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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2023年1月 第18期生 鈴木美彩 生活記録[2023年02月08日(Wed)]
2023年1月 第18期生 鈴木美彩 生活記録
近況報告


↓動画はコチラから↓
https://youtu.be/U8DvbPTomd0

春学期も始まって既に1ヶ月が経とうとしています。
習慣だった週1の家族とのテレビ電話もなかなかできない日々が続きましたが、ようやくこの前テレビ電話できました。
やはり、第一言語の日本手話で話せる開放感は素晴らしいですし、母の安心感もあって思いっきりおしゃべりを楽しみました。
こういう時間を持てることは、すごく助かります。

秋学期は最終試験で絶対に失敗できないというプレッシャーから試験対策で精一杯な感じだったのですが、春学期はいろいろなことをやっていて、さらに忙しくなったと感じています。

先生の研究においてデータ解析の担当もしたりしています。実際には、本当に、複雑な事務手続きが沢山あるので、まだ始まってもいませんが・・・。全てが終わって開始できたら、その経験もここでお話できたらと思っています。

他にも、健康保険の件で問題発生でそちらの対応にも追われております。実際には秋学期に既に問題は発覚していたのですが、現在いよいよ対面しなくてはならず、問題点の確認や各方面への相談、ときには交渉もしております。アメリカと日本の保険のシステムは本当に全然異なっており、びっくりすることも多いです。

1つずつ解決して、物事がうまく進んでいくようにしたいと思います。

意味+形式=記号
↓動画はコチラから↓
https://youtu.be/PSCs4BqAn-o


スクリーンショット 2023-02-07 午後10.31.41.png

この図ですが、認知言語学においてもっとも重要な構造としてラネカー(2013)の本に記載されているものです。
言語というのは、記号の集まりで、記号は意味と形式が合わさってできています。猫という単語を聞いたら、猫という概念が必ず付いてくるように、意味か形式、どちらかが欠けることはありません。この2つは密接不可分の関係にあります。

実際の例に当てはめると、[S] には猫という意味そのものの概念が入ります。猫の概念やイメージは人によって異なります。どんな猫と思い浮かべるか千差万別というわけです。反対に、[P] には同じ言語であれば、同じ物が入ります。つまり、音韻としての形、日本語の [猫] や英語の [CAT] 日本手話、アメリカ手話などが入ります。この2つがつながって、一つの記号を作ります。これが言語の構造だと認知言語学は説明します。

(c) のように複雑な図になると、「白い猫」とか「かわいい白い猫」などとより複雑な記号を作ることができます。

上記のような内容を前学期でも勉強し、今回改めて本を読んで理解を深めていったのですが、ラネカーは言語において重要な構造は3つあると主張しました。意味と形式とあと一つ、3つ目はどこなのか一生懸命探しましたが、本のどこにも書いてありませんでした。もはやお手上げで、授業の議論に参加できないと思ってパニックになりました。オフィスアワーという授業時間外に先生と一対一で面談できる時間が取れるので、予約して先生に直接聞きにいくと、記号と形式があわさって、最後記号になるという部分が3つ目のことだと教えてくれました。深読みしすぎてしまったようです。概念や内容そのものの理解を疑うのではなく、作者やその論文の研究者の言わんとしていることに注目し、理解する必要があったということですね。論文や本の読み方の姿勢で1つ新しく学びました。
Posted by 鈴木 at 13:49 | 奨学生生活記録 | この記事のURL
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