
2024年2月「イギリスの食べ物の話」金本小夜(19期生)[2024年03月08日(Fri)]
みなさんこんにちは。
3月ですね。日本は梅や桃が見頃の時期でしょうか。
イギリスも2月半ばくらいから突然あたたかくなり始め、スノードロップや水仙、桜の花などが一気に咲き始めて春めいてきました。
またこの時期は小鳥がたくさん庭先に現れるのですが、それは地面が暖かくなって虫がで始めるから、それを狙って小鳥が集まってくるのだそうです。イギリスを舞台にした児童文学『秘密の花園』にもコマドリが春先に登場していますが、餌を探すためだったのだな、と大人になってから知りました(笑)
ロンドンに引っ越してヨークシャーの自然が恋しくなるかなと思っていましたが、全くの杞憂でした。ロンドンでもたくさんの鳥や動物が見れるので毎日が楽しいです。
しかし一方で今月末に進級試験(Transfer)用の論文の提出が控えているので、ロンドンにいてもほとんど外出ができず、引きこもり気味の毎日が続いています。
ちなみに前にロンドンにいた時にはよく大英図書館を勉強先に使っていたので、今回もそうしようと思っていたのですが、先日資料を確認しようと出かけたところ、なんと昨年末受けたサイバー攻撃のため、カードの新規登録、更新が全てストップ状態とのこと…。3月中にはなんとかできるようになるはず、と受付の人が言っていましたが、本当になんとかなって欲しいですね…。
今は勉強の他は、引きこもっているので毎日の気晴らしがほぼ料理や食べることになっていますが、そういえばイギリスの料理ってみなさんご存知ですか?
イギリス料理はまずいとよく言われますが、実際のところ、すごくまずい料理にはまだ少ししか当たったことがありません(まずいものも少しはあります笑)。どちらかといえば、イギリスの人は食べるのが好きなんじゃないかな、という気がしています。
例えばイギリスで有名なアフタヌーンティー。お昼ご飯と夕ご飯の間に食べるリッチなおやつで、数種類のケーキに、サンドイッチ、そしてイギリス名物のスコーンとジャムがよく3段重ねのお皿に乗って出てきます。イギリスに来る観光客がほぼ必ず食べる人気のメニューとなっているようです。このスコーンにつけるクロテッドクリームは、日本で買うとイギリスの4倍ほどお値段するそうなので、みなさんイギリスで食べて帰る理由はお金的な意味もあるかもしれません…
また面白い名前の料理も多く、ソーセージを入れて焼いたパイの名前はトード・イン・ザ・ホール(Toad in the hole、穴の中のひきがえる)と言って、ソーセージをひきがえるに見立てたものです。他にもバブル・アンド・スクイーク(Bubble and squeak、ブクブクチュウチュウ…とでも訳せばいいでしょうか…)は残り物を刻んで鍋に入れて焼き固める料理なのですが、その残り物を鍋底に押し込めるときに空気が漏れ出る音が料理の名前の由来になっているそうです。
私が好きなイギリス料理としては、シェパーズパイや、ハギスが挙げられますが、シェパーズパイは色々な野菜を混ぜたミートソースの上にマッシュポテトを被せた焼いたもので、そのミートソースの肉には羊肉がよく使われることから、シェパード、羊飼いの名前が付けられたのだそうです。ハギスは元々はイギリス北部、スコットランドが原産の、羊の肉や内臓を刻んでハーブで味付けされたソーセージのようなもので、今では全国のスーパーで売っています。スコットランドではウィスキーを混ぜたクリームソースをかけて食べるのだそうで、私は今ちょっとこのウィスキーソースのレシピを実験中だったりします(笑)
あとゲテモノを一つ紹介すると、ジェリード・イール(jellied eel、うなぎのゼリーよせ)というものがあります。これはぶつ切りにしたうなぎをお湯に放り込んで煮て、うなぎから出てきたゼラチンで自然に固まったものをうなぎと一緒に食べる料理なのですが、まずこのゼラチンに味がついておらず、お酢と塩をかけて食べるだけ、しかもゼリーが溶けないように冷たいままで食べるので、うなぎといえば鰻重しか知らなかった私としてはなかなかショッキングな料理でした。おすすめは…しません…(笑) 元々は労働者階級の人々が手軽に食べれるものとして19世紀頃から広まったそうですが、ロンドンの川にうなぎがいるというのは少し驚きでした。日本のうなぎと同じものなのか、気になるところです。
なんか食べ物のことを書いていたら随分長くなってしまいました…食いしん坊の本性が出てしまいましたね…
次回は進級試験の論文提出直後の執筆となるので、何か楽しいロンドンのニュースでも書けたら、と思っています!
3月ですね。日本は梅や桃が見頃の時期でしょうか。
イギリスも2月半ばくらいから突然あたたかくなり始め、スノードロップや水仙、桜の花などが一気に咲き始めて春めいてきました。
またこの時期は小鳥がたくさん庭先に現れるのですが、それは地面が暖かくなって虫がで始めるから、それを狙って小鳥が集まってくるのだそうです。イギリスを舞台にした児童文学『秘密の花園』にもコマドリが春先に登場していますが、餌を探すためだったのだな、と大人になってから知りました(笑)
ロンドンに引っ越してヨークシャーの自然が恋しくなるかなと思っていましたが、全くの杞憂でした。ロンドンでもたくさんの鳥や動物が見れるので毎日が楽しいです。
しかし一方で今月末に進級試験(Transfer)用の論文の提出が控えているので、ロンドンにいてもほとんど外出ができず、引きこもり気味の毎日が続いています。
ちなみに前にロンドンにいた時にはよく大英図書館を勉強先に使っていたので、今回もそうしようと思っていたのですが、先日資料を確認しようと出かけたところ、なんと昨年末受けたサイバー攻撃のため、カードの新規登録、更新が全てストップ状態とのこと…。3月中にはなんとかできるようになるはず、と受付の人が言っていましたが、本当になんとかなって欲しいですね…。
今は勉強の他は、引きこもっているので毎日の気晴らしがほぼ料理や食べることになっていますが、そういえばイギリスの料理ってみなさんご存知ですか?
イギリス料理はまずいとよく言われますが、実際のところ、すごくまずい料理にはまだ少ししか当たったことがありません(まずいものも少しはあります笑)。どちらかといえば、イギリスの人は食べるのが好きなんじゃないかな、という気がしています。
例えばイギリスで有名なアフタヌーンティー。お昼ご飯と夕ご飯の間に食べるリッチなおやつで、数種類のケーキに、サンドイッチ、そしてイギリス名物のスコーンとジャムがよく3段重ねのお皿に乗って出てきます。イギリスに来る観光客がほぼ必ず食べる人気のメニューとなっているようです。このスコーンにつけるクロテッドクリームは、日本で買うとイギリスの4倍ほどお値段するそうなので、みなさんイギリスで食べて帰る理由はお金的な意味もあるかもしれません…
また面白い名前の料理も多く、ソーセージを入れて焼いたパイの名前はトード・イン・ザ・ホール(Toad in the hole、穴の中のひきがえる)と言って、ソーセージをひきがえるに見立てたものです。他にもバブル・アンド・スクイーク(Bubble and squeak、ブクブクチュウチュウ…とでも訳せばいいでしょうか…)は残り物を刻んで鍋に入れて焼き固める料理なのですが、その残り物を鍋底に押し込めるときに空気が漏れ出る音が料理の名前の由来になっているそうです。
私が好きなイギリス料理としては、シェパーズパイや、ハギスが挙げられますが、シェパーズパイは色々な野菜を混ぜたミートソースの上にマッシュポテトを被せた焼いたもので、そのミートソースの肉には羊肉がよく使われることから、シェパード、羊飼いの名前が付けられたのだそうです。ハギスは元々はイギリス北部、スコットランドが原産の、羊の肉や内臓を刻んでハーブで味付けされたソーセージのようなもので、今では全国のスーパーで売っています。スコットランドではウィスキーを混ぜたクリームソースをかけて食べるのだそうで、私は今ちょっとこのウィスキーソースのレシピを実験中だったりします(笑)
あとゲテモノを一つ紹介すると、ジェリード・イール(jellied eel、うなぎのゼリーよせ)というものがあります。これはぶつ切りにしたうなぎをお湯に放り込んで煮て、うなぎから出てきたゼラチンで自然に固まったものをうなぎと一緒に食べる料理なのですが、まずこのゼラチンに味がついておらず、お酢と塩をかけて食べるだけ、しかもゼリーが溶けないように冷たいままで食べるので、うなぎといえば鰻重しか知らなかった私としてはなかなかショッキングな料理でした。おすすめは…しません…(笑) 元々は労働者階級の人々が手軽に食べれるものとして19世紀頃から広まったそうですが、ロンドンの川にうなぎがいるというのは少し驚きでした。日本のうなぎと同じものなのか、気になるところです。
なんか食べ物のことを書いていたら随分長くなってしまいました…食いしん坊の本性が出てしまいましたね…
次回は進級試験の論文提出直後の執筆となるので、何か楽しいロンドンのニュースでも書けたら、と思っています!