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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2024年5月「初夏になりました」金本小夜(19期生)[2024年06月07日(Fri)]
ブログ

みなさんこんにちは。
5月、イギリスはすっかり暖かくなり、初夏の雰囲気が漂い始めました。
実は最近知人と、王立植物園であるKew Gardenという場所に遊びに行ったのですが、薔薇の花が咲き乱れていて本当に美しかったです。イギリス=薔薇、のイメージがそこはかとなくある人も多いと思いますが、イングランドの国花は実際薔薇なんです。この理由は昔、ヨーク家とランカスター家がイングランドの王座を争った薔薇戦争に遡り、両家の家紋はそれぞれ白と赤の薔薇の花だったのが、薔薇戦争終結時に始まったチューダー王朝で、ヨークとランカスターの二つの薔薇を合わせた、白と赤の薔薇の紋、通称チューダーローズが使われるようになったことに由来します。
ちなみにスコットランドはアザミ、ウェールズはスイセン(あるいはネギ。本当です笑)、北アイルランドはシャムロック(三つ葉のクローバー)です。
ついでに日本は菊と桜だそうですが、その由来を調べていたら嵯峨天皇の時代にまで歴史を遡ることになってしまいました。日本でもイギリスでも、その国で大事にされているものの歴史を見ていくと、その背後に歴史や文化が見えてきて面白いですね。

さて先月はTransferの原稿直しに時間を充てて、手持ちの資料を読み返したり、書き直したりする作業を主に行なっていました。日本で文学部の博士課程にいくと、大抵は最初の数年を研究に費やして、それから論文の計画を立てて、文献を厳選していき、最後に一気に論文を仕上げるパターンが多い気がしますが、私の現在のイギリスの博士課程では最初から3−4年で学生に論文を完成させることを念頭に置いているので、もう1年目から論文の章立てを作り、それに合わせた一次資料を揃え、今書いているものは論文で使うかもしれない、と指導教官に言われながら文章を書いていっている状態です。こういったやり方の違いは、大学の方針によるものなのか、日本語と英語の言語の差なのか、どうなのだろうと思ったりしますが、そういえば私も、日本語では頭の中で色々と文章の計画を立ててから書き始める一方で、英語だと少なくとも書き出し自体はサラッと文章を書き始められることが多いです。もしも英語が母国語だったら、文章の書き方から考え方まで、全く違った人間になっていたのだろうか、と思ったりします。
また先日、指導教官の先生から人前で話すことに慣れるためにも学会などに出た方がいい、とアドバイスをもらったため、初めて学会で発表したりしました。なかなか障害と文学に関する発表をできる場所が見つからなかったため、今回は以前から細々と趣味で調べていたミヒャエル・エンデの『モモ』と哲学についての原稿を作ってグラスゴー大学のファンタジー文学科主催の学会に出てみたのですが、後からthe paper was amazing and deserved to be heard!とメールをもらえてとても嬉しかったです。それにしても最近は学会もオンラインと併用してくれるものが多く、グラスゴーでの学会に、3分の1くらいはイギリス国外からの参加、という状態でした。もちろん対面での参加が一番望ましいとは思いますが、イギリス国内の移動費もバカにならないので、ありがたいですね。
さて、今月も引き続き頑張っていきたいと思います。
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Posted by 金本 at 16:28 | 奨学生生活記録 | この記事のURL
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