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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
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2017年5月 生活記録 【第12期生 西 雄也】[2017年06月06日(Tue)]

春学期が終了し、現在夏休みに入っている最中です。春学期は昨年の秋学期と比べて、宿題の量や宿題にかける時間が増えたという感じでした。これまで、クラスが終わった後、宿題やテスト勉強に励むため、カフェで幾度かお世話になりました。そして、5月は学期末の期間であり、各クラスの最終テストの日々に勉強に追われていました。また、成績発表も終わり、どうにか全クラスパスすることができました。

IMG_0516.jpg
↑オーロニ大学から見えるミッションピーク
(今はすっかり黄色に変わっています。)


◆クラス
ReadingWriting (Deafクラス)
最終テストの課題は幾つかあり、Readingクラスでは、これまで学んだボキャブラリーを活用してのテストと、『Manzanar』の本の中から出てくる内容に対するクイズに答えていくという内容でした。
Writingクラスでは最終エッセイを二時間内で書き上げました。これまで作成したPro エッセイとconエッセイの両方を活用し、賛否両論をまとめて書き上げていくという内容でした。

Reading(メインストリームクラス)
数々のパラグラフを読んで内容を理解し、パラグラフの構造を答えていくと共に内容に関する問題に答えました。また数々のボキャブラリーを活用してのテストもありました。

Deaf Education
Tom先生の話によって印象に残ったことは、ろう者に対してDisability(障害者)という認識は間違っているということです。
例えば、聴者と同じ観点で見るのではなく、アジア人、アメリカ人、白人、黒人、LGBTなどという多様性を知るのと同様に、Deafという民族性、文化的背景、社会的背景などを知ると共に視野を広げる必要があるということです。
しかし、社会的にまだまだ平等とは言い難い課題があるのが現状です。すなわち、ろう教育においてEquity(公平さ)について考えた上で、ろう者に適した教育をしていく必要があるということです。
 このようなことから、ろう教育において様々な背景や状況やろう者に対する体制、言語環境、人工内耳などと日々変化するところもあるので、はっきりと答えを出すのは難しく、それぞれのニーズに合わせた教育とは何かを考え、実践していくことが大切だと思ったものです。



◆カリフォルニアろう学校見学
春学期が終わった後、再びカリフォルニアろう学校の見学をする機会を設けました。事前にデフアーティストでもあり、美術のクラスを担当しているDavidさんと連絡を取り、今回は高等部のクラスの見学をさせていただきました。その時はカリフォルニアろう学校でも学期末の期間に近づいている状態なので、最後の作品の仕上げに取り掛かっている状態でした。前回見学させていただいた小学部は一つの課題に沿って制作をしていましたが、高等部では課題は与えられるが、少し自由な感じがあり、それぞれ個性的な作品を仕上げていました。今回高等部を見学し、小学部とはまた違った様子を見ることができて良かったです。空き時間がある合間にDavidさんからDe’VIA(Deaf View/Image Art)というデフアート団体についての話をする機会を作ることができました。年に一度アメリカの州のどこかでDe’VIAのワークショップがあるというものの今年はオーロニ大学のサマークラスのスケジュールとの調整が厳しく断念しましたが、来年は参加したいと考えています。
IMG_0418.jpg
↑数々の作品がありました。
(クラスの様子は撮影できませんでした。)


◆夏休み・夏学期
夏休みは、夏学期に向けてリフレッシュしたいと思っています。また、アメリカに来てからずっとあまり運動できていないので、健康面の事も考え、夏休みの期間を活用し、運動していきたいと思っています。
6月中旬以降からは夏学期(サマークラス)を受講する予定です。受講する予定のクラスは、1学期分を8週間で受講するというので、ハードなスケジュールになりそうな予感ですが、集中的に学ぶことができると思うので、引き続き頑張っていきます。

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↑サンフランシスコのツインピークから観た夜景

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