• もっと見る
聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
« 2023年7月「言語学のロードトリップ」鈴木美彩(18期生) 生活記録 | Main | 2023年度留学奨学生帰国報告会(大阪)、開催 »
2006/4/28ブログ開設時からのアクセス数
UL5キャッシング
最新記事
カテゴリアーカイブ
リンク集
最新コメント
月別アーカイブ
https://blog.canpan.info/deaf-ryugaku/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/deaf-ryugaku/index2_0.xml
2023年度留学奨学生帰国報告会(東京)、開催[2023年08月30日(Wed)]
2023年度留学奨学生帰国報告会(東京)、開催

去る6月18日(日)、東京・品川駅から程近い東京海洋大学品川キャンパスを会場に、6月初旬に米国留学から帰国したばかりの第13期山田茉侑奨学生による帰国報告会を実施しました。第17回目となった今回は、山田奨学生の出身地に近い東京を会場に、対面とオンライン(Zoom)のハイブリット型で行いました。
Tokyo-4.jpg
東京海洋大学品川キャンパス   会場内の様子

●帰国報告 山田茉侑13期生●
「リズムを使って手話で言葉を育てる」〜幼稚部教員とデフメンターを経験して〜
Tokyo-2.jpg
「ボストン大学大学院在学時に、乳幼児期からのASLと読み書き英語の二言語バイリンガル教育方法や生活言語から学習言語へ引き上げる指導方法を学んだ。現在、米国のろう学校早期教育部の現場で大学で学んだASLのリズムや韻を使った言葉遊びを日常の中で使っており、何よりも子どもたちが楽しみながら言葉と概念が膨らんでいっていることを実感している。大切なのは、毎日繰り返し行うこと。生活に合わせて言葉を一語加えたり、一語言葉を変えたりすることで、子どもたちの言葉が豊かに育っていく。家庭の中でも、毎日の決まった日課(ルーティン)に沿ってリズムを使った手話での言葉遊びを遊びを行なってみてほしい。早期教育部の教員やデフメンターの仕事を通して、手話を第一言語として獲得するろう難聴乳幼児の成長に合った保育や保護者支援の実践力を磨いている。もうしばらく米国の様々な専門部署での経験を積み、保護者向けの早期の視覚的なコミュニケーション手段の手引きを作りたい。また、ろう難聴乳幼児と保護者が笑顔でいられるように、大丈夫だと安心しながら手話でコミュニケーションがとれるように支援していきたい。」

●ミニトークセッション/国際手話とアメリカ手話言語●
今年度の初の試み、留学経験者たちの実体験を元に当時を振り返り、“私たちの過去−現在−未来について“をサブテーマにトークを繰り広げました。共にダスキン奨学生としてギャロデット大学に留学した経験を持つ秋山会長と後藤理事の2人が、ASLや国際手話をどのように身につけ、仲間と交流し、今に繋がっているか等を話しました。
TOkyo-6.jpg
東京会場のセッションは秋山会長(左)と後藤理事(右)

参加してくださったみなさま、ありがとうございました。
今後とも、ご支援のほど、よろしくお願いします。


*2024年度 第21期生 4月募集開始(予定)です*
2024年4月に日本財団からの助成が正式に決定後、事業実施が確定します。

事業担当:根本
Posted by 事業担当者 根本和江 at 15:10 | 事業担当者よりお知らせ | この記事のURL
この記事のURL
https://blog.canpan.info/deaf-ryugaku/archive/1424