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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2018年7月生活記録 【第13期生 橋本重人】[2018年08月08日(Wed)]
こんにちは。フリーモント図書館でこのブログを書いています。ここの日中は、最高気温はせいぜい28〜29度ぐらいですが日差しがとても強く、外に出るとそれだけで大量の汗が流れてきてしまいます。そのため、この夏休みは涼しい図書館で英語の勉強をしています。

オーロニ大学ではサマークラスが開講しています。講義自体は私は受講していませんが、引き続きナンシー先生の個別指導を受けています。また、先日はLivermore(リバモア)という町の外れにある図書館で個別指導を受けました。写真を見て分かるように、図書館にはおしゃれな電気スタンドが置いてあり、集中して学習することができます。
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ナンシー先生からは、「この夏休みに英単語のRoots(語源)を学ぶといい。」という助言を頂きました。この一年間、オーロニ大学のクラスで英文法やエッセーの書き方などを学びましたが、英語の論文を読む際に、やはり英単語が分からないとなかなか前に進むことができません。そのため、語彙数もさらに増やさないといけません。渡米して一年が経ちましたが、ネイティブスピーカー並みにすらすらと英文を読めるレベルでは到底ありません。

例えば、英単語のスペルを丸暗記するのに時間を要してしまいます。anthropophobiaやhaematogenous等、長い綴りだと、もうお手上げでした。英単語にはPrefix(接頭辞)とSuffix(接尾辞)があり、それを覚えると後々が楽になるとナンシー先生はおっしゃっていました。「cacophony(不快な音)」という単語があります。分解してみると「caco」+「phony」のふたつに分かれます。「caco」はギリシャ語で「悪い」を意味するそうです。一方、「phony」は「音、声」を意味する名詞語尾です。そのふたつの「わるい」+「音、声」を合わせると、「聞いたら気分が悪くなるような音のことかな?」と推測することができます。もうひとつ「euphony」という単語があります。「eu」は「good」を意味した言葉です。では、「euphony」とは?答えは、「心地よい音」です。もちろん、時間があれば辞書で確認できますが、接頭辞や接尾辞を覚えることで役に立つことはあります。そのため、この夏休みは接頭辞と接尾辞を100語以上覚えることを目標にしています。ただ覚えるだけでなく、予想しながら学習を進めています。

また、子ども向けの本も読んでいます。挿絵があると想像しやすいので、英語学習の初心者にはちょうど良い教材です。子ども向けの本にも、的確な文章や知らなかった単語もあるので、物語を楽しみながら勉強をしています。
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ある日、個別指導後にナンシー先生とランチを食べに行きました。先生のお気に入りの一つであるハンバーガー屋さんで、チーズをたっぷり載せたマッシュルームとジューシーな牛肉を、バンズに挟んで食べました。ナンシー先生から激励の言葉も頂くこともできて良かったです。一年間本当にありがとうございました!英語の力はまだまだですが、これからも根気強く勉強を続けます。
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