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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
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2020年10月生活記録【第16期生 大西啓人】[2020年11月07日(Sat)]
2020年10月生活記録【第16期生 大西啓人】


※手話内容はブログ記事と同様です。
※日本語字幕はついていません。

今回は、私が秋学期でとっている授業の一つである「K-12 curriculum and Instructional Technology」の一部を紹介します。この授業は幼稚園から高校までのカリキュラムと教育技術について学ぶ内容になってます。

K-12とは、幼稚園(kindergarten)から始まり高校を卒業するまでの13年間の教育期間を指し、アメリカやカナダなどの英語圏で使われている総称です。
Photo Nov 05, 22 18 19.jpg

アメリカの教育行政は国ではなく、各州ごとに委ねられており、学校は州の学習基準を元に学校教育や教育方針を決めます。
例えばオハイオ州にある学校で英語の授業を持つ場合、オハイオ州の学習基準に従う必要があるということです。
Photo Nov 05, 22 37 22.jpg
(この写真はESL(English as Second Language)の学生を持つ場合に該当する学習基準になります。)

-----------------------------

この授業では、受講生がそれぞれ架空のクラスを持ち、1週間の学習指導を計画するという課題を与えられています。各州の学習基準を参考にし、各曜日ごとの目標を考えたり、授業コンセプトを可視化したり、授業計画書を作成したりしています。

1. 各曜日の目標設定

ここでは細かく目標を書く必要があり、Cognitive Objectives(認知目標)、Affective Objectives(感情的目標)、Phychomotor Objectives(精神的目標)をそれぞれ、Audience(観衆), Behavior(行動), Condition(状態), Degree of mastery(習熟度)を意識して設定する必要があります。

例えば以下のように設定します。
(C) Given a paragraph in a newspaper article,
(A) the student
(B) will accurately identify the grammatical subject of each sentence and explain his or her decision
(D) for all sentences given.
このように明確化することによって、生徒がどれくらい学んだのかを評価することができます。各曜日に設定することで目的や目標を的確にし、授業計画を組む流れになります。


2. 授業コンセプトの可視化

児童生徒やその親がクラスでどのような授業をするのか即座に理解できるように可視化させます。

Photo Nov 05, 22 40 49.jpg
(実際に課題で参考にした例です)

3. 授業計画書の作成

日本でいう学習指導案と同様です。Prepare(事前準備), Warm-up(導入), Instruction(指導), Activity(活動), Wrap-up(まとめ), Post assessment(事後評価), Authentic materials and/or equipment(準備物)を文書化し、達成可能な授業に向けて準備します。

以上が課題を通して、アメリカにおけるカリキュラム制度を学んできたことです。

また、授業内で他の学生と共に議論するテーマについて教授の問いかけに対し、各学生が意見を述べていく時間もあります。
今まで議論したテーマは様々ありますが、「間接的/直接的指導」「多文化教育」「教育哲学」「効果的な指導の提供」「法外な教育内容について」「新任教師の指導」など話し合ってきました。毎回授業で、このような興味深いテーマで各学生の経験を元に自由な発言によって議論を繰り広げられています。

まだ留学が始まったばかりですが、すでに多くのことを学びました。アメリカ教育やろう教育について、日本と異なる点はありますが、これからも比較対象として多くのことを学んでいきます手(グー)

【References】
・Ohio/Department of education(2017), ohio's learning standards English Language Arts. Retrieved http://education.ohio.gov/getattachment/Topics/Learning-in-Ohio/English-Language-Art/English-Language-Arts-Standards/ELA-Learning-Standards-2017.pdf.aspx?lang=en-US

・Serhat Kurt(2019), Using Bloom’s Taxonomy to Write Effective Learning Objectives: The ABCD Approach. Retrieved https://educationaltechnology.net/using-blooms-taxonomy-to-write-effective-learning-objectives-the-abcd-approach/

・Serhat Kurt(2020), Concept maps and How to use them. Retrieved https://educationaltechnology.net/concept-maps-and-how-to-use-them/
Posted by 大西 at 09:02 | 奨学生生活記録 | この記事のURL
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