
2018年4月生活記録 12期生 福島愛未[2018年05月07日(Mon)]
こんにちは、12期生の福島です。
ここワシントンDCは4月末までコートが必要なほど寒い日が続きましたが、4月末の最終クラスの週に差し掛かった頃、春を飛び越して夏のような暑さがやってきました。

■□Studies■□
■Public Presentations
今月はElevator Pitch・Group presentation・Ceremonial Presentationなど多くのプレゼンを経験しました。
このクラスで一番学びたかった、Persuasive Presentationでは、自分のプレゼンを相手に納得してもらうための技術を学ぶことができました。特に、留学前、DeafSpaceの重要性を周りに伝えていましたが、聴者はもちろん、ろう者にも理解してもらいにくい現状があったので、この技術は帰国後、DeafSpaceを広めるための手助けになりそうです。
またElevator Pitchと呼ばれるプレゼンが今月のお気に入りのプレゼンになりました。このElevator Pitchはハリウッド映画の「ワーキング・ガール」の中で、エレベーターに乗っている間に、乗り合わせた人にセールストークをするシーンから名付けられたものです。約30秒という短い時間の中で、売り込み、相手にまた聞きたいと思わせることを目標としています。
このクラスではプレゼンは毎回異なる場所で行われるのですが、今回のプレゼンは、なんと実際のエレベーターの中で行われました笑
誰が乗っているかわからない状況で、先生に指定された「世界を変えるアイデア」を売り込みます。

聞き手の心をどのように捕まえるのかを学ぶのは、面白い経験になりました。
ちなみに、エレベーターに乗っていた人は、後から知ったのですが、学長の補佐をやっている方で、ホワイトハウスでの勤務経験もあるようです。とても緊張しました!
■Deaf Culture
4月はダイバーシティについて学びました。アメリカには様々な肌の人種、宗教、性、障害者がいます。ろう者の場合も同様で、例えば、黒人ろう者であれば、黒人アイデンティティーやろうアイデンティティーなど。どちらの割合が大きいなど決めることはできません。全てのアイデンティティーをひっくるめて自分です。それをIntersectionality(インターセクショナリティ)と言い、ここギャローでも盛んに使われています。
このクラスでは、ろう者はもちろん、聴者やコーダ、白人、黒人、アジア人、ゲイなど様々なアイデンティティーを持つ人がいて、このテーマに関するディスカッションはとても盛り上がりました。
このディスカッションを通して、改めて自分のアイデンティティーについて内省する機会ができました。これまで、日本にいた時は、ろう者、女性というアイデンティティーしかないと思っていましたが、ここで、日本人、聾学校出身というアイデンティティーがあることにも気づきました。
ディスカッションのいくつかのテーマの中で、ギャローでは聾学校出身のろう学生が、メインストリーム出身(地域の学校)のろう学生を疎遠する傾向にあることがテーマになりました。しかし、最近の研究では、アメリカ全土の約86%のろう学生がメインストリーム出身です。近年聾学校に通うろう学生が減少しているのも事実で、ギャローの学生は、これに対して、メインストリーム出身の学生たちを疎遠するのではなく、ろう文化を継続させるためにも、ろうコミュニティーに歓迎するべきではないかという議論になりました。
クラスの中で、聾学校出身のろう学生が、疎遠する原因は何なのか、なぜ抵抗があるのかなど話し合いながら、分析していく方法が斬新でとても興味深かったです。
デフスペースを考える上で、このダイバーシティは避けて通れない道だと思いました。
■Independent Study (Deaf Space)
最後のクラスで、DeafSpaceの責任者であるHansel Baumanに日本の建築・図書館の地下にあるSANDBOXと呼ばれる部屋の改装案についてプレゼンを行いました。
その結果、夏休みに実際に部屋を改装する、秋学期にインターンシップの機会を得ることができそうです。
■
今月は、ニューヨークのブロードウェイで舞台を見る機会がありました。

CHILDREN OF A LESSER GODという舞台で、ろうの女性と聴者の男性が恋に落ちる話です。男性は聾学校の先生で生徒に口話を教えていましたが、手話を使うろうの女性と恋に落ち、葛藤する様子が描かれています。女性はろう者が演じていました。そのため、ろう者の主張がより心に突き刺さり、号泣してしまいました。
ブロードウェイのような大きな舞台で、ろうの役者さんを見る機会は初めてで、とても感動しました。誘ってくれた友人達に感謝です!

今月末で春学期は終わりです!
5月の頭にある期末に向けてプレゼンとプロジェクトを進めます。
DCの天気はとても不安定ですが、日本も気温差が激しい日が続いていると聞いています。
皆さんも体に気をつけてください。
ではまた来週
ここワシントンDCは4月末までコートが必要なほど寒い日が続きましたが、4月末の最終クラスの週に差し掛かった頃、春を飛び越して夏のような暑さがやってきました。
ホワイトハウスの近くの公園には満開の桜が!
■□Studies■□
■Public Presentations
今月はElevator Pitch・Group presentation・Ceremonial Presentationなど多くのプレゼンを経験しました。
このクラスで一番学びたかった、Persuasive Presentationでは、自分のプレゼンを相手に納得してもらうための技術を学ぶことができました。特に、留学前、DeafSpaceの重要性を周りに伝えていましたが、聴者はもちろん、ろう者にも理解してもらいにくい現状があったので、この技術は帰国後、DeafSpaceを広めるための手助けになりそうです。
またElevator Pitchと呼ばれるプレゼンが今月のお気に入りのプレゼンになりました。このElevator Pitchはハリウッド映画の「ワーキング・ガール」の中で、エレベーターに乗っている間に、乗り合わせた人にセールストークをするシーンから名付けられたものです。約30秒という短い時間の中で、売り込み、相手にまた聞きたいと思わせることを目標としています。
このクラスではプレゼンは毎回異なる場所で行われるのですが、今回のプレゼンは、なんと実際のエレベーターの中で行われました笑
誰が乗っているかわからない状況で、先生に指定された「世界を変えるアイデア」を売り込みます。

カレッジホールと呼ばれる学長がいる建物の中にあるエレベーターの中で行われました。
聞き手の心をどのように捕まえるのかを学ぶのは、面白い経験になりました。
ちなみに、エレベーターに乗っていた人は、後から知ったのですが、学長の補佐をやっている方で、ホワイトハウスでの勤務経験もあるようです。とても緊張しました!
■Deaf Culture
4月はダイバーシティについて学びました。アメリカには様々な肌の人種、宗教、性、障害者がいます。ろう者の場合も同様で、例えば、黒人ろう者であれば、黒人アイデンティティーやろうアイデンティティーなど。どちらの割合が大きいなど決めることはできません。全てのアイデンティティーをひっくるめて自分です。それをIntersectionality(インターセクショナリティ)と言い、ここギャローでも盛んに使われています。
このクラスでは、ろう者はもちろん、聴者やコーダ、白人、黒人、アジア人、ゲイなど様々なアイデンティティーを持つ人がいて、このテーマに関するディスカッションはとても盛り上がりました。
このディスカッションを通して、改めて自分のアイデンティティーについて内省する機会ができました。これまで、日本にいた時は、ろう者、女性というアイデンティティーしかないと思っていましたが、ここで、日本人、聾学校出身というアイデンティティーがあることにも気づきました。
ディスカッションのいくつかのテーマの中で、ギャローでは聾学校出身のろう学生が、メインストリーム出身(地域の学校)のろう学生を疎遠する傾向にあることがテーマになりました。しかし、最近の研究では、アメリカ全土の約86%のろう学生がメインストリーム出身です。近年聾学校に通うろう学生が減少しているのも事実で、ギャローの学生は、これに対して、メインストリーム出身の学生たちを疎遠するのではなく、ろう文化を継続させるためにも、ろうコミュニティーに歓迎するべきではないかという議論になりました。
クラスの中で、聾学校出身のろう学生が、疎遠する原因は何なのか、なぜ抵抗があるのかなど話し合いながら、分析していく方法が斬新でとても興味深かったです。
デフスペースを考える上で、このダイバーシティは避けて通れない道だと思いました。
■Independent Study (Deaf Space)
最後のクラスで、DeafSpaceの責任者であるHansel Baumanに日本の建築・図書館の地下にあるSANDBOXと呼ばれる部屋の改装案についてプレゼンを行いました。
その結果、夏休みに実際に部屋を改装する、秋学期にインターンシップの機会を得ることができそうです。
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今月は、ニューヨークのブロードウェイで舞台を見る機会がありました。
CHILDREN OF A LESSER GODという舞台で、ろうの女性と聴者の男性が恋に落ちる話です。男性は聾学校の先生で生徒に口話を教えていましたが、手話を使うろうの女性と恋に落ち、葛藤する様子が描かれています。女性はろう者が演じていました。そのため、ろう者の主張がより心に突き刺さり、号泣してしまいました。
ブロードウェイのような大きな舞台で、ろうの役者さんを見る機会は初めてで、とても感動しました。誘ってくれた友人達に感謝です!

今月末で春学期は終わりです!
5月の頭にある期末に向けてプレゼンとプロジェクトを進めます。
DCの天気はとても不安定ですが、日本も気温差が激しい日が続いていると聞いています。
皆さんも体に気をつけてください。
ではまた来週
