
2022年9月生活記録【第18期生 田村誠志】[2022年10月07日(Fri)]
皆様、おはようございます、こんにちわ、こんばんわ
ギャロデット大学院、言語学のプログラムが始まって早5,6週間が過ぎました。少しASL手話による講義も慣れてきたかと思います。それでも先生方のASLはとても早いのですが、やはりここは第一言語、第二言語の差というような壁があるのだなぁと感じてしまいました。
今回のブログの記事は、私が現在受講している「Generative Linguistics」について投稿したいと思います。
この「Generative Linguistics」は偉大なる言語学の父とも呼ばれたNoam Chomsky氏が1951-1955年に開発し、統語論に対する科学的アプローチを行いました。「Generative」とは日本語で「生成」であり、どのような言語や文法を無意識に生成するのかそのルールを着目しています。その科学的なアプローチから「Phonology」(音韻論)、「Morphology」(形態論)「Cognitive Linguistics」(認知言語学)などの研究分野が広がりました。
現在は御年93年であり、まだ生きているのですから生きる伝説だな...とは思いました。
Noam Chomsky氏の持論は「言語は人間に特有の生物的な才能と見なされ、人間は生まれながらにして同じ言語知識を持っているとされる」とあり、要するにそれぞれ異なる外国言語でも、言語や文法を作るための知識は全ての人類は有していると唱えています。
しかしその科学的なアプローチを導入するためにはデータ収集作業が必要です。そのデータを収集するには反証可能性と実証を得る為の仮説をブレインストーミングを行いながら立て、変数調整を行いつつどのような言語構造の違いの影響が生じるか慎重に見極めなければいけません。
Universal Grammarと呼ばれる全ての人類が持つ言語の設計図というものがあり、私たちは第一言語や第二言語を話すための言語設計図があります(文法や言葉など)。この設計図は第二言語も第三言語も学べるための設計図もあるのでスペースは無限にありますが、必ず「原則」と「パラメータ」があるのです。
従来人々はどのように言語を学ぶのかを無意識に行っていると言われております。親や兄弟、学校の先生、友人などの会話にて正しい文法、間違っている文法などの判断が培われていきます。この言語を見たり聞いたりすることで自分の言語知識能力が増えていくことをI-Language Linguistics Competenceと、発話や手話表現によって相手に伝えることをE-Language Linguistics performanceと呼ばれています。「Generative Linguistics」はE-Language Linguistics performanceを中心に学んでいきます。
ここで私たち人間たちは、いついかなる時もフォーマルな場で話しているのでしょうか?答えはNoだと思います。(家族や友人にいつもかしこまった会話を話す?)この発話や書き言葉によるルールはPrescriptive RulesとDescriptive Rulesがありどのような違いがあるかを説明していきます。
Who did you meet?
John is fatter than me.
一見こちらはきちんとした英文法ですが実はきちんとした英文法のRuleで作られてはいないのです。でもなぜか意味が把握できますよね?不思議だと思いませんか。他の例では日本語では「自分、遊びに行くわ、あなたんとこに」と話していても意味が掴めますね。このように文法では主格や所有格などのRuleを崩しても意味が伝わるようになるのをDescriptive Rulesと呼ばれます。
では先ほどの英語のPrescriptive Rulesではどのようになるのか。
John is fatter than I.
Whom did you meet?
本クラスは文法の違いやさまざまな外国語の文法構造化のルールをより明確にするための知識を学ぶことができます。そのため文法構造をどのように調査するかその練習をNoam Chomsky氏が考案した「tree」で学んでいきます。その内容は別のブログでより細かく説明したいと思います。

ギャロデットのコンピュータラボで勉強しております。
ここ現在2022/10/6、ワシントンD.Cはとてもめっきり冷えてくるようになりました。
一日過ぎただけで急激な温度差が出ており、体調を崩しやすい日々が続いています。
日本の皆様もお気をつけてください。
ギャロデット大学院、言語学のプログラムが始まって早5,6週間が過ぎました。少しASL手話による講義も慣れてきたかと思います。それでも先生方のASLはとても早いのですが、やはりここは第一言語、第二言語の差というような壁があるのだなぁと感じてしまいました。
今回のブログの記事は、私が現在受講している「Generative Linguistics」について投稿したいと思います。
この「Generative Linguistics」は偉大なる言語学の父とも呼ばれたNoam Chomsky氏が1951-1955年に開発し、統語論に対する科学的アプローチを行いました。「Generative」とは日本語で「生成」であり、どのような言語や文法を無意識に生成するのかそのルールを着目しています。その科学的なアプローチから「Phonology」(音韻論)、「Morphology」(形態論)「Cognitive Linguistics」(認知言語学)などの研究分野が広がりました。
現在は御年93年であり、まだ生きているのですから生きる伝説だな...とは思いました。
Noam Chomsky氏の持論は「言語は人間に特有の生物的な才能と見なされ、人間は生まれながらにして同じ言語知識を持っているとされる」とあり、要するにそれぞれ異なる外国言語でも、言語や文法を作るための知識は全ての人類は有していると唱えています。
しかしその科学的なアプローチを導入するためにはデータ収集作業が必要です。そのデータを収集するには反証可能性と実証を得る為の仮説をブレインストーミングを行いながら立て、変数調整を行いつつどのような言語構造の違いの影響が生じるか慎重に見極めなければいけません。
Universal Grammarと呼ばれる全ての人類が持つ言語の設計図というものがあり、私たちは第一言語や第二言語を話すための言語設計図があります(文法や言葉など)。この設計図は第二言語も第三言語も学べるための設計図もあるのでスペースは無限にありますが、必ず「原則」と「パラメータ」があるのです。
従来人々はどのように言語を学ぶのかを無意識に行っていると言われております。親や兄弟、学校の先生、友人などの会話にて正しい文法、間違っている文法などの判断が培われていきます。この言語を見たり聞いたりすることで自分の言語知識能力が増えていくことをI-Language Linguistics Competenceと、発話や手話表現によって相手に伝えることをE-Language Linguistics performanceと呼ばれています。「Generative Linguistics」はE-Language Linguistics performanceを中心に学んでいきます。
ここで私たち人間たちは、いついかなる時もフォーマルな場で話しているのでしょうか?答えはNoだと思います。(家族や友人にいつもかしこまった会話を話す?)この発話や書き言葉によるルールはPrescriptive RulesとDescriptive Rulesがありどのような違いがあるかを説明していきます。
Who did you meet?
John is fatter than me.
一見こちらはきちんとした英文法ですが実はきちんとした英文法のRuleで作られてはいないのです。でもなぜか意味が把握できますよね?不思議だと思いませんか。他の例では日本語では「自分、遊びに行くわ、あなたんとこに」と話していても意味が掴めますね。このように文法では主格や所有格などのRuleを崩しても意味が伝わるようになるのをDescriptive Rulesと呼ばれます。
では先ほどの英語のPrescriptive Rulesではどのようになるのか。
John is fatter than I.
Whom did you meet?
本クラスは文法の違いやさまざまな外国語の文法構造化のルールをより明確にするための知識を学ぶことができます。そのため文法構造をどのように調査するかその練習をNoam Chomsky氏が考案した「tree」で学んでいきます。その内容は別のブログでより細かく説明したいと思います。

ギャロデットのコンピュータラボで勉強しております。
ここ現在2022/10/6、ワシントンD.Cはとてもめっきり冷えてくるようになりました。
一日過ぎただけで急激な温度差が出ており、体調を崩しやすい日々が続いています。
日本の皆様もお気をつけてください。