
2017年11月生活記録 第11期生 <牧谷陽平>[2017年12月01日(Fri)]
<クリスマスシーズンへ突入>
去年は11月に猛吹雪が降り,Thanksgivingは学校が休校になったのですが,今年は思いっきり,Thanksgivingの前の日は夜までクラスがありました。とある日,家までの道を歩いていると,ちょっと不思議なものがありました。モミジはたいてい,緑→黄色→赤へと変身していくのですが,Rochester は気温の上下が激しくて,樹木を混乱させてしまいます。その結果,写真のように,“黄色の過程”をジャンプして,緑と赤の2色の模様替えになってしまいます。
Rochester の気まぐれな天候は,わけのわからない状況も作り出します。
マングローブを思い出させる一瞬でした
マングローブを思い出させる一瞬でした
11月は感謝祭があったのですが,その傍らでは宿題に追われる日々が続いています。学士のプログラムの友人がたくさんいるのですが,彼らもプロジェクトに追われているとのことでした。しかし修士課程はとことん研究し,深く考えて一つの作品を作り上げるという作業が多いです。
手話通訳者とはなにか。その働きとは何か,を今学期ではたくさん学びました。
あるろうの患者が治療を受けることになり,治療の現場に手話通訳者が同行することになりました。治療の際,ろう者が痛みを伴うため,ろう者は落ち着きませんでした。すると,そのろう者が手話通訳者に「あなたの手を握ってもいい?落ち着きたいの。」と言ってきました。
これに対して手話通訳者が行動をとるか。この行動のことを Control (決断) といいます。日本語では“コントロール”とはその場の状況を左右させたり,調整させたりするという意味になりますが,このクラスでのControl の意味は手話通訳者がとる手段のことです。
たとえば,
1. ろう者の言う通り,手を握らせてあげる
2. 手話通訳者の仕事ではないので,手を握ってもらえる人を,関係者にお願いする
3. 私の仕事ではないのよと言って,断る
4. 何の反応もなく,無視して通訳を続ける
などといった決断が例に挙げられます。これらを Control といいます。
このControlをさらに深く追求していきました。たとえば「活動的」か「非活動的」か,ということです。
「活動的」:その現場に手話通訳者がとことん加わること
「日活動的」:手話通訳者がその現場で何もしないこと
このことを考えると,私の見方は
1は「活動的」,
2は「活動的」と「非活動的」の中間,
3は「非活動的」,
4は「かなり非活動的」
です。これらの行動が「活動的」なのか「非活動的」なのかは,人々によって異なります。だからどの行動が正しいか間違っているかと評価することはできません。手話通訳者だけでなく,他のことにも応用できますね。たとえば,教育現場で生徒が試験で悪い点を取った場合,どう行動をとるか,が挙げられます。
1. 放課後などに,先生の部屋に来なさいといって個人で指導する
2. クラスメイトに教えてもらいなさいとアドバイスする
3. ほかのクラスメイトにお願いして,そのクラスメイトに教えてもらうようする
4. それは自分の責任だから,仕方がないと言う
これらの Control をあなたは「活動的」「非活動的」を使って分類しますか。分類してみてください。
<配合するのに時間を要するスポーツドリンクを,時間のない朝に作って飲むよりは,
あらかじめ作っておくという,友人のアイデアは斬新でした>