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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2019年7月生活記録【第13期生 橋本重人】[2019年08月08日(Thu)]
毎日暑いですね。ワシントンD.C.も日射しが強く、ときどき日陰へ避難しています。

今受講しているサマークラスはあと2週間で終わります。先月お伝えしたようにLanguage and literacy Development for Deaf students with disabilities(ろう重複障害のある学生の言語と読み書き能力の発達)というクラスを受講しています。複数受講していた秋学期や春学期と違って、この夏休みは1つしかクラスを取っていないため、同時進行が苦手な私にとっては集中しやすい環境です。毎日にらめっこしているテキストは、すでにボロボロになってきています。
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障害種別として、学習障害とADHD、知的障害、自閉スペクトラム障害、精神及び行動障害、感覚障害(聴覚障害と視覚障害)、神経運動障害と外傷性脳損傷の児童生徒に分かれており、それぞれの言語発達や言語指導について研究の結果をじっくり読み、その結果をもとにどのように指導したらいいかを学びました。
興味深いことに障害がどんなものであろうとやはり共通するのは、周りにいる親や大人が子どもたちに話しかけることが大切であるということです。早い時期に言葉をかけてくれた子どもたちは、全くその対応をしてくれなかった子どもたちと比べてコミュニケーション能力やリテラシー(読み書き)能力は長けているという研究結果がありました。大人たちがその子にできることは何かを常に考えながら、言語発達の土台を築き上げていく必要があります。この子は◯◯だから言語の力を身につけることは難しい、と何もしないで判断してしまうのはよくありません。子どもの可能性を潰してしまうのと同義となります。誰にでもバイアス(先入観)を持ってしまうのは仕方がありません。バイアスを持たずに関わることは難しいことのようですが、それでも子どもたちの可能性を信じていきたいものです。

課題を進めていくにつれて、このクラスは前述の障害種別の児童生徒にどのように言語指導をするべきかに焦点を当てており、ろう重複障害の児童生徒については全く触れないことに気づきました。プロジェクトは英語を第二言語として学んでいる児童生徒についての実況調査やディスレクシア(読み書き障害)のある児童生徒にどのように指導をしたらいいか、専門家たちにインタビューするというものでした。あれれ?ろう重複障害についてはまだなのかな?と思いながら取り組んでいて、気がついたらクラスもあと2週間ということでした…。残念ながら、このクラスでろう重複障害に対する新しいことを学ぶことはできませんでした。でも、違う観点から言えば、それぞれの障害種別の基本的なことの復習として学ぶことができたと思います。自分のやりたいことは、やはりそんなに簡単には見つかりませんね。自分で切り拓くしかありません。

話が逸れますが、ギャロデット大学の近くにUnited States National Arboretum(米国国立樹木園)があります。大学から徒歩で45分から1時間かかりますが、とても自然が溢れていて木の下で昼寝なんかもできます。実は、その国立樹木園の管理棟横には、盆栽園があります。その盆栽園の中には日本の宮内庁から寄贈された黒松盆栽や、原爆投下後の広島で生き延びた盆栽など、貴重な盆栽が展示しています。
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ワシントンD.C.滞在が長い友人曰く、その樹木園は4年前と全然雰囲気が違うとのことでした。以前は、ヨーロッパ系の来園者が多かったそうです。今はアジア系、中東系、アフリカ系やヨーロッパ系などの多様な人々が集まってくつろいでいます。みなさん、やはり自然が好きですよね。可愛らしい植物を見て嫌な気持ちになるなんてありませんよね。木や池を眺めるとストレス発散になります。

実は、アメリカに越してたくさんの木を見るようになった私の視力は、2年前の右0.3、左0.3と比べてなんと右0.5、左0.8も上がったのです。信じてもらえないかもしれないですが、本当に視力が回復し、体調によってはメガネを必要としないときもあります。
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それでは、また来月に。
Posted by 橋本 at 09:59 | 奨学生生活記録 | この記事のURL
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