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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2006年5月生活日記(第1期生 太田琢麿)[2006年06月26日(Mon)]
2006年5月生活日記(第1期生 太田琢麿)
語学研修
テストシーズン到来
 5月は春学期最後の月である。そのため、毎週のようにテストが行われ、学校生活が忙しくなってきた。また、周りの学生の動きも慌ただしくなってきており、学期末が迫ってきているという感じがひしひしと感じられるようになってきた。毎日入り浸っている静かな図書館も、この時期になるとたくさんの学生が押しかけており、落ち着けない場所に変化してしまった。図書館といえば一般的に、「音を立てないで静かに皆で勉強する場所」というイメージが日本にあると思うが、私の大学では、携帯電話で話したり、普通におしゃべりしたりするなど、マナーという物が感じられないほど騒々しい物である。中にはウェブカメラとマイクを使用して、親と会話をしている者もおり、日本との違いを大きく感じさせられた。

テストウィークとミシガンテスト
 5月の最後の週は、ファイナルテストの連続であった。これまでのテストの総まとめとなる物であるが、実際は、最後の最後に行われるミシガンテスト(注1)の前準備のようなテストである。私たちの英語学校はミシガンテストの点数次第で今後の進路が決定するため、皆必死で勉強をしていた。当然ながら私も今学期の成果が出るよう必死で勉強した。
 今回のミシガンテストは英語学校入学前に受けた時から数えて2回目になるのだが、受けてみた感触は前回と比べて楽になったように感じた。特に、文章を読むスピードもアップしており、また理解できる単語も増えていると感じた。3ヶ月間の英語の学習の成果といえるのかどうかは分からないが、少なくとも着いた当初よりは良くなってきているのではないかと思う。
 そのテストの2日後結果を聞きに行ったところ、前に受けたときよりも点数が上がっており、夏の学期からは一つ上のクラスに入ることになるという報告を受けた。その知らせを聞いて安心した反面、次のクラスに向けて気を引き締めていかなくてはならないと強く実感した。
(注1)ミシガンテスト(Michigan English Language Assessment Battery)は、ミシガン大学が70年代に開発した、国際学生向けの英語力判定テストである。ちなみに、私たちの英語学校の学生にもっとも嫌われているテストでもある。心理分析のテストではない。http://www.lsa.umich.edu/eli/testing/melab/

アメリカ手話のクラス及びNTIDのスピーキングトレーニング
 アメリカ手話のクラスも期末テストシーズンを迎えた。私のクラスは教職員のためのアメリカ手話のクラスであるため、教職員が学生と会話するときに必要とされる手話表現が中心であった。そのため、当然ながら日常会話の中では使わないアメリカ手話も多いため、思い出すのに苦労したこともあるが、テストを無事に終了させることができた。

 NTIDスピーキングトレーニング
 5月の頭から空きが出たという連絡を受けて、加わったのがこのスピーキングのクラスである。これはRIT・NTIDに在籍する聴覚障害学生の中でスピーチセラピーを希望する学生が無料で受けられるサービスである。本来は3月から開始される予定だったのだが、申し込んだ時点で既に空きがなかったため、仕方なくキャンセルが出るまで待っていたのである。そのため、5月から少しだけの間であるがスピーチセラピーが受けられることになった。主な内容は、自分の苦手な発音を中心に練習することである。私は特に、/s/ /t/ /k/の発音が苦手なため、その発音を中心に単語やコミュニケーションの練習を行った。わずか6回ほどしか受けられなかったのであるが、自分のうまくできない発音を中心にしっかり学ぶことができたので、現在英語のコミュニケーションを取りやすくなった。

まとめ
 最初の3ヶ月という一区切りが終わったばかりであるが、まだまだ私の英語力は不十分だと思う。それ以外にも足りない物がたくさんある。しかし、9月から本格的に始めるインターンシップに向けて夏学期もがんばっていきたいと思う。
この記事のURL
https://blog.canpan.info/deaf-ryugaku/archive/11
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コメント
その後元気そうで何よりです。 太田さんのメールを見て、自分が留学した頃を思い出しました。 

最初TOEFLの勉強始めた時、英語力をつけようと思って小説を読んだりもしましたが、いきなり1ページ目から知ってる単語より知らない単語の方が圧倒的に多かったので途方にくれたのが懐かしいです。

いったいこの先どうなるものかと思いましたが、時間と共にゆっくりと語彙力もついて、そのうち何とかなるようになりました。

いまだに知らない単語とか表現が山のようにあります。結局は「継続は力なり」ということかもしれませんね。 あせらずマイペースで頑張ってくださいね。

9月末に出張でNTIDに行く予定があります。 是非お会いしたいですね。 では、また。
Posted by:石井  at 2006年06月27日(Tue) 09:14