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聴覚障害者留学(〜2026.03.31)
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2023年6月「ポートフォリオ」鈴木美彩(18期生) 生活記録[2023年07月08日(Sat)]
2023年6月 第18期生 鈴木美彩 生活記録
ポートフォリオ


 早くも7月です。毎回このセリフで始めているような気もしますが、今月は特に時の進みが早いです。通常は学期を通して4ヶ月程度で学ぶ所を、今回の夏期集中講義は5科目を2ヶ月で行うからというのもありますが、先週に手話教育プログラムの学生全員でオハイオへ出かけたのが大きいです。土日休み無しで10日間授業ぶっ続けのあと、水曜の授業終わりにすぐオハイオへ。木金土はアメリカ手話教師会議に参加し、日曜日に帰ってきてすぐ月曜から授業でした。火曜日はアメリカ独立記念日で休めたのですが、かなりハードなスケジューリングでした。なんとか生き抜きましたが、興味深いことに疲れが言語運用に影響しています。アメリカ手話と日本手話をしっかり使い分けたいという個人的な強いこだわりがあって、人一倍気を配っているつもりなのですが、アメリカのろう者に対して思わず「違う」の手話を使ったり、疲れが目に見える状況が続いています。

 この週末はようやく休める・・と思いきや、マサチューセッツ州に行く鈴木です。ちょうどアメリカ言語学会がマサチューセッツ大学で夏期特別講義を行っていて、水曜か土曜、週に2回一般公開の講演やワークショップが行われています。同期の田村さんも今その真っ最中です。この土曜には我々奨学生の先輩である富田さんが登壇するとのことで、この貴重な機会を逃すまいと急遽参加することに決めました。せっかくの週末、DCでの学校生活から離れて新鮮な空気を吸って、最後の一週間を頑張れたらと思います。

 さて、今回は手話教育プログラムの肝でもあるeポートフォリオの一部をご紹介します。手話教師として働く上で大切な資源となります。これらの動画はまだ納得いかない物だらけですが、素人が勉強したての状態で良質の資源を作るのは不可能です。これは締切に沿ってベストを尽くした結果なので、自己分析も含めて投稿いたします。どのような内容を講義で行ったかが少し分かると思いますし、動画そのものをお楽しみいただけたらとも思います。さらに何らかのフィードバックを皆さんからもらえたらこの上ない喜びです。次回も夏の経験についてお話しする予定です。

よろしくお願いします。

BIO Misa Suzuki
https://youtu.be/__WvTG9FkcM

この動画はASL 709 メディアプロダクションの授業での最初の大きな壁でした。オンライン期間で基礎を学びましたが、現地での照明配置やカメラの設定は複雑で、撮影した素材は使えない出来でした。結局、夜10時を過ぎての再撮影。対面講義開始後2日目だったので、まだ緊張も解けていない状態で、同じチームのメンバーと思うようなコミュニケーションが取れなかったのが原因です。先生に助けを求め、メンバーの1人が最後まで付き合ってくれて、ようやく撮影が完了しました。しかし、いざパソコンにデータを移動させると画質が下がっていました。カメラを通してみた時は問題なかったのですが、内部に問題があり、掃除が必要な機体だったようです。時間もなく、全体的にはいい素材だったのでそのまま編集しました。手話は実際に使用するスペースと読み取りに必要なスペースはそのサイズが異なり、スペースを切り取ることで聴衆をひきつける効果もあるとのことです。唯一救いだったのは内容をすでに決めていて、スクリプトもあり、練習も十分していたことです。おかげでテイク2で済みました。

干支 Why does cat chase mouse?
https://youtu.be/_uibDSauQxA


 引き続き ASL 709 メディアプロダクションの授業から、クロマキーを使ったより高度な編集技術を学ぶための課題です。干支の手話を教える動画を作成することにしました。編集は元々趣味でやっていて得意な方だったのですが、条件の2分を超えてしまったので、冒頭の物語紹介にとどめました。
 位置を工夫して1人二役やるのは楽しかったです。とても短い1分半に感じたなら、人々を惹きつける編集ができたと思います。少々クロマキー効果が体のラインから見えるので自然に見えるように柔らかくする効果を使うといいとアドバイスをもらいました。

怪談 (KWAIDAN) -A Japanese Horror Story-
https://youtu.be/qxTSkExXn-w

 これも ASL 709 からで、最終課題です。手話の授業に使えるなにか1つの長いビデオを作成するというなんでもありの課題でした。日本特有のものに着目したいと思い、怪談を選びましたが、怪談の練習と撮影の調整を両立させるのがかなり難しかったです。編集は漫画をイメージして作成しました。字幕は日本語字幕のみの作成で時間切れとなってしまいましたが、必須ではなかったのでポイント減点にはならなかったのが幸運でした。改めて編集をもうすこし調整して、字幕も完成させたいです。

ASL 741 動画作成
ASL 741 Final Project Language Teaching Philosophy (ASL ver.)
https://youtu.be/ueGFNiB8_RE

ASL 741 最終課題 手話教授の方法論(日本手話版)
https://youtu.be/yzFFHXtf25c

 この授業では様々な教授法を学びましたが、実践への応用は経験皆無なのでどの教授法を選んだら良いのか悩みました。また、アカデミックASLの使用を厳しく評価されるので何度かドラフトを作成し、手話をチェックしました。アカデミックASLは英語や日本語ほどスタンダードが完成されてはいないので学生同士で意見がぶつかることもありました。その中で専門性、わかりやすさ、中立性を含めて、作成できたと思います。
Posted by 鈴木 at 09:11 | 奨学生生活記録 | この記事のURL
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https://blog.canpan.info/deaf-ryugaku/archive/1418