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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2018年2月 生活記録 【第12期生 西 雄也】[2018年03月05日(Mon)]

最近、強風の日が一度あり、ギャロデッドも閉鎖するという事件が起きました。風力というと台風に近い強さでした。あちこちで信号機が壊れていたり、木が倒れていたり 、たくさんの道路標示が壊れていたり、家の一部が破壊されていたりという状況がありました。たまたまなのか、こっちの方が壊れやすいのかな…と思ったりしたものです。それ以外は何も大きな問題はないようで…無事に過ごせています。
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↑強風の影響で…


◆クラス
今回は印象に残っている2つのクラスについて、紹介したいと思います。

・EDU 713 Language Acquisition and Cognitive Development(言語獲得と認知発達)
言語獲得の臨界期について、生まれた時から言語獲得するプロセスや重要性を聴者とろう者の違いを議論しながら学んでいます。とても興味深い内容です。
なぜ、ろう者と聴者に言語獲得や認知の違いが出てくるのかについて、一般的には聞こえないことが原因で違いや問題が出ると言われがちです。しかし、そうではなく言語獲得や認知については、ろう者を取り巻く背景や周りの環境、家族の形態、コミュニケーションや情報獲得環境についての問題だということです。
言語獲得する能力と認知能力については元々ろう者も聴者も生まれときから変わりない。しかし、ろう者は視覚から情報を取り入れるが、聴者の家庭に生まれたろう者、聴者の社会の中ではほとんどが音声言語や口話でのコミュニケーションであり、その中でろう者はリミットが出てしまいます。

また、ある一例として、赤ん坊の時に捨てられた人間の子供が、鶏(動物)だけの環境の中で育てられ、後にいくつか大きくなった時に周りの人たちが救助。そして、言語獲得を試みようと色々教育したが、なかなか言語が定着しなかったという話も出てきました。なぜ言語が定着しなかったのはなぜか?ということを議論として話しましたが、奥深いものでした。
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↑動物に育てられた少年(インターネットから引用)

早期からの言語獲得やコミュニケーションは重要ですが…、

論点となるのは、ろう者は視覚から言語や情報を取り入れる文化や民族性を持った者であり、言語獲得においても聴者とは違うプロセスであるという見方や認識が必要だということです。
従って、ろう者にとって、視覚から情報を取り入れる手話でのコミュニケーションの必要性 、社会には視覚情報を取り入れる手話通訳、字幕など、社会問題として改善すべき点が沢山あるなどの議論を深めています。

・EDU 793 Field Experience in Edu (教育現場体験)
週一でモデルろう学校(MSSD)の美術の授業でアシスタント及び見学をさせていただいています。ここでもケンダルろう学校と同じようにバイリンガル教育が中心です。授業の参加や、担当の教員とも話をし、いくつかアメリカの教育システムについて話を聞くことができています。
時々生徒から、どこの国?とか、その国の文化?はという話題が出てくることがあり、よく出てくるのは、自分は何人と何人のミックス(○人と○人の間に生まれたよ)だよとか、○才からアメリカに移住してきたよという話が日常会話のようによく出ています。

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↑美術の授業の様子(MSSDにて)


◆二月を振り返って…
二月は、一つの大きなプロジェクトが入り、毎週多くの課題の上、3週間で丸々一冊の分厚い本を読んでまとめるプロジェクトです。徹夜することもよくあり、体調をも崩さないかどうかハラハラしながら精神との戦いの日々でした。二月の終わりに無事プロジェクトの発表も終わった時は少し安堵の気持ちになったものです。三月からも無理のないように引き続き頑張っていきます。
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