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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2019年7月生活記録【第13期生 山田茉侑】[2019年08月08日(Thu)]


今月は、ボストン郊外にある博物館Plimoth Plantation(プリマス農園)に行きました。展示の仕方が面白いな、と思ったので紹介したいと思います。

その前に、プリマスの歴史を少し。
昔、イギリスでは宗教の自由を認めていませんでした。特に、ピューリタンたちはカトリックを信仰しないことで罰を受けていたのです。それなら、誰にも邪魔されずに自分の信仰を貫ける場所を探しだそうと、ピューリタンたちは旅にでました。
メイフラワーに乗って、大西洋を横断し、1620年にたどり着いた場所がアメリカにあるマサチューセッツ州プリマスという場所です。
ここは、アメリカが現在の歴史へと動き出した場所の一つでもあるのです。


プリマス農園には、入植当時の生活(ネイティブアメリカンの小さな村と、イギリスからの入植者の小さな村)が再現されており、そしてスタッフたちが当時の装束を着てあたかもそこで生活しているかのように振る舞っていました。
なので、250年近く前のアメリカにタイムスリップし、実際に目で見て、話をし、当時の様子を学ぶことができます。


入場料は3種類あり、プリマス農園のみで$30。
オプション1と2をつけると少し料金が上乗せられます。
オプション1:メイフラワーに乗る、オプション2:製粉所の見学
障害者割引は適合され、プリマス農園+オプション1,2全て込みで一人$17でした。
その時にペンと小さなメモ用紙を渡されることになるのですが…。


当時の様子を再現したネイティブアメリカンの村
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畑の手入れをするネイティブアメリカンたち。スタッフたちの後ろにある小さな家が、5つほど他の場所にも建っておりました。家の中には、たくさんの動物たちの毛皮がカバーや毛布として使われておりました。毛皮は重く、外側は毛でフサフサしている傍、中はツルツルしてました。密封という形で暖をとるのかな、と予想しております。


薪をくべて芋を蒸している様子。実はこの方の背中にはかっこいいタトゥーが。友達とも話したのですが、スタッフがしているタトゥーや化粧、アクセサリーなどは、昔の様子を再現しているものか、それともスタッフ個人のものなのか、わかりにくかったです。これは日本と違うところだなと思いました。
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当時の食べ物。そういえば、イギリスからの入植者の村では、スープらしきものが作られていましたが、スタッフからはおいしくないよと。
この豆のようなものを使った料理はおいしいのだろうか。
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左側のスタッフが、アクセサリーらしきものの作り方を他のスタッフに教えている様子。たくさんの見学者がここに集まっていました。スタッフ二人のコミュニケーションから学べるものもありそうで、楽しそうですね。
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ダーツのようなゲームもありました。
羽が後ろについているため、まっすぐ飛ばすのに苦労しました。
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そして、こちらからはイギリスからの入植者の村。


村の後にある海は、どこまでも青く広がっていました。
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家の中は、このような感じです。
ベッドの下にあるのは、尿瓶です。昼間は外で排尿をするそうです。しかし、夜間は電気がなく真っ暗であること、寒い気候、安全などのため、ベッドの下の瓶の中に排尿をするそうです。
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6羽ほどのニワトリが、村中を走り回っておりました。スタッフの誰も見ていなかったため、脱走しないのかこちらがヒヤヒヤしました。
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こちらは、ハーブの収穫をするスタッフたち。博物館として機能させるために、一年中毎日同じことをしているのだろうか、ハーブは毎日植えているのだろうか、それとも本当に季節に沿って当時の生活を再現しているのだろうか、と気になるところです。
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スタッフの一人が、ASLのできる方でした。その方によると、嵐のため一度は大西洋横断を断念したものの、2度目のチャレンジで3ヶ月かけ、ここまでたどり着いたそうです。「食べ物や料理の仕方、気候、暮らし方など、何もかもが以前とは違う。イギリスにいた頃がとても懐かしい。」新しい大陸での生活は、野心とは裏腹にとても大変だったようです。



往来博物館は、動かない展示と読みにくい説明書きというイメージがあります。プリマス農園は当時の様子を目で見て、そしてスタッフ同士のコミュニケーションから学び取る展示スタイルで、子どもから大人まで楽しく学べそうです。
残念ながら、時間が押していることもあり、今回の訪問ではメモとペンを一切使うことはありませんでした。そのため、全くコミュニケーションが見えない中での訪問になってしまいました。願わくは、近い将来、聴覚障害者への割引がなくなり、スタッフ同士のコミュニケーションが完全に見える化されますように。


おまけ
最近プリマスでヤギの赤ちゃんが最近生まれたようです。
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尻尾をふりながら親らしきヤギとじゃれておりました。嬉しそうな様子にこちらも幸せな気持ちになりました。

Posted by 山田 at 10:50 | 奨学生生活記録 | この記事のURL
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