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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2018年4月生活記録 【第13期生 山田茉侑】[2018年05月08日(Tue)]
s_IMG_3741.JPG

写真は、SFの日本人街で行われた、お花見イベントの様子です。


こちら、桜が咲きようやく春がやってきました。日中は半袖でも過ごせるほど暖かいのですが、夜はかなり冷えこみます。1日外出するときは、夜のことを考えて防寒具が必要になります。

今月は、アメリカの出産前祝いパーティとクラスについて報告したいと思います。

◇友達の出産前祝いパーティ(Baby shower)
アメリカでは、パーティは基本的に公園か家が好まれます。
今回は、うららかな天気で景観がよく映える絶好の行楽日和だったため、公園を選びました。公園でパーティなんて、何年ぶりでしょうか、子どもの時以来です。

パーティでは異文化をひしひしと感じました。
1)パーティ自体がサプライズ形式だったため、パーティを悟られないよう主役の友達を公園まで誘導する各々の仕掛けを作りました。
「カフェで集合しましょう」「今日はいい天気だから公園でお話したいな」「(公園についた後)あの二人、シビアな問題を抱えているらしく、相談のため二人だけになりたいみたいですよ(その間二人でパーティのセッティングをする)。」
訝しく思われていたそうですが、まさか、という心情だったらしく、ガッツポーズです。

2)ゲーム大好きアメリカ文化のためか、パーティ中はずっとミニゲームが絶えませんでした。例えば・・・2人ペアになって、どちらのチームがより早くオムツ(トイレットペーパー)を片方の人にしめられるか、競い合うゲームをしました。綺麗さは重要視されないようです。
また、友達妊婦さんの腹囲を当てるゲームもしました。
最初に友達妊婦さんがリボンを腹囲の長さに切り、その後参加者たちでリボンの長さを推測するゲームです。

他にもたくさんの妊娠出産になぞったゲームをしました。Baby shower gameで検索すれば、ヒットします。最後は、友達妊婦さんに様々なことを教えてもらいました。そこでも、また異文化を感じました。アメリカにおいてベビークラスは一般的ですが、メキシコでは一般的ではないようです。家族形態が、祖父母を含む大家族なため、出産育児について家庭内で情報が引き継がれるためだそうです。たくさんのことを学ばせてもらったパーティでした。
母子ともに元気な姿で会えることを楽しみにしております!

以下、クラスについて報告したいと思います。
春学期も残り2週間になりました。

◇Reading& Writing クラス
先月、こちらのクラスの受講生の半分がギブアップしたと報告したと思います。
その拍車は最後まで緩めることなく加速し続け・・・結果、33人の受講生で始まったクラスだったのですが、現在は9-10人しか受講生が残らなくなってしまいました。教室の端っこに座っているため、全方を見渡せるのですが、最近は寂しい空間を感じるようになりました・・・。
ですが、このクラスの先生は、かつてのアメリカの現実、ジム・クロウという法律や奴隷制度に焦点を当てた研究をしており、その繋がりでアイデンティティの抑圧や危機をトピックにしたエッセイをたびたび読みます。そのためか、ろう学生に人気のあるクラスです(ただし英語に強いろう学生)。とても興味深いテーマを扱うクラスですが、先生はかなり厳しいです。再提出の融通が聞かないため悪い成績を取ると、もう二度と直せません。Fや Dの成績から始まり、週の3日は徹夜していた日々もこれで終わるのかと思うと、とてつもない開放を感じます。今後の学校生活では、十分な睡眠の取れる日々であることを願ってます・・・。
また、このメインストリームクラスを受講したおかげで、かえってろうの先生方のフレキシブルさを再実感しました。学生の背景や都合に合わせて柔軟な対応をしてくださる方が多いのです。例えば、中間テストの成績に納得できない場合、学期末テストの前に再試験を受けられるチャンスをくださります。

◇child develop deaf experience
今学期唯一トム先生の演劇のような手話を見続けられ、かつ学生同士の議論が熱く、一番大好きなクラスだったのですが、それも今週で終わりです。さみしくなります。
最後のプロジェクトとして、フリーモントろう学校の保護者方に伝えたいことをパンフレットやプレゼンなど何らかの形で残す課題を、本日提出したばかりです。クラスの中から1つ選んで、本当に保護者方にお渡しするそうです。
「言語剥奪」や「IQ」、「第一言語としての手話が英語獲得にもたらす影響」、「認知発達」 など、友達の発表を聞いただけでもテーマは多彩でした。ほとんどが自分の経験からテーマを選んでおり、とても興味深かったです。経験は強い武器ですね。
わたしは、「聞こえる友達との対等な関係性」をテーマにし、障害認識やエンパワーメントと結びつけてポスターを作成しました。QRコードをつけてムービーも見れるようにしました。インテグレートした友達からはあるあると共感してくださり、発表中補足するかのようにその方の経験談も聞くことができました。関係性の問題は世代も国も問わず、どこでも同じですね、改めて問題の深さを感じました。


◇Deaf Education
先週は、ろう生徒の卒業後の就労支援や進路について学びました。そこでセーフティネットの多さにただただ驚きました・・・。
アメリカでは、SSIが障害学生の大学に通うのにかかる学費や生活費の一部を賄います。そして、日本の障害者年金と同じVRという制度もあります。ただし、SSIもVRも州によって支給される範囲はまちまちです。ですが、日本と比べ、こちらのセーフティネットの存在は大きいと思いました。
これらセーフティネットは状況次第でプラスにも捉えられ、マイナスにも捉えられます。
ですが、VRだけでは生活できないため、仕事をかけもちして学んでいる友達も見てきました。また、夢を叶えるために一生懸命勉強し、テストの勉強会の時は、合わない時間の中から唯一都合のつく時間を見つけて、遠いところから集まってくる友達も見てきました。その方々を見ていつも励まされてきました。ぜひ友達には、セーフティネットをうまく使いながら夢を叶えていって欲しいです。わたしも、学べることのありがたみを忘れず、これからも精進して行きたいと思います。
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