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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2017年10月生活記録【第13期生 山田茉侑】[2017年11月04日(Sat)]
こちら、ようやく街路樹が色鮮やかになり、すっかり秋めいてきました。
そして、周囲の家の庭には骨やゾンビが埋められるようになり、その数が増えるたびにハロウィンがやってきたことを告げられているようでした。
ハロウィン当日が近づくにつれて、玄関や庭の装飾がゴージャスになり、アメリカ人は本当にイベントが大好きなのだなとつくづく感じました。


さて、今回も、授業の様子と生活に関して近況報告をしたいと思います。
まずは、授業の様子から。

【Reading】
IPP手話通訳養成コースの学生とコラボして、調べ学習の発表をするという面白い機会を得ました。
数日ほど使ってReadingクラスのグループメンバーと一緒に「ヤツメウナギ」について調べ、まとめたものを使って15分ほど交代で発表しました。その際、IPPの聴学生に読み取り通訳をしてもらいました。ASLでの発表自体が初めてだったこともあり、かなり緊張しました。
Reading classでのこの発表の目的は、英語での発表の仕方を学ぶ、全て英語で調べる経験をする、魅力的なASLの訓練、です。IPPの方では読み取り通訳の実践が目的になると思います。

s_reading class.jpg
写真は発表の様子です。

全グループの発表が終わった後に、IPPクラスの先生を挟んで、聴学生とろう学生とで手話通訳について熱い議論を交わしました。
読み取り通訳をしてもらうのは初めてだ!というろう学生もいたため、「どんな服装だと手話が読み取りやすいですか?」という質問から始まり、読み取り通訳者と発表者それぞれに必要とする心構えは何かまで、話すことができました。


【Grammar】
またまた、ナンシー先生が素晴らしいことを教えてくれました!
Listenと、hearの違いです!

前月紹介した、lookとseeの違いに似ております。
Listen・・・意識を傾けて聞く
Hear ・・・自然と音が聞こえてくる
つまり、こういうことです!

s_Listen hear.jpg

同じ「きく」でも、意味は違うのですね。似たような意味を持つ英単語を一つ一つ分析していくことで、英語の学習が面白く感じられるようになりました。

【デフカルチャー】
近頃は、ADA法(障害を持つアメリカ人法)について学ぶために、面白い課題に取り組んでいます。
基本的には、アメリカ社会において、それぞれの分野が、どこまで合理的配慮として情報保障の提供が可能かという現状を、ろう者の立場で調べています。
以下、調査の流れです。
⑴ 興味のある分野を選ぶ。
⑵ ⑴で選んだ分野で情報保障が行われるとすれば、具体的にADA法のどの法令が当てはまるのか、また、金銭負担の担い手は誰になるのかを、インターネットを通して調べる。
⑶ ろう者と聴者の法律家と通訳者数名をクラスにお呼びし、調べたい内容と⑵で調べた法令が一致するのかを尋ねる。
⑷ メール、またはVRS(テレビ電話リレーサービス)を使って、⑴の企業や政府にコンタクトを取る。その際、
・聴覚障害者であること、参加する意思がある旨を伝える。
・情報保障(手話通訳、またはノートテイク)が欲しいことを伝える。
(・法律の存在自体を知らないようであれば、ADA法があることを伝える)
 OKが出るか、NOが出るか、それに加えてどんな反応だったかに注目します。
⑸ の結果をクラスで発表し、情報を共有する。

現在は、⑶まで進んでおります。わたしは、大学の卒業旅行で海外1週間のツアーを利用したことがありますが、その際情報保障で大変だった思い出があるため、今回はツアー会社に焦点を当てました。アメリカでは、ツアー会社が手話通訳の派遣に対応できるかどうか、気になるところです。

他の例としては、英語ではなく、手話で映画を楽しみたいという友達は、映画に手話通訳を派遣できるかどうか調べていました。
ただ、最近わかったことですが、手話通訳者をスクリーン側に配置すると、スポットライトで他の観客の鑑賞を妨げてしまうため、手話通訳の派遣は難しいそうです。通訳者が周囲に座って通訳する形の、ろう盲の方の触手話通訳であれば、派遣が可能とのことでした。

以上、授業の紹介となります。次いで、生活に関して綴りたいと思います。
ここ最近は中間テストラッシュでした。
ただ、日本の大学のテスト勉強とは異なって、思っている以上に追い詰められることはありませんでした。日本と異なり、こちらでは頻繁に出される小テストと山ほどのホームワークのおかげで、授業内容をきちんと理解しながら中間テストに挑めるということが大きいと思います。しかし、ホームワークとテスト勉強、自分の勉強のバランスをとるのが難しく、久しぶりに徹夜してしまいました。そんな中間テストラッシュも終わり、大好きなオレンジカラーが主役のハロウィンが到来!


【ハロウィン】
日本から1日遅れて、アメリカのハロウィンを経験してきました!
ハロウィンがやってくる少し前、家では、家族総出でお化けカボチャを作りました。こちら、ホストファミリーの子どもたちがデザインしたお化けカボチャです。

s_pumpkin.jpg

カボチャの中身をくりぬいた後は、ホストファザーが種を使ってクッキーを焼いてくれました。あまりにも美味しかったので、ついついいっぱい食べてしまいました。



一方、オーロニ大学では、ASLクラブが主催のハロウィンイベントに参加してきました。ASLクラブの方が焼いてくださったクッキーを食べながら、ゲームに参加し、仮装コンテストを見物するという流れでした。

その時に経験した、とあるゲームが面白かったので紹介したいと思います。
日本でいう椅子取りゲーム、椅子を奪い合うゲームの逆バージョンのようなゲームです。
ルールは簡単、一言でいうと、クッションを押し付け合うゲームです。
基本的には、二人一組になってフォークダンスを踊りながら、クッションを持っている人から逃げます。クッションは全部で2つ使います。
もしも、クッションを受け取ってしまったら、また他の人に押し付けるのです。押し付けた後は、押し付けた相手と一緒に踊っていた人とフォークダンスをしながら逃げるのです。時間になった時にクッションを持っている人から負けていきます。最後に残った人が勝ち、というゲームです。
わたしは、アメリカ人のクッションを受け取るまいとする気迫に足が震えてイチ抜けしてしまいました。抜けた後は、みんなから滲み出ている本性を見ながらずっと笑っていました。

それでは、寒くなってきましたが、どうか皆さん身体にはお気をつけてくださいませ。

s_origami.jpg
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