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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2017年5月生活記録 12期生 福島愛未[2017年06月02日(Fri)]
こんにちは、ここFremontは冬のような寒さになったり、かと思えば真夏のような暑さになったりと落ち着かない天気が続いています。とはいえ、雨が降る回数もぐんと減り、太陽が覗く期間が長くなってきました。それに伴い、近くの丘がキレイなグリーン色から小麦色に変化しつつあります。それを見て地元の人たちは夏がきたと実感するようです。


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(期末試験後に訪れた海!まだ水温が低く泳げるシーズンではありませんでした)


さて5月は日本で言えばGW!!!ですが、アメリカでは期末テストの時期でした。アメリカに来てからライフスタイルが代わり、朝の5時半にカフェにいって勉強してから学校に行き、夜は10時くらいには寝るという超健康生活を送っていました。毎朝通っているカフェの店員さんには「あの子また5時半から勉強してる!」と顔を覚えられ、わざわざ注文しなくても「あなたはこれよね」と勝手にコーヒーを入れてくれるようになりました笑

コーヒーといえば、日本にいたときはコーヒーよりも緑茶!というほどコーヒーが苦手だった私ですが二ヶ月ほど前にコーヒーを飲めば眠くならない魔法にとりつかれ、今では毎日飲まないと落ち着かないほどコーヒーにハマってしまいました。ですが、味に関してはまだまだベイビーです。おいしいコーヒーがあれば是非教えてください^^



そんな眠くならない魔法を手に入れた私は5月の期末テストを乗り越えることができました。



まず初めに

Linguistics of ASLは今回ペーパー試験ではなく、プレゼンテーションでした。「ASLは言語なのか」に対して言語学の観点からそれを証明します。ASLがまだまだ乏しく不安でしたが、その分パワーポイントでまとめることによって見てわかるプレゼン作りを心がけました。当日は緊張して指が震えましたが無事に終えることができました。

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189B Readingではテストの一週間前に5つの記事を渡され当日それを持ち込んで解答するという形式でした。5つの記事は日系アメリカ人が第二次世界大戦時に収容所を経験したものに関する記事でした。そのため、記事の中で使われている単語の多くが「Manzanar」の本にでてくる単語と同じものが多く理解しやすかったです。さらにこのテストは事前の予習をしっかりと行っていればその分点数に反映されるというものだったので特に予習を心がけました。
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春学期の間、Reading とTutoringを担当してくださったJanice先生です。とても明るい性格で、冗談も多くおもしろい先生でした。春学期の間、骨折して苦しんでいる間も常に励ましてくださりおかげで乗り越えることができました。


151B Writingでは春学期の間に書いたEssayの評価がよかったために期末テストは免除になりました。ですが、最終プロジェクトを提出する必要がありました。クラス内で各パートナーを組み、Ohlone College の学生を対象にしたCMを作成するというものでした。このCMは学生に買ってほしいと思わせるために商品の魅了を伝える必要があります。これはEssayで筆者が読み手に持論などを説得するための練習でもありました。このCM作りにはアリストテレスが提唱した弁論術と呼ばれるものを取り入れる必要がありました。この弁論術とは読み手に説得させるためには以下「Logos(論理)」「Pathos(共感)」「Ethos(信頼)」の要素が必要だというものです。またその他にも「Telos(目的)」「Kairos(時間)」も説得に必要なものでした。

パートナーと話し合い、Ohlone CollegeにあるASLクラスを宣伝するCMを作成することになりました。


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使用した説得要素は「Ethos」と「Kairos」です。この時期はちょうどOhlone Collegeの学生がサマークラスを決める時期で、且つ現在この大学には多くのろう学生が在学しているということで「Kairos」を使用し、感情的に訴えかけるような作風にしたことから「Ethos」を使用しました。1週間という短い製作期間でしたが手話通訳とパートナーと協力して満足できるCMを作成することができました。当日のプレゼンテーションはパートナーが欠席するというハプニングがあり、一気に緊張が高まりましたが好評価を頂くことができほっとしました。


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最後にお世話になった先生と手話通訳の皆さんと。
(左から手話通訳のCherieさん、私、手話通訳のCJさん、先生)

特にCherieさんは162の手話通訳も担当してくださっていました。春学期が始まった当初は通訳のASLがさっぱりわからず悪戦苦闘していましたが、さんはよりわかりやすくハキハキしたろう者に近い手話を使ってくださったおかげで理解も早く、手話通訳の善し悪しで授業が理解できるといっても過言ではないほど良い手話通訳の存在は私にとって大切でした。

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長かった春学期がようやく終わりました。今思えば、事故から始まった春学期は苦痛の日々でしたがそれでもなんとか乗り越えることができたのは、事故の直後駆けつけてくれ松葉杖生活時も支えてくれたホームステイ先の家族、特に術後自分で水も飲めないような状態のとき家に駆けつけてくれ常に付き添ってくれたり、大学内での移動を助けてくれた留学先の友人達、徒歩5分先のスーパーにですら行けないときに日常用品の購入を手伝ってくれた奨学生の西さん、いつもポジティブな言葉で励まして下さった先生方、事故から現在までサポートしてくださった奨学金事業関係者の皆さん、また心配して励ましてくださった奨学生の先輩方、最後に手術のためにわざわざ日本から駆けつけてくれた母をはじめ家族のみんなに心から御礼申し上げます。皆さんの一つ一つの心遣いのおかげで春学期を乗り越えることができました。これからも応援のほど、宜しくお願いします。

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