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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2017年10月生活記録 第10期生 辻功一[2017年11月08日(Wed)]

こんにちは、今日も生きています。
10期生の辻 功一です。

10月はカリフォルニアで大きな事件が2件ありました。
日本でも報道されていたのでご存知の方もいらっしゃると思いますが、ひとつはラスベガスでの乱射事件。もうひとつは北カリフォルニアでの大規模火事。

北カリフォルニアの火事は10月8日から発生し、気候が乾燥していた上に強風も手伝って、ナパ郡とソノマ郡を中心に2週間以上延々と燃え続け、延焼面積は実に約900㎢に及びました。(ニューヨーク市と同じ位で、東京都の半分位)

201711_1.jpg
<火事で甚大な被害を被ったナパワイナリー>

ナパ郡とソノマ郡はサンフランシスコとチコの中間にあり、ワイン産地として有名です。
日本にいた時もカリフォルニアのワインを飲んだことはあるのですが、タンニンの強い重めのワインが好きな僕としてはカリフォルニアワインは軽くてあまり好みではありませんでした。
カリフォルニアに来てみて初めて知ったことですが、実は近代的な設備、製造方法でかなり本格的なワインを作っています。

10年ほど前まではチリや南アフリカ、アメリカ、オーストラリアなどワイン業界でのニューワールドと呼ばれる国々が力を伸ばしていたものの、まだまだフランスがワイン界の王者(少なくとも日本では)だったのですが、ここ近年は本当にニューワールドの国々に追いつかれ追い越されるといった状況にあります。

原因はフランスはあまりにも伝統的な製法にこだわり、ニューワールドの近代的な製法によるワインは味が劣ると高を括っていたがゆえ、近代化に乗り遅れたということにあります。
確かにニューワールドのワインはまだまだ粗削りではあるが、進歩が著しく伝統的な製法のワインにひけをとらない味を安定して出せるようになっています。

マネジメントクラスの教授がかなりのワイン好きで、分析のテーマによくワイナリーやワイン会社を持ち出すので、いつしかワイン業界を取り巻く状況に少し詳しくなりました(笑)
戦略を見誤ると一気にシェアを奪われかねないのはどの業界も同じようで。

話が逸れてしまいました。
今回の火事によるナパやソノマ地区のワイナリーの被害が最低限に抑えられることを祈るばかりです。
そんなニュースを見ながらナパのワインを飲みつつ、王翰の涼州詞を思い出したのでした。

葡萄の美酒 夜光の杯
飲まんと欲して琵琶 馬上に催す
酔うて沙場に臥す 君笑う莫れ
古来征戦 幾人か回る

201711.jpg
<涼州詞>


以上です。
日本ASL協会から8,188km離れたチコ大学からの報告でした。
ありがとうございました。
今月のコロンブス
10月9日はコロンブスがアメリカ大陸を発見した日
コロンブスはアメリカ大陸を発見してからもずっとそこが東インドの一部だと考えていた。そして実はコロンブスがヨーロッパ人で初めての発見者ではなく、さらに400年前にアイスランド生まれのエリクソンという人が既に上陸していたそうです。

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