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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2019年5月 生活記録 【第12期生 西 雄也】[2019年06月07日(Fri)]

こんにちは。生活記録を書くのも今回が最後となります。

春学期クラス

今学期が大学院の最後のクラスであり、最終プロジェクトも無事に終えることができました。

春学期のクラスでは、リテラシー教育と絵本の読み聞かせクラス、デフスタディのデフコミュニティのクラス、Capstoneを履修しました。これまで過去に履修したクラスもそうですが、上記の3つのクラスではろう者の言語獲得の状況、バイリンガル教育やろう者の置ける社会状況、アイデンティティなどをベースに論理的に学びながら議論していきました。

これまでのクラスの内容については前回の生活記録にあります。

その中で、多文化的視点や様々な背景を理解しながら、ろう者とは何かを考えながら、教育や接することの大切さを学び、深く再認識したものです。

Capstone
このプロジェクトは、一年かけて行うものであり、私の学んでいるろう教育専攻で卒業するのに必須なプロジェクトです。クラスの必須科目を全て履修し終えるだけでなく、この課題をパスできるかどうかで、卒業できるかどうかを決定するものです。

私は"Deaf Art Curriculum for Deaf Children"といテーマで研究を進め、論文作成とパンフレットをイメージした作品を作成しました。
作成時は資料によるリサーチやDe'VIAの仲間へのインタビューや交流などを通してまとめたものです。また、いくつかの資料の収集と解読、まとめるのには苦労しましたが、無事やり遂げることができました。
その中でデフアートとDe'VIAの違いだけでなく、意味や目的などについて自分の中で知りながらまとめることができたのは大変有意義なものでした。
その後、教授たちへのプレゼンテーションも行い、良い評価をいただくことができたので良かったと思っています。

卒業式卒業式花見(さくら)
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さて、5月16日にギャロデッド大学で大学院生のみの卒業式、17日に全校(大学・大学院)の卒業式がありました。自分はどちらも出席し、この日ギャロデッド大学大学院ろう教育専攻を修了し無事に卒業いたしました。

これまで大学院生活は、勉学の面で色々苦労もありましたが良き友人や教授に恵まれ、充実した生活を送ることができました。またこの貴重な機会や支援をいただいた日本財団・ASL協会の方々に対し感謝の想いでいっぱいです。今後、これまで米国で学んだことを活かせるように頑張っていきたいと思います。

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↑お世話になったアドバイサーでもあるマリベル教授と
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↑いくつかのクラスを共にしたことのある卒業生のクラスメイトと

卒業後はいくつかのワークショップに参加する予定です。また、OPTというインターンを行うかどうかについて検討中です。

今までありがとうございました。

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