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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2025年3月「今月は図書館通い」金本小夜(19期生)[2025年04月09日(Wed)]
みなさんこんにちは。
4月になりましたね。日本はもう桜が綺麗な季節でしょうか。
イギリスでも(前にも書いたかもしれませんが)桜がたくさん咲いていて日本をよく思い出します。今は同時に水仙やブルーベルが咲いていて、まさに春爛漫、といった美しさです。

先月はとにかく書くことに集中した1ヶ月でした。
今書いている章は聾者と聴者の間に関してのものなのですが、実は意外に先行研究がなくて苦労しています。
聾者に関しての資料も少ないなとは思っていましたが、難聴を含む、この聾者と聴者の間の立場というのはまったく注目されていないんだなと感じます。アイデンティティの揺らぎや、社会的な居場所の欠如という点は、例えば移民やジェンダーに関する問題とも近いテーマを有していて面白いと思うのですが、案外と見られていないんですね。
今はBreueggermannのDeaf Subjectsという本を中心に、移民や、いわゆるハーフの人々に焦点を当てたクロスボーダーをテーマとする文学の研究書や、ドゥルーズという哲学者が提唱した脱領土化の理論を元に文章を組み立てており、上手くまとまってほしいなぁと願っているところです。

ちなみにこの執筆の合間、楽しんでいることの一つは勉強場所の発掘だったりします。
イングランドではSconulというシステムがあり、イングランドの大学の大学院以上の所属であれば、システムを通して他の大学の図書館の図書館カードを作ってくれて自由に出入りできるので、おかげで色々な大学図書館に出入りしています。よく行くのはUCL(University college London)の図書館ですが、他にもアジア研究で有名なSOASや、King’s Collegeの図書館にも時々行っています。
日本にいた時は、他の大学の図書館に行くたびに受付で都度長い申請書を書かされましたが、イギリスのこのシステムは便利ですね。

イギリスは来週イースターで、ロンドンでは街のあちこちに卵の像が飾られたり、卵やウサギの形をしたチョコレートが売られたりなどして、春めいた、楽しそうな雰囲気が感じられます。
私も早くスケジュールに余裕を出して、イースターを楽しみたいのですが!
イギリスのイースターに食べるパンで、ホットクロスバンという真ん中に十字の入った伝統的なパンがあるのですが、せめてものイースターの楽しみに最近これを食べて季節を味わっています…

来月はもう少し楽しいテーマのブログが書きたいですね笑
ではまた!

写真はUCL図書館と、その中庭にある長州ファイブの記念碑です。東京盲啞学校の開祖、山尾庸三の名前もちゃんとあります。
IMG_3120.jpegIMG_3119-7b754.jpeg
Posted by 金本 at 16:30 | 奨学生生活記録 | この記事のURL
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