CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
« 日本財団笹川会長を表敬訪問 | Main | 2020年1月生活記録【第16期生 皆川愛】 »
2006/4/28ブログ開設時からのアクセス数
UL5キャッシング
最新記事
カテゴリアーカイブ
リンク集
最新コメント
月別アーカイブ
https://blog.canpan.info/deaf-ryugaku/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/deaf-ryugaku/index2_0.xml
2020年1月生活記録【第13期生 山田茉侑】[2020年02月03日(Mon)]
みなさまこんにちは、今月から実習のためテキサス州にいます。

IMG_6671-2.jpg
写真は、テキサス州立ろう学校の正門前。


こちら、冬なのに昼間は20度を超え、青々とした木々や草花が一面に生い茂り、アイスクリーム屋さんは毎日大行列を作り売り上げ絶好調なようです。インフルエンザの噂はまだ聞きません。
現在花粉症を発症中で、何かが間違っていると身体が叫んでいます。テキサス州に来てから季節感がおかしくなりそうです。





テキサス州は州自体が広いだけではなく、
なにもかもスケールが大きい!


スーパーにあるお肉コーナーは、歩いても歩いても終わりが見えません。
野菜も果物も大ぶりでとても安いです。玉ねぎも顔の大きさぐらいはありました。

60159294577__BBB799F2-AD0B-4526-8336-92A0DFE52F9E-2.JPG

ろう学校は町の中心地にあり、アメリカで一番広いと言われています。寮と教室が北と南の果てにあるため、同じ敷居内なのに毎日往復30分ほど歩いています。学部によって建物が違うため、学部間の交流は生徒やスタッフ含めあまりなく「島状態」と例えられています。

テキサス州にあるろう学校は、テキサス州立ろう学校ただ一校だけなので、とても広い州のあちこちから子どもたちが集まってきています。幼稚部年長から小学部で179人の子どもが在籍しており、中学部と高等部はともに100人ほどの生徒がいます。あまりにも人数が多すぎるため、クラスが違うと関わりがないそうです。なので、同い年にも関わらず、ギャロデット大学で知り合った後で初めて同じろう学校出身だと知ることも珍しくないそうです。

子どもたちのデフファミリーの割合も多いらしく、わたしのクラスでは9人いる子どものうち7人はデフファミリーです。


テキサス州はなにもかも大きい!
(なのに、駅がなく、
実習の3ヶ月だけのために
車を購入した友人もいるほど。)



さて、今月から10週間ほど幼稚部の年長組で実習をすることになりました。
そして、最後の2週間はかねてから希望していた乳幼児教育相談にお世話になります。

こちらは幼稚部年長組の1日のスケジュール。
ビッシリしたスケジュールに、いまだに何時何分にどのクラスが始まるのかを覚え切れていません…。
Screen Shot 2020-02-02 at 2.29.21 PM.png


2週間ほど前から毎日いくつか授業をもつことになりました。
驚いたことにテキサス州では、学習指導要領をはじめ、指導案、活動のアイデアは全て州で指定されております。(アメリカ全土で使われているものは使用していません。)
テキサス州にいる限り、それに従って授業をすることになります。「テキサスは、州ではなく国だ」とも言われているのがここ教育にも影響しています。

また、テキサスろう学校の英語の指導は、全学年でボストン大学の先生が開発した指導法を使っているそうです。そのための教材やパワーポイントは全て共有されています。一から作り上げる手間は要らず、そして引き継ぎもスムーズだそうです。指導面ではかなり合理的なシステム化がされており、心から壮大な拍手を送る毎日です。

ただ、テキサス州が指定した指導案は、残念ながら音や発音に関する指導方法もかなり多いため、その都度ろうの子どもに合わせた教材を作っております。
全ての授業においてA S Lで指導をしていますが、英語はどの授業でも切り離せません。ただ幸いなことに、わたしにとって英語は第3言語なので、「なんでそういうルールなのか、どうやって覚えればいいか」を6歳児の子どもに伝授できるものが意外と多く、そのため教材作りもなかなか楽しいです。


IMG_6958-2.jpg
写真は、ボストン大学の友達からのお土産(鉛筆)。
ボストン大学の友人が、西海岸にある実習先の聾学校に行くために、現在アメリカ横断中です。その最中に会いにきてくれ、お土産をくれました。
「Texas Sized Pencil」
鉛筆の後ろにあるのは折り紙です。折り紙の大きさを想像していただければ、この鉛筆の大きさが想像しやすいかと思います。テキサス州はなにもかも大きい! そして、鉛筆は先生を象っています。つまりビッグな先生になれよ、ということでしょうか。お互いに元気で実習を乗り越え、笑顔で卒業式で再会することを誓い合いました。


大学院生活も、残り4ヶ月を切りました。1日1日を大切に、多くのことを学べるように頑張りたいと思います。みなさまもお身体にはお気をつけください。
それでは翌月にまたお会いしましょう。
Posted by 山田 at 05:30 | 奨学生生活記録 | この記事のURL
この記事のURL
https://blog.canpan.info/deaf-ryugaku/archive/1265