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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2018年11月生活記録 第10期生 辻功一[2018年12月08日(Sat)]

こんにちは、今日も生きています。
10期生の辻 功一です。

11月は大変な時期でした。
日本のニュースでも流れていたのでご存知の方もいらっしゃると思いますが、カリフォルニア州の二箇所で大規模山火事が発生しました。一つはサーフィンのメッカで有名な南カリフォルニアのマリブ、もう一つは北カリフォルニアのパラダイスです。

201811.jpg
<紅く染まったチコの空。昼にも関わらず街灯が点いています>

特に11月8日から25日にかけて燃え続けたパラダイスの被害が甚大で、東京23区とほぼ同じ面積の620km2が焼失し、88人の死者と25人の行方不明者を出しました。火災による大気汚染も深刻でパラダイスから300km離れているサンフランシスコまで煙が届きました。あるニュースによると、当時の大気汚染は世界でも最悪レベルだったそうです。

そのパラダイスはチコの隣にあり、車で20分の距離です。
チコでは黒煙に包まれ、太陽光が遮られて朝にも関わらず夜と錯覚する位の暗さでした。外では灰が舞い、家の中は煙の焦げ臭いにおいで充満していました。

多くの教授や職員の住まいがパラダイスにあるということもあり、大学はサンクスギビングと合わせて約二週間、閉鎖されました。同時に多くの学生たちが実家へ戻り、チコはゴーストタウンのようでした。

今は鎮火しましたが、パラダイス一帯は焼け野原となり、危険なうえ行方不明者もまだいるので、立ち入り禁止となっています。半年以上続く見込みだそうです。

<火災発生の翌日、チコ上空から撮影>

FINA 369 (Real Estate Finance and Investments)
「不動産ファイナンスと投資」
約5万人のパラダイス一帯の住民が主にチコへ避難してきたため、チコの不動産業界も大きく影響を受けました。講義内容を大きく変更して、チコの不動産の現状と予測について解説を受けました。

不動産物件売買では既に価格上昇していますが、非常事態時は日常生活必須品(賃貸住宅を含む)の価格据え置き(10%以上の価格上昇を認めない)法律があり、賃貸住宅の賃料は今のところ目立った値上げはありません。しかしチコでは普段、空室率が1%前後で推移しているところに急に人口が増えたため、完全に供給不足に陥っています。これから賃料も緩やかに上昇していくだろうという予測です。

今回の火災から様々な面でのリスクマネジメントが重要であると改めて感じました。

以上です。
日本ASL協会から8,188km離れたチコ大学からの報告でした。
ありがとうございました。
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