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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2018年4月 生活記録 【第12期生 西 雄也】[2018年05月08日(Tue)]

四月末は春学期も終わりに近づき、最終テストや最終プロジェクトなどで、多忙な日々でしたが、五月に入った頃はようやく終わり、一安心しています。
また、カリフォルニアにいた頃は花粉症にかかるということはなかったのですが、DCでは花粉症にかかりがちな状態になっているのが少しの悩みです。

IMG_2881.JPG
↑ 立ち寄ったギャロデッド大学内にあるKellogg Conference Hotelにて
他にも様々なデフアート、Deafをテーマにした作品が飾られています。
もちろんスタッフも手話で対応しますが、さすがデフコミュニティが強い場所ですね。


◆クラス
EDU 713 Language Acquisition and Cognitive Development
ろう者の言語獲得の理論について、言語獲得には多くの資料がありますが、多くが聴者向けです。なので、このクラスでは、様々な研究資料を元に議論したり、ろう者の様々な環境の中で、もたらす言語獲得について書かれている研究資料を活用し、様々な仮説を取り入れながら学びました。とても深く学ぶことのできた有意義なクラスだと思っています。

最終プロジェクトはこれまでクラスの中で学んだことを元に、言語獲得についての内容を45分でプレゼンテーションすることを想定しながら、論文とパワーポイントを作成するというハードな内容でした。

IMG_3002.jpg
↑これまで言語獲得のクラスで学ぶのに用いつつ、
最終プロジェクトでまとめるのに使った資料たらーっ(汗)


EDU 670 Teaching Students with Disabilities
様々な障害の特性だけでなく、様々な障害のある生徒の背景、行動、コミュニケーションや感情の特性を分析し、IEP(個別の支援計画)やIDEA(障害のある個人法)の作成方法、またそれらの生徒たちに合うのはUDL(ユニバーサルデザイン)やPLOP(レベルや状況に合った対応)はどのようなものが良いのかを中心に進めました。他の学生はアメリカの教育用語や法律を知っているので、スラスラと話すことがあり、理解できないことも時々ありましたが、最終的にはアメリカの障害教育システムや対応方法について議論を交わせたのは良かったと思っています。

EDU 731 Home, School, and Community Collaboration for Diverse Learners
前回の生活記録について述べたように多文化についてや多文化教育について学び、様々な文化や背景、家庭環境などをもとに議論や分析を行いました。最終プロジェクトやプレゼンテーションはグループで行い、多文化をテーマに取り入れた内容を進めました。様々な国の文化やアメリカでは様々な国の人々が移民していること、また差別があること、教育としてどのようにすべきかについて本や議論を通して学び、楽しむことのできたクラスでした。


◆その他
友人の誘いから、DCを時離れた町の中で公共の場でのイベントに参加しました。そのイベントでは、交流しながらビンゴゲームを楽しみました。参加者のほとんどがろう者と手話通訳者です。また、参加者全員がアメリカ人でアジア人は自分一人だけという状況でしたが、気さくな方もおり、昔のアメリカの状況やアメリカの生活の真髄が垣間見える交流ができたのは貴重な体験になりました。

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