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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2024年11月「クリスマス間近!」金本小夜(19期生)[2024年12月08日(Sun)]
みなさんこんにちは。
12月に入りましたね!師走という言葉通り、12月に入ると突然いつも忙しくなり、あっという間に時間が過ぎてしまう気がします。

イギリスではハロウィンが終わったあたりからちらほら出てきていたクリスマスのデコレーションやイルミネーションが、12月に入って一気に増え、リースやツリーがあちこちで見られるようになりました。
ところで最近知ったのですが、子供達にクリスマスプレゼントを配るサンタクロース像というのは19世紀、ヴィクトリア朝時代に発展した概念なのだそうです。
それまでイギリスのサンタクロース(イギリスではファーザー・クリスマスと言います)は、クリスマスを擬人化した、クリスマスを象徴するだけの存在でした。ディケンズの『クリスマス・キャロル』に登場するGhost of Christmas present (現代のクリスマスの霊。他に過去と未来の霊が登場して、主人公のスクルージにいい人間になれ、と諭します)がいい例としてよく挙げられますが、実際、当時の大人気小説家ディケンズのロンドン一般市民への影響は大きく、ディケンズとクリスマスについての論文もあるほどです。2017年の映画『The man who invented Christmas 』(邦題は『クリスマスに奇跡を起こした男』ですが、英語の原題を直訳すると、クリスマスを創った男、となります)にイギリスの当時のクリスマスとディケンズの関係がよく描かれていますのでぜひご覧ください。

大学の方は、副指導教官が変わり、前の日本文学専門の先生から、日本人の英文学専門の先生になりました。私個人としてはろう教育学の先生がいいな…とさりげなく推していたのですが、主任指導教官が絶対に日本語文献を読める先生がいい、というのでこういう結果になりました。でもろう教育学の先生に必要があればコンタクト取るのはいいかも、と言ってくれたので、チャンスを見てアプローチしてみたいです。

自分の研究の方は、とりあえず論文の第1章は今のまま少し寝かせておいて、第2章へと筆を進めることになりました。
そういえば研究の話を前に書いたかどうか忘れたのですが、第1章は文学理論、第2章は特にBetweenity(間性)について書く予定でいます。このBetweenityはアメリカ人の研究者、Brenda Jo Brueggemannの著書『Deaf Subjects: Between identities and spaces』(2009)で取り扱っている問題なのですが、ろうと聴者の間の人々、難聴者やCODAといったどちらのカテゴリにも分類できない立場の人々に焦点をあてた考えで、難聴者である私としてはとても興味のある問題でもあります。
今はこの本の考えをまとめている段階なので、次のブログはその紹介記事になりそうな予感です。

次ブログを書くのは1月ですね。
今年も残り数日、悪あがきとは思いつつ、大晦日の最後の1分まで勉強を頑張りたいです。
みなさまもどうか良いお年をお迎えください!


追記:
最近街に出ると、図書館に行くついでに大回りしてイルミネーションなどを見物しているのですが、その写真が結構溜まってきちゃったのでここでちょっと紹介させてください。
IMG_0947.jpegIMG_0936.jpegIMG_0969.jpegIMG_0989.jpeg
Posted by 金本 at 20:11 | 奨学生生活記録 | この記事のURL
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