに関する書物を読んだり、パンクの人たちへのインタビューを行ったりした。パンクのグループには男性だけでなく女性もおり、女性は女性なりの意図や信念があり、同グループの男性とは異なったアイデンティティを持っていること、パンクのグループの人たちの人種は様々で、特に若者に多く、教育歴は、中卒から博士号を取得した人たちまで多岐に渡ること、パンクのグループは、自分の手で快適な生活環境を作るという点を高く評価していること、パンクのグループは彼らのうちにあるネットワークを大事にし、お互いに支え合いながら生活を送っていること、などなどである。同じグループのメンバーのうちの一人が十代の頃、パンクのグループに関わっていたということがきっかけでこのテーマについて調べ、発表することになったが、発表当日は、彼女の友人をパンクのゲストに迎え、自身の生い立ちや経験、パンクのグループに関わったきっかけ、自身の一般社会に対する態度などを語ってもらった。大変興味深い内容であった。
□データ分析(Data Analysis)
このクラスでは、デフコミュニティにおけるデート・バイオレンス(Dating Violence)の実態について調べた。他のクラスと異なり、クラスのすべての学生が毎回のクラスにおいて学んだ各種の調査方法・分析方法を駆使しながら、冒頭に述べた共通のテーマ(デフコミュニティにおけるデート・バイオレンス)について、一学期にわたって、調査および分析を進めてきた。特に、SPSSを使っての統計処理には細心の注意を払った。コンピューターを使いながら講義が進められたのだが、教授がどこをクリックしたりしているのか、細かい手順を目で追っていく必要があった。また、SPSSでの統計処理をどのように英文でまとめればよいのかについてなど、基本的な論文の書き方についても学んだ。ギャローデット大学大学院ソーシャルワーク学部は修士論文こそ提出を要求されていないが、今後、様々な学会の研究発表の論文を読むときにこの知識が役立つものと思っている。さらに、このクラスを通じて、デート・バイオレンスで困っているろう者・難聴者のための団体が全米各地にあることを知った。僕のインタビューに協力いただいた「DEAF HOPE」は、カリフォルニアの北部にあり、そこには、ろう者・難聴者のためのホットラインが設置されている。その際の連絡手段はEメールだが、連絡を受けたスタッフが20分以内に返信するというシステムが用意されている。このように、各種の調査方法・分析方法を学ぶだけでなく、アメリカにどのような団体があり、どんなサービスやプログラムが提供されているのかを知ることが出来、非常に有意義なクラスであった。
□夏休みの予定
夏休みは、サマースクールを申し込み、聴力障害に関するクラス(Audiology & Hearing Technology)を3週間ほど受講する予定である。その後の予定については、サマースクールを受講しながら、ゆっくり考えて決めたいと思っている。