2007年11月生活記録(岡田)[2007年12月28日(Fri)]
先月あたりからここフリーモントでも寒くなり、いよいよ冬と思われたが、意外にも昼間は20度近くまで上がる日もあるくらいで快適です。日本で言えば11月に入ったけど、真冬がないという感じでしょうか。
Deaf Culture
学期後半に入り一気に課題が増えてきた。ブックレポートやプロジェクト、ペーパーなど毎時間必ず何かを提出するというペースであった。なかでも印象に残ったのが、「ADA Project」で、これは各自がテーマを決めて、それに見合う企業にコンタクトを取り、ADAが本当に遵守されているか、もしされていない場合どうするか、自分なりにアプローチの方法を考えて調査するプロジェクトだった。
アメリカ人でも、ADAによっていろいろな権利が認められているのは知っていても、具体的にどういう規定で守られているのか知らない人がほとんどである。例えば授業で、先生が、ある学生に「お店に行って物を買いたいけどコミュニケーションが取れないときに通訳を頼めると思う?」と聞いたとき、「もちろん。ADAにあるから」と答えていた。しかし「じゃあ、それはADAのどこに書いてあるの?」と聞かれると答えられないという現状であった。
実際には、ADAには多くの免責事項があり、常にサービスを要求できるわけではないのであるが、そのような規定も含めて、自分の権利をきちんと守るためには、まず自分が何によってどこまで守られているのかを知る必要があるとの目的で実施された課題であった。
私は、自分の留学目標と関連付けて、Small Private Schoolをテーマに、「ろうでも入学を認めるか。必要なサービスは提供されるか」を調べたが、他の学生は病院でのemergency roomでの通訳の派遣や、雇用の際に平等に扱われるかなどを調べたようである。
概して、まだまだ不十分な実施状況が浮かび上がったが、興味深かったのは、レポートを書くだけではなく、その前に対応が不十分な企業に対して学生が苦情申し立ての手紙を書き(実際に投函するかは各自の自由)、その内容をクラス内でディスカッションして、評価しあったことである。然るべき立場の人に伝えられているか、企業とのやり取りの事実関係(担当者名や日時)を記入しているか、ADAの該当する部分を提示して自分の主張を裏つけているかなどをポイントとして評価した。その上である学生は丁寧に改善をお願いしたいと書いてあったり、また他の学生は規定どおり対応しない場合は、弁護士に通告すると書いたりしており面白かった。
今回の課題だけではなく、以前にADAやRehabilitation Law504などを扱ったときにも、自分の権利を守るためにはどう行動すべきか、というトピックで、望ましい行動が箇条書きにされたSelf Advocacy Tipというプリントを利用して、授業が行われたこともある。「感情的にならず主張の論拠を提示する」など当たり前なこともあったが、このようなresourceがあり、そして授業で扱われるというのは大切なことであると感じた。もちろんこれは、deafのみのクラスが設置されているOhloneだからできることなのかもしれないが、日本でも工夫次第で十分に活用できる取り組みの一つではないだろうか。
また自分にとっても、「ろう学生のempowerment」を考えたときに非常に示唆に富むものであり、良い経験であった。今学期この授業で得たものは数多く、来学期も自分にとってプラスになる授業に出会えれば、と思う。
Deaf Field Work
今月はSan Jose State UniversityとCalifornia University, Berkeleyを訪問した。両校とも1000人近くの障害学生が在籍し、聴覚に関しては数十人の学生が在籍している。
今学期4つの大学を訪問して感じたことは、日本以上に支援に対するスタンスが多様であるということである。学生がサービスを利用する際の規定やその柔軟さ、通訳者の確保の仕方、組織の構成など、予想以上に各大学でまちまちであった。その根底にある考え方として、policyの遵守こそが大切であるという大学から、できる限り健聴の学生と同じようにとの考えで、かなり柔軟に学生に対応している大学まで様々である。
来学期は今回得た情報を整理することも含めて、英語で報告書を作成するなど、英語力の向上とも結びつけながら、プログラムのマネジメントという観点からより深く掘り下げて行きたいと思う。
Deaf Culture
学期後半に入り一気に課題が増えてきた。ブックレポートやプロジェクト、ペーパーなど毎時間必ず何かを提出するというペースであった。なかでも印象に残ったのが、「ADA Project」で、これは各自がテーマを決めて、それに見合う企業にコンタクトを取り、ADAが本当に遵守されているか、もしされていない場合どうするか、自分なりにアプローチの方法を考えて調査するプロジェクトだった。
アメリカ人でも、ADAによっていろいろな権利が認められているのは知っていても、具体的にどういう規定で守られているのか知らない人がほとんどである。例えば授業で、先生が、ある学生に「お店に行って物を買いたいけどコミュニケーションが取れないときに通訳を頼めると思う?」と聞いたとき、「もちろん。ADAにあるから」と答えていた。しかし「じゃあ、それはADAのどこに書いてあるの?」と聞かれると答えられないという現状であった。
実際には、ADAには多くの免責事項があり、常にサービスを要求できるわけではないのであるが、そのような規定も含めて、自分の権利をきちんと守るためには、まず自分が何によってどこまで守られているのかを知る必要があるとの目的で実施された課題であった。
私は、自分の留学目標と関連付けて、Small Private Schoolをテーマに、「ろうでも入学を認めるか。必要なサービスは提供されるか」を調べたが、他の学生は病院でのemergency roomでの通訳の派遣や、雇用の際に平等に扱われるかなどを調べたようである。
概して、まだまだ不十分な実施状況が浮かび上がったが、興味深かったのは、レポートを書くだけではなく、その前に対応が不十分な企業に対して学生が苦情申し立ての手紙を書き(実際に投函するかは各自の自由)、その内容をクラス内でディスカッションして、評価しあったことである。然るべき立場の人に伝えられているか、企業とのやり取りの事実関係(担当者名や日時)を記入しているか、ADAの該当する部分を提示して自分の主張を裏つけているかなどをポイントとして評価した。その上である学生は丁寧に改善をお願いしたいと書いてあったり、また他の学生は規定どおり対応しない場合は、弁護士に通告すると書いたりしており面白かった。
今回の課題だけではなく、以前にADAやRehabilitation Law504などを扱ったときにも、自分の権利を守るためにはどう行動すべきか、というトピックで、望ましい行動が箇条書きにされたSelf Advocacy Tipというプリントを利用して、授業が行われたこともある。「感情的にならず主張の論拠を提示する」など当たり前なこともあったが、このようなresourceがあり、そして授業で扱われるというのは大切なことであると感じた。もちろんこれは、deafのみのクラスが設置されているOhloneだからできることなのかもしれないが、日本でも工夫次第で十分に活用できる取り組みの一つではないだろうか。
また自分にとっても、「ろう学生のempowerment」を考えたときに非常に示唆に富むものであり、良い経験であった。今学期この授業で得たものは数多く、来学期も自分にとってプラスになる授業に出会えれば、と思う。
Deaf Field Work
今月はSan Jose State UniversityとCalifornia University, Berkeleyを訪問した。両校とも1000人近くの障害学生が在籍し、聴覚に関しては数十人の学生が在籍している。
今学期4つの大学を訪問して感じたことは、日本以上に支援に対するスタンスが多様であるということである。学生がサービスを利用する際の規定やその柔軟さ、通訳者の確保の仕方、組織の構成など、予想以上に各大学でまちまちであった。その根底にある考え方として、policyの遵守こそが大切であるという大学から、できる限り健聴の学生と同じようにとの考えで、かなり柔軟に学生に対応している大学まで様々である。
来学期は今回得た情報を整理することも含めて、英語で報告書を作成するなど、英語力の向上とも結びつけながら、プログラムのマネジメントという観点からより深く掘り下げて行きたいと思う。




