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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2017年8月生活記録 【第13期生 橋本 重人】[2017年09月07日(Thu)]
 渡米してから1ヶ月が経とうとしています。日本では少し前まで蒸し暑い日が続き、寝苦しくて眠れない夜も多かったようですが、ここでは乾燥しているうえに夜は気温がぐっと下がるので、ぐっすりと眠ることができます。

 大学での生活はというと、8月23日にオリエンテーションがありました。新入生は全員で20人程でしたが、外国から来ている国際ろう学生は山田奨学生と私のたった二人だけでした。
それぞれが自己紹介をするなか、私はちょっとしたクイズを出してみました。「私の出身国はどこでしょう?」という簡単な質問でしたが、「中国?」「韓国?いや、日本?」と次々に答えてくれました。なかなか定まらないのでヒントを出すと、皆一斉に「オー!ジャパン!」と正解の運びとなりましたが、そのヒントとは「私はお寿司が好きです。」というものでした。簡単すぎましたね。
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 ↑このように皆はっきりと夢(将来の展望?)を持っていて、堂々と発表していました。私も若い皆に負けないように、頑張ろうと決意を新たにした次第です。

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↑また、ろうの先生による講義を初めて受講しました。このように学生達は先生を呼ぶ時に大きく手を振ったり、足で床を踏みならしたりしていました。その時、ろう学校で働いていた時に受け持ったクラスの生徒達のことを思い出しました。生徒達もここの学生と同じ様に、私が気付くまでずっと手を振っていてくれたのだなと感慨深くなりました。
学生達は疑問や確認したいことを積極的に質問したり、発表したりしていました。


秋学期が始まる前に、友人達と少し遠出をしてきました。カリフォルニアの太平洋岸に位置するモントレーという町に、車でおよそ2時間かけて観光に行きました。到着して真っ先に向かったのはモントレー水族館です。実際にクラゲやエイに触れることができ、また、全長6メートルもある巨大昆布の森が広がる大きな水槽があることで有名です。
何より驚いたのが、この水族館は実は、1900年代初めにはイワシの缶詰工場だったということです。その変遷についての展示が入口付近で説明されていました。


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↑帰る間際に見つけたのがこちらです。見てみると、アホウドリのヒナが誤って飲み込んでしまったものが展示されていました。プラスチックごみ(特に多かったのがペットボトルの蓋)を飲み込んでしまったようです。非常に衝撃的でした。

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↑他にもイルカやクジラの胃に入っていたごみも展示されていました。

海には大量のプラスチックごみが流出していて、そこに住む生き物が誤飲して死んでしまうというケースをよく耳にします。展示という形ではあるものの、実物に目にすることで、彼らを見て楽しむだけではなく、そこで何が起こっているのかを伝えることは、とても大切ではないかと思いました。
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