2018年3月生活記録 12期生 福島愛未[2018年04月06日(Fri)]
こんにちは、12期生の福島です。
3月も終わりに近づく頃、ようやく暖かくなり、キャンパス内の花が咲き始めた時、
突然雪が降り始めました。1日で、キャンパス内で雪だるまが作れるほど積もり、案の定学校は、お休みになりました。Gallaudet Universityに入学して早2ヶ月、この大学は雪や風、大雨に弱く、すぐに休校になることがわかってきました...

■□Studies■□
■Public Presentations
今月学んだのは、「Demonstration Presentation」です。
これは、プレゼンターが、聴衆と一緒に取り組みながら、新しい知識を提供するプレゼン方法の一つです。
クラスでは、鶴の折り方から、メキシコの家庭料理の作り方、イギリスのお菓子の作り方、パナマの伝統ダンスなど様々なアイデアがありました。特にメキシコの家庭料理は、驚くほど美味しく魅力的なプレゼンでした。
最初は、日本の文化を伝えるプレゼンにしようと、折り紙を使うことを考えていましたが、アメリカでは、折り紙はかなり浸透しており、クラスメイトのほとんどが知っていました。これでは人を魅了させるプレゼンができないと思い、テーマを「トントン相撲」に変えたところ、大ウケしました。

このプレゼンを成功させるためには、聴衆は誰なのか(学生か、子供か、社会人か、日本人か、アメリカ人か、建築の仕事をしている人かなど)を見極め、それに合わせたプレゼンが必要で、相手に合わせたリアクションも重要になることを学びました。
■Deaf Culture
今月は、ろうコミュニティの言語、Deaf Artやデモについて学びました。どれも魅力的な内容でしたが、特に印象に残ったデモについて取り上げます。
3月7日に、職場や教育現場でのろう者の権利を主張するデモがありました。Deaf Grassroots Movement Rally 2018というデモで、Gallaudet UniversityからDCの中心にある国会議事堂まで歩くという経験をしました。

平日の風が強く、寒い日にも関わらず、約500人のろう者が全米から集まり、ろう者の権利を主張しました。
このデモのきっかけは、今までろう者の生活を保証していたADA法の一部が、今後変更される可能性があるからです。これにより、ろう者が働く時、手話通訳を要望しても、企業側は、すぐに行動を起こす必要がなくなり、ろう者にとっては大打撃を受けることになります。

国会議事堂の前で様々なプレゼンターが、約4時間に渡って権利を主張しました。その中でも、あるろう学校の校長先生が「このデモによって、ろう者の生活を劇的に変えることはできない、でも聴者に少しずつわかってもらうために、私たちは常に行動を起こす必要がある。常に戦い続けるのだ。そのためにデモに参加し続ける必要がある。」という言葉に、ただ不満をいうだけでなく、行動に起こさないと変わらないのだと改めて考えさせられました。
正直なところ、日本にいた時は、このようなデモに参加したことがありませんでした。それはデモに参加しても、生活が変わると思わなかったからです。でも、何もしないよりは、参加することによって、この生活を少しずつ変えていけるのではないかと実感した日になりました。
日本に帰国後は、積極的にろう関係のデモに参加したいと思います。
■Independent Study (Deaf Space)
今月はDeaf Spaceに関する基礎を学んだあと、プロジェクトが始まりました。
Gallaudet Universityの図書館の地下には、Sand Boxという部屋があります。ろう者が経営しているConvoという企業が投資し、学生がより活躍できる場を提供するために、リノベーションされた部屋ですが、わかりにく場所にあるため、多くの学生はその部屋の存在を知りません。
そこで、もっと多くの学生にその存在を知ってもらうために、プロジェクトとして、建築的改善案を作ることになりました。
今まで、大学の課題として設計をした経験は少しありますが、どこか現実味がない内容でした。しかし今回は、提案したものが実現するかもしれない可能性があるため、より利用者の目線で設計案を作ることができるいい機会です。
今月も、日本では経験できないような多くの機会に恵まれました。
最近は、帰国後、どのようにDeaf Spaceを広めていくか悩んでいましたが、講義や様々な人と交流する中で、自分にとってベストな方法がつかめそうな気がしています。
春学期も残り、1ヶ月を切りました。
日本でDeaf Spaceを広めるために、4月も悔いのないように積極的に行動したいと思います。ではみなさん、また来月
3月も終わりに近づく頃、ようやく暖かくなり、キャンパス内の花が咲き始めた時、
突然雪が降り始めました。1日で、キャンパス内で雪だるまが作れるほど積もり、案の定学校は、お休みになりました。Gallaudet Universityに入学して早2ヶ月、この大学は雪や風、大雨に弱く、すぐに休校になることがわかってきました...

(車も、すぐに出せないほどの雪でした)
■□Studies■□
■Public Presentations
今月学んだのは、「Demonstration Presentation」です。
これは、プレゼンターが、聴衆と一緒に取り組みながら、新しい知識を提供するプレゼン方法の一つです。
クラスでは、鶴の折り方から、メキシコの家庭料理の作り方、イギリスのお菓子の作り方、パナマの伝統ダンスなど様々なアイデアがありました。特にメキシコの家庭料理は、驚くほど美味しく魅力的なプレゼンでした。
最初は、日本の文化を伝えるプレゼンにしようと、折り紙を使うことを考えていましたが、アメリカでは、折り紙はかなり浸透しており、クラスメイトのほとんどが知っていました。これでは人を魅了させるプレゼンができないと思い、テーマを「トントン相撲」に変えたところ、大ウケしました。

このプレゼンを成功させるためには、聴衆は誰なのか(学生か、子供か、社会人か、日本人か、アメリカ人か、建築の仕事をしている人かなど)を見極め、それに合わせたプレゼンが必要で、相手に合わせたリアクションも重要になることを学びました。
■Deaf Culture
今月は、ろうコミュニティの言語、Deaf Artやデモについて学びました。どれも魅力的な内容でしたが、特に印象に残ったデモについて取り上げます。
3月7日に、職場や教育現場でのろう者の権利を主張するデモがありました。Deaf Grassroots Movement Rally 2018というデモで、Gallaudet UniversityからDCの中心にある国会議事堂まで歩くという経験をしました。

平日の風が強く、寒い日にも関わらず、約500人のろう者が全米から集まり、ろう者の権利を主張しました。
このデモのきっかけは、今までろう者の生活を保証していたADA法の一部が、今後変更される可能性があるからです。これにより、ろう者が働く時、手話通訳を要望しても、企業側は、すぐに行動を起こす必要がなくなり、ろう者にとっては大打撃を受けることになります。

国会議事堂の前で様々なプレゼンターが、約4時間に渡って権利を主張しました。その中でも、あるろう学校の校長先生が「このデモによって、ろう者の生活を劇的に変えることはできない、でも聴者に少しずつわかってもらうために、私たちは常に行動を起こす必要がある。常に戦い続けるのだ。そのためにデモに参加し続ける必要がある。」という言葉に、ただ不満をいうだけでなく、行動に起こさないと変わらないのだと改めて考えさせられました。
正直なところ、日本にいた時は、このようなデモに参加したことがありませんでした。それはデモに参加しても、生活が変わると思わなかったからです。でも、何もしないよりは、参加することによって、この生活を少しずつ変えていけるのではないかと実感した日になりました。
日本に帰国後は、積極的にろう関係のデモに参加したいと思います。
■Independent Study (Deaf Space)
今月はDeaf Spaceに関する基礎を学んだあと、プロジェクトが始まりました。
Gallaudet Universityの図書館の地下には、Sand Boxという部屋があります。ろう者が経営しているConvoという企業が投資し、学生がより活躍できる場を提供するために、リノベーションされた部屋ですが、わかりにく場所にあるため、多くの学生はその部屋の存在を知りません。
そこで、もっと多くの学生にその存在を知ってもらうために、プロジェクトとして、建築的改善案を作ることになりました。
今まで、大学の課題として設計をした経験は少しありますが、どこか現実味がない内容でした。しかし今回は、提案したものが実現するかもしれない可能性があるため、より利用者の目線で設計案を作ることができるいい機会です。
今月も、日本では経験できないような多くの機会に恵まれました。
最近は、帰国後、どのようにDeaf Spaceを広めていくか悩んでいましたが、講義や様々な人と交流する中で、自分にとってベストな方法がつかめそうな気がしています。
春学期も残り、1ヶ月を切りました。
日本でDeaf Spaceを広めるために、4月も悔いのないように積極的に行動したいと思います。ではみなさん、また来月




