
2018年10月 生活記録 【第12期生 西 雄也】[2018年11月08日(Thu)]
秋学期も半分が過ぎ、気候の方も段々と寒くなってきているこの頃です。
これまで遠方にあるインターンシップに通いながら、午後からはクラスに参加し、その上課題も行うという両立は、やはりハードなものだと感じながらの日々を過ごしています。そして、日々の疲れが溜まっているのか、ストレスのせいなのか、一度体調を崩しかけたこともありました。
しかし、11月半ばにはインターンシップが終わり、少しは落ち着いてくると思うので、最後まで辛抱強く頑張って行きたいと思います。
◆インターンシップ◆
普段、平日の午前はインターンシップをし、午後からはクラスという状況でしたが、木曜日は午後から受講するクラスがない為、インターンシップをする時間を延長していただき、一日中メリーランドろう学校で実習をさせていただくことになりました。その日は、幼稚部から小学部までの全学年を対象にしたアートクラスを見学・アシスタントをしています。その為、様々な指導方法や生徒への接し方や着眼点について学んでいます。
そして、何回か、幼稚部と小学部にアートを教えました。内容は秋の葉、折り紙、ちぎり絵などです。初めて幼稚部の生徒に指導を行った時は、小学生と高校生に対する指導方法が違うので戸惑うこともありました。例えば、幼稚園の年齢をイメージし、わかりやすい単語を使いながら説明しようとしましたが、物事の意味や概念を理解するのに工夫がいるという課題にぶつかりました。例えば、一枚の大きな葉を描くときに、葉の複雑な形(線)を描きながら大きく描くことをデモンストレーションしながら、描き表そうとしても、生徒達は大きく描くことや葉の複雑な形を描くことにイメージが掴みにくい、描くのに苦戦している様子がありました。インターンシップの指導教諭からのアドバイスにより、必要なことは、Brain gymという体全体と表情を使いながら、説明すると生徒達にとって理解しやすいという気づきがありました。そのように指導教諭のアドバイスや指導する様子を観察し、少しずつ幼稚部の生徒達に合った指導方法がつかめるようになってきたかなと思っているところです。

↑アートクラスにて
◆ハロウィーン◆
10月末頃にハロウィーンのイベントが近づき、アートクラスでは本物のかぼちゃに彩色を行っていました。その彩色したかぼちゃの作品は、廊下に展示されており、可愛らしいものでした。更に、メリーランドろう学校の子供たちが仮装姿で登校してきたり、仮装姿をした幼稚部の子供達が学内でパレード行進をするなどのイベントで賑わっていました。
↑メリーランドろう学校で展示されていたハロウィーンをテーマにした作品。
作品のテーマは本のキャラクターから作られています。
◆第一言語が手話のスターバックス開店︎◆
今年の10月にワシントンDCのギャロデッド大学近くにあるHストリートの場所に、第一言語を手話としたスターバックスが正式にオープンしました。ここでは店員全員が全てアメリカ手話で対応しています。多くの一般客も来店するので、手話ができない人に対しては音声ではなく指差し用のメニューやタブレットを使用しての筆談で対応します。まさに店内がデフコミュ二ティのような状況です。開店日には多くのメディアやろう者が、来ており賑わっていました。永続的に開店するようなので、多くのろう者やろうコミュニティとしては感動と嬉しい思いでいっぱいのようです。
↑店内にスターバックスのためのデフアートの作品が飾られていました。