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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
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2019年3月 生活記録 【第12期生 西 雄也】[2019年04月08日(Mon)]

ワシントンDCでは春らしく暖かくなってきたかと思うと、急に雪が降るほど寒くなることもあるという不安定な気候です。また、段々と暖かくなってきたと同時にと少し花粉症にかかってしまうなど、春が近づいてきていると感じるこの頃です。
そして、クラスの状況は、中間に差し掛かり、課題など多くなってきました。
IMG_5784.jpg
↑春のギャロデッド大学内にあるトーマス・ギャロデットとローレント・クラーク

今回、一つのクラスで、ろう者の家庭や社会の中でのリテラシー(読み書き)の課題や言語獲得の問題について学びました。

すなわち、リテラシー能力の内容には、言語獲得や言語発達による影響があるとも言われています。
例えば、言語獲得や言語発達の面では、家族の中でコミュニケーションができているかどうかや、社会(学校や街の中、友人関係)の中で取り巻く環境による情報獲得とコミュニケーションのあり方などから、
「論理的思考」や「情緒力」、「想像力」、「考えや思いを表現・理解する力(共感力)」に影響や違いが生じるという内容です。
また、家庭や社会的な背景、コミュニケーションのあり方、培ってきたもの、様々な状況などによって確立してきます。
もし、これらのうち何かが欠けていたり、不足しているものがあれば、「論理的思考」や「情緒力」、「想像力」、「考えや思いを表現・理解する力(共感力)」の力に偏りが生じたり、何らかの課題が生じることがあります。

そして、ろうの子供たちに対して、一般的に聴者家庭と同等に自然にコミュニケーションができているかどうか(会話が絶えずあるか、親子同士のコミュニケーションにリミットが生じているか、自然にコミュニケーションができているか、手話なのか口話なのか、デフファミリーであるかなど)の背景を考え、
音声言語が主である、社会の中でろうの子供やろう者は聴者と対等でないなど、言語剥奪に繋がるケースが生じるという見方や様々な背景によって違いがあることも取り入れて議論しました。
また、このような様々な背景があるろう者に対して、必要なアプローチ方法や理解、教育は何かをバイリンガルアプローチをベースに議論を深めました。

ここで言うバイリンガルアプローチには、自然な手話(ASL)によるコミュニケーションや言語獲得の環境の上、英語を身に着けることが重要であるというものです。

完全にリテラシー能力を身につける以前に、ろう者を取り巻く言語獲得や背景によって違いが生じるものの、これらの問題に対する改善点を考えることや、これらの状況を理解しながら教育する方法を考えることの大切さについて改めて考えさせられたものです。

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