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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2018年1月生活記録 【第13期生 山田茉侑】[2018年02月05日(Mon)]
日本は大雪で大変だと伺っております。

こちらは雨続きの寒い冬が明け、透明な空に山並みの緑がくっきりと色濃く存在を示すようになりました。また、暖かい日々が続くようになり、次第にあちこち半袖で過ごす人を見かけるようになりました。
変化のはやさは、あっという間で、まるで脱ぎ捨てられた冬服のように、どこかに冬を置き忘れてきたかのようです。そして冬眠から目を覚ましたリスが新しい季節の訪れを告げ、それとともに新学期が始まり心踊る毎日を過ごしております。


今学期に受講するクラスの紹介は来月に報告させていただくとして、今月はTOEFLについて、いくつか情報をシェアしたいと思います。TOEFLの情報保障面、Readingオススメの教材、わたしなりの勉強方法(Reading)について紹介したいと思います。これからTOEFL受験が必要な方にとって、参考になれば幸いです。

◇情報保障について
実は、現地で情報保障に関する受験トラブルがあり、同期の橋本さんとともにテストをきちんと受けられませんでした。
TOEFL受験のための情報保障についてですが、障害者用配慮申込みをすることで、受験の際に以下のことが可能になります。
1) 受験時間が1.5倍に延長
(例えばReadingでしたら、全体で60分の場合→90分に延長できます。休憩時間は10分→30分に延長できます。)
2) ASL手話通訳者の派遣
(ただし、手話通訳者はテストルームには入れません。テストルームに入る前後の手続きのみの通訳になります。)

実は、そのほかに、テスト中情報保障が必要な場面が1つあります。
Writingの受験の際は2種類(Integrated EssayとIndependent Essay)エッセイを書くことになります。2種類のエッセイの点数によってWritingの点数が決まります。そのうちのIntegrated Essayは、最初にアカデミックな内容の英語長文を読み取り、その後に教授の講義を聞き取ってそれぞれの内容を要約して複合させる問題になります。
そうです、ここで教授の話す内容は、どのように情報保障されるのでしょうか。そもそもIntegrated Essay自体免除されるのでしょうか。配慮事項には記載されておりません。


結果から言いますと、パソコンのスクリーン上に講義内容が文面で出てきます。


ただし、配慮事項には記載されておりませんので、おそらくセンターの方や現場の監督官もどうやって情報保障が行われるのかを十分に理解してはいないだろうと思われます。

センターへの事前問い合わせで、Integrated Essayのリスニング部分はASL通訳の読み取りに置き換わるという認識で、当日現場に行きました。しかし、通訳者はテストルームに入れない決まりがあるということを試験直前に知った時は頭が真っ白になりました。
監督官がセンターの方と電話確認をしてくださった結果、聞こえないのだからIntegrated Essayは免除し、スコアにも反映しない(0点ではなく、HI: Hearing impairment と記入される)とおっしゃってくださりました。しかし・・・。

Integrated Essayは、読解→リスニング→Essay作成という流れで進行します。
読解の時に油断して文を読んでいませんでした。そして、リスニングが始まったとき、教授が講義をしている様子の写真が音声とともに出てきた・・・のではなく、スクリーンに講義内容が文面で出てきたの時の絶望具合は想像できますでしょうか。
合理的配慮がこの方法で行われ、TOEFLはその方法で評価するつもりだということを、テストの時間が刻々減ってゆく中初めて認識したのです。
人生でこの時ほど絶望したことはないというぐらい絶望しました。


「スコアには反映されません」という言葉への信用が揺らぎ、そして、今までのやり取りが全て現場判断だというまずい事態にあることに気づいたのです。

試験の途中で再度監督官と話し合いましたが、Integrated Essayをもう一度初めから受け直すことはできないとのことでした。そのため、結局Integrated Essayを受けないことに決めました。


後日結果がきましたが、Integrated Essayのスコアは当然しっかりと0点になっており、Independent Essayのスコアの足を引っ張っておりました(涙)。現在、この問題についてセンターの方とメールでやり取りをしております。

これからTOEFLを受けるみなさま、Integrated Essayのリスニング部分は「パソコンのスクリーン上に講義内容が文面で出てきます」ことを心に留めていただければと思います。
万全な体制で、全力を出し切れるよう健闘を祈っております!!



◇オススメの教材
Readingの勉強の際は、こちらのOfficial guide bookをお勧めいたします。ちなみに、各セッションオールマイティに取り上げられています。

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個人的にはそれぞれ青本、赤本と呼んでいました。
青本は、Readingの問題の種類の解説と、練習問題9問、模擬テスト3回分(3回分×3問で9つの長文問題)が入っており、かなりボリューミーです。しかも全部英語で書かれております。
ゲームをイメージしていただければと思いますが、ゲーム攻略のためには、装備や武器よりも、ガイドブックを持つことが、時には一番の武器になりますよね。もはやガイドブック=装備・武器。そういう本です。この本によって、TOEFLと戦うために必要な知識・戦略を身につけられます。
例えば、Readingの質問の種類は、Factual Information, Negative Factual Information, Inference・・・など計10種類あります。詳しくはOfficial guide bookの青本を読んでいただければと思います。それぞれの質問のパターンを覚えることで、今目の前で対峙している問題を解くためには、前後の文だけを重点的に読めばいいのか、段落全体を読めばいいのかがわかります。そういうことが青本でわかるようになります。

赤本は、実際に過去のテストで使われた問題を5回分集めた問題集です。全て解ききるのはかなりしんどいですが、テストに慣れるには一番いい本でした。この本のおかげで、同じような単語が使われていることにも気づきました。

また、青本赤本それぞれのWritingセッションには、Integrated EssayのDVDに収録されているリスニング内容が全て文章化されて記載されております。なので、Integrated Essayの練習にも適切だと思われます。


◇Readingの勉強方法
青本から赤本に移る時には、10種類の質問全てを頭に入れ、この問題はどの種類の質問なのかすぐにわかるようにしました。
そして、答え合わせの後は辞書を一切使わず、解説もすぐに読まず、じっと1問1問睨めっこしながらわからない単語だらけの中でどのように答えにたどり着けるのかを塾考しておりました(単語力がないため)。時には1問に何十分もかけることもありました。今までは辞書がないと英語長文を読むのも怖かったのですが、このやり方は単語の意味を推測するいい練習にもなり、辞書なし読解でも気持ち悪さが気にならなくなりました。解いてから全て答え合わせするまで大問1つに何時間もかかってしまいましたが、この勉強方法が合っていたようでした。授業でも、アカデミックな文章を1文1文丁寧に読む機会はあまりなかったので、なんとなく理解していた文構造をしっかり理解するためのいい機会にもなりました。
あくまでも1つの勉強方法として紹介いたしました。

TOEFLについてまだまだどうなるかはわかりませんが、とりあえずは一区切りついてほっとしております。それではまた翌月にお会いしましょう。

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