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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2019年5月生活記録【第13期生 橋本重人】[2019年06月08日(Sat)]
 みなさん、ギャロデット大学のFowler Hallからこんにちは。ただいま、夏休み真っ只中です。

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 周りの学生はそれぞれの地元の州に帰ったり旅行に行ったりしていますが、私は前学期からの自主研究がまだ終わっていないため、こうして研究の続きを行っています。アメリカでのインクルージョン教育に関する論文をいくつか読み進めているところです。また、6月末から障害を併せ持つろう学生の言語獲得と認知発達という夏季講義を受講する予定なので、楽しみにしています。それについてはまた次月に報告します。
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 ギャロデット大学に入学してから早一年が経ちました。振り返ってみると、以前通っていたオーロニ大学の雰囲気とは全く違ってダイナミックな環境のため、最初は「やっていけるのか…」と不安でいっぱいでした。何より、学生や先生たちのアメリカ手話のスピードがとてつもなく速く、指文字を頑張って読み取ろうとしても、始めと終わりの文字しか読み取ることができませんでした。そんな環境に慣れるのに精一杯でした。また、私が在籍しているろう教育専攻の同期のほとんどが手話が堪能なため、グループディスカッションでは読み取るのに必死で自分の意見を言うタイミングをつかむことができなかった時もありました。でも、ありがたいことに、私が理解できているかどうかを、時折確認してくれる教授や友人がいてくれたからこそ、なんとか授業についていくことができました。プロジェクトも課題論文も提出日ギリギリでしたが、なんとか提出することができました。サポートしてくれたみんなに感謝でいっぱいです。特に同期のCさん、1年間ありがとうございました。
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 ギャロデット大学ではイベントやワークショップがたくさん行われています。掲示板にはその紹介のポスターが所狭しと貼られています。ギャロデット大学の他の日本人留学生たちの生活記録にも書かれているように、ろうアイデンティティの確立、ろう者の経験談や手話ポエム、手話言語学、ろう通訳、ろう映画、バイリンガルろう教育、国際ろう交流会(アジア系、中近東系など)、他の国へのインターンシップ紹介、効率の良い学習方法など、ワークショップのテーマは多種多様で、どれもろうに関することばかりです。日本でもそういったワークショップがありますが、ギャロデット大学での規模は大きく、そこにはろう学生だけでなく、ギャロデット大学に勤務している教授や事務員、図書館司書、助手、用務員なども参加しています。コーダや手話通訳や言語聴覚士を目指す聴学生も積極的に参加していました。そういったイベントで積極的に意見を言うのは、ろう者だけかと思えばそんなこともありません。コーダや聴者の立場からの意見を聞くこともできる貴重な機会でした。

 私はなるべく、時間があれば参加するようにしてきました。ろう教育を学ぶためにギャロデット大学に来ていますが、そればかりでなく、ろう教育から離れて様々な観点で物事を見ることも大切だと思っています。違う視点で見るからこそ気づかなかったところを発見することができることもあります。また、参加者と意見交換をすることで、多様性の中で私にできることは何か、を考えさせられる機会となりました。

 留学も残りあと1年間となりましたが、体調を整えながら取り組んでいきたいと思います。

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 大学の近くにあるアジサイが綺麗に咲いていました。日本を思い出します。

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