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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2018年12月 生活記録 【第12期生 西 雄也】[2019年01月08日(Tue)]


新年あけましておめでとうございます

本年も更なる成長を目指したいと思います

どうぞよろしくお願いいたします


12月中旬ごろに全てのクラスがついに終わり、冬休みが開始しました。秋学期を振り返ると、毎朝早くに起床してのインターンシップや午後からのクラや多くの課題をこなすことに苦戦することがありましたが、無事に終了できたことに感謝したいと思ったものです。

冬休みが開始してからは、アメリカの中心部にあるカンザス州まで車を走らせ、カンザスシティに1週間滞在しました。滞在目的は、カンザスろう学校とMuseum of Deaf History, Arts & Cultureというろう博物館への訪問することです。また、訪問した時期がクリスマス期間だったので、友人とクリスマスバーティや交流を楽しむことができました。

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↑家にはクリスマスのためのライトアップが飾られていました。

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↑クリスマスディナー



Kansas School for the Deaf (カンザスろう学校)

訪問した時、学期末に差し掛かっている頃だったので、多くの生徒が登校していない状況でした。しかし、友人の協力によって中学生のアートクラスを見学しました。その時、生徒達は陶芸を制作していました。授業終了後、担当教諭と美術の授業やデフアートや生徒の様子など色々話したうえに、カンザスろう学校の校内を案内させていただきました。ろう学校の教室や廊下、図書館、食堂などさまざなな場所に生徒のアート作品が展示されていました。展示されていた作品の多くはデフアート関連のものであり、賞をとった作品も展示されています。様々な表現の違いに刺激や魅力を感じながら鑑賞しました。

他に、現在は亡くなっていますがデフアーティスト、そして、De'VIAの最初の創立者でもあるChuck Bairdがカンザスろう学校出身であることが判明しました。少し彼についての生い立ちや作品の展示もあったので貴重な体験をさせていただきました。

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↑カンザスろう学校

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↑数々の作品

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Chuck Baird


Museum of Deaf History, Arts & Culture

この博物館はろう者の歴史、芸術、文化などをテーマにした博物館であり、アメリカの中で唯一の博物館です。場所はカンザスろう学校のすぐ近くに建てられており、ろう学校から徒歩ですぐ行ける距離にあります。
館内のスペースはそんなに広くはなく、30分から1時間かけて観てまわることができます。これまでアメリカのろう者の活動と実績、またADA法のことや手話の表現の根源について、コンパクトにまとめたものを展示してあります。
更にDe'VIAを元にしたデフアートの作品も展示してあり、そのほとんどの作品がChuck Bairdによるものでした。カンザス州出身者だからなのでしょうか。

館内を観てまわってみて印象に残ったことは、ろう者の価値観や努力、アイデンティティを反映しているかのような博物館でした。

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※館内は撮影禁止


Screen Shot 2019-01-07 at 4.32.27 AM.png
URL: https://www.museumofdeaf.org
↑Museum of Deaf History, Arts & CultureのHP(英語のみですが…)
このHPに一部、館内の様子が載ってあります。



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