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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2017年8月生活記録 【第13期生 山田 茉侑】[2017年08月31日(Thu)]
こんにちは。

渡米してから約3週間経ち、家の周りの地図も覚え、アメリカの生活にようやく慣れてきました。
カリフォルニア州は現在サマータイムのため、18時まで真昼のように明るく、20時頃にようやく暗くなってきます。昼の時間が長く感じ、毎日得をした気分を味わっております。

◆夏休みの間に、Mission Peakに登ってきました。
s_ミッションピーク.png

オーロニ大学の裏にある、Mission Peakに挑戦しました。下界から見える山に登るのかと簡単に思っていたら、実は後ろにもっと高い山がそびえ立っており、そこの山頂に登りました。計3時間で往復できるハイキング気分で出発したのですが、結局下山するまで5時間かかり、2000カロリー消費してきました。
空が青く、小さな白い雲がちりぢりになって漂っているのを見ながら、日々の課題のことを忘れてリフレッシュできました!

カリフォルニア州の気候
s_ミッションピークからの景色.png

写真は、Mission Peakからの景色です。
写真のように、カリフォルニア州は乾燥した気候です。
朝と夜は長袖が必要になるほど寒いのですが、昼の太陽は容赦ありません。
乾いた空気の中、刺すような日差しがさんさんと降り注ぎます。なので、1日の最高気温が20度でも、太陽の下にいると暑いです。
日焼け止めが効かず、すぐに真っ黒になってしまいます。腕は焦げパンのようになってしまいましたが、顔は帽子・サングラス・SPF50+の日焼け止めで紫外線から死守しております。

◆CDW(California Deaf Wheelers)に参加しました。
CDWとは、カリフォルニア州に住んでいる、ろう者のサイクリング愛好家が集まってできた組織で、定期的に集まって自転車であちこちに行っているそうです。
今回は、午前中に各活動(ハイキング、サイクリング、ウォーキング)からやりたい活動を選択し、午後は大人の参加者全員でビンゴゲームをするイベントに参加しました。
大人から子どもまで参加者は多様でしたが、聾学校の先生やカウンセラーなど、聾学校関係者が数多く参加している印象を受けました。
その日は48キロのサイグリングに参加し、アメリカのろう者とASLでたくさん話す新鮮な経験をしてきました。サイクリングロードで自転車に乗りながら高速ASLで話すアメリカ人ろう者たちのパワフルな姿に驚きつつも、日本の現状や、なぜアメリカに来たのかを、拙いながらもASLで話しました。一生懸命聞いてくれ、聾学校の情報を下さり、大変有意義な時間を過ごすことができました。
(CDWのHPです。 http://www.californiadeafwheelers.org )

s_SF BAY AREA.jpg
写真は、サイクリングの折り返し時点にあるサンフランシスコベイエリアの景色です。

◆おまけ CDWのビンゴゲーム
最後のボーナスゲームをなんと勝ち取り、ありがたいことに2倍入った賞金をいただくことができました!幸運の持ち主 橋本奨学生はちょくちょくビンゴになっており、もう一人の日本人友人もビンゴを取っておりました。日本人でトータルの半分もの賞金を頂いてしまいました。頂いた賞金は全てLongmanの辞書購入に充てました。一生懸命勉強したいと思います。
s_ビンゴ大会 縮小.jpg


◆Tutoring
2日に1回の割合でチューターを受け、秋学期の英語の授業に向けて準備をしました。褒め上手のNancy先生が、毎回素敵な笑顔で上手に教えてくれます。
Readingの課題では、かなり英作文を求められました。文中からそのまま文章を引用せず、自分なりの言葉でまとめる訓練をしました。知っているけど使ったことのない文法にトライするなど工夫を凝らしながら英作文をしております。Nancy先生は、言わずとも工夫点に気付いてくださるので英作文が楽しくなります。ろうの子どもたちの、作文時の気持ちが少しわかりました。

◆いよいよ秋学期が始まりました。
秋学期はWriting、Reading、Grammar、Deaf community、Deaf culture(?)を履修する予定でおります。まだ新学期が始まって間もなく、ガイダンスのみの授業も多いため、授業の詳細は次回に詳しく報告したいと思います。

Deaf culture
Tom先生「あなたたちは、なぜこの授業を受講したの?」
今年の受講学生は、約20人ほどいます。ろう、難聴、人工内耳装着者、生まれた時から手話環境にいた人、大学に入って手話を学んだ人、アメリカ人、他国からの留学生、などなど様々な人が受講しています。聞こえないという点では一見同じように見えますが、実は様々なバックグラウンドを持った人が集まった、多様性のある教室になり、これから楽しくなりそうです。
この授業を通して、他者のことを知りながら、自己を見つめ返したいと思います。
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