
2018年5月 生活記録 【第12期生 西 雄也】[2018年06月07日(Thu)]
早いもので、大学院での生活が、もうじき一年経過しようとしています。
◆春学期を振り返って・講演会
春学期の授業を振り返ると、セオリーを考えることの多かったクラスだったように思います。それでも無事に最終テストやプロジェクトを終えることができたので、一安心しています。
その他、言語獲得のクラスに関して、理論をまとめるのが少し難しい内容もあり、幅広い視点から学ぶためにも、他の大学で開催された、言語学について有名なMayberryという方の講演会に参加してきました。その講演会のテーマは言語の重要な時期を再考することであり、早期からバイリンガルを身につけることにおいて重要なことは何かについてなどを取り入れての内容でした。
それ以外は、クラスメイトからの誘いによって、ケンダルろう学校で本校のシステムについての講演を拝聴しました。

↑言語獲得のクラスにて
◆ギャロデッド大学・大学院卒業式
ギャロデッド大学での卒業式に参加しました。何人かの知人や友人がそれぞれ卒業の晴れ舞台を飾っており、この卒業式に参加する前は自由に参加できると思っていたのですが、チケットが必要だと聞かされたときは驚いたものです。その後、友人からチケットを頂き、参加したところ、会場は満員でした。この光景を見て、チケットが必要だということに納得したものです。
ギャロデッドの卒業式では、会場全員が手話での段取りが行われ、全員が見えやすいようにモニターに写し、モニターの上に字幕形式で文字通訳が行われていましたまた。盲ろう者のための通訳や聴者への音声通訳はあるのですが、その中で少し驚いたのは、ろう通訳者がいることでした。それは、英語対応手話や中間手話に対して、ろう者に分かるようにASLやろう者にわかりやすい手話で通訳するものでした。話には聞いていましたが、この場で見れることに感激しながら観ることができました。
↑ギャロデッドの卒業式
会場は満員!!
◆その他、イベント
クラスが終わった後しばらくは、これまでの疲れが溜まっている状態だったのでゆっくりと休むと共に5月中は友人の招待により、多くのイベントがあったので参加しました。
イベントは、バーベーキューやキャンプ、そしていくつかのホームパーティや誕生会などに参加しました。様々な職種の方と交流し、ろう学校関係の職種についている方とも情報交換や交流をすることができたので、気分転換にもなりつつ有意義な経験をさせていただくことができました。
↑ホームパーティ

↑バーベーキュー形式で誕生会
(この時は子供達だけでゲームをしていました)
余談ですが、あるパーティの中で日本ではあまり聞くことのない話があり、パーティの中で退役軍人や現役軍人の方がいました。戦争の経験談を聞くだけでなく、その方がもうじき現地(他国)へ発つことになり、しばらく帰ってこれないので、家族との別れや悲しみを目のあたりにすることもあった時は、なんとも言えない気持ちになりました。
また、一般市民の一人ですが、足の一部がエグりとられたような状態になっている方がおり、その理由が酔っ払いによってライフル銃で撃たれたとのこと、ショックでしたが、アメリカではこのように銃問題を抱えているなと日本の平和さを一層、再認識させられたものです。
その他、いくつかのパーティで、日本の料理が食べたい!というリクエストがあり、たこ焼きと天ぷら、トンカツ、をそれぞれ作ることになり、皆さんから好評を頂きました。
パーティのために作った日本料理。
(この中では天ぷらが一番好評だったようです。)
以上で五月の生活記録ですが、
来月はワークショップに参加するので楽しみにしています。