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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2007年7月 生活記録(第2期生 高山 亨太)[2007年08月03日(Fri)]
 日本に帰国した大きな目的である留学を継続するための留学ビザの手続きのために駐日アメリカ大使館での申請と面接に挑んできた。当日は、あいいくの大雨でアメリカ大使館に入る前のセキュリティーチェックのために長列の蛇に並ぶのが大変だった。しかし、アメリカ大使館での面接は、去年の留学前に一度経験したので、当日は慌てることなく落ち着いて向かうことが出来た。去年は、当日の面接の様子のイメージが出来ずに、服装で悩み、真剣にスーツで行った方が良いのか、悩んでいたものだった。7月の中旬は、8月当初の留学に向けて準備している学生が多いせいか予約も多くかなり並んでいた。アメリカ大使館の中にはいると、まずは入り口で書類のチェックを受け、その後受付窓口で書類を提出する。その後、指紋採取のために名前を呼ばれるので、前に出て、両手の人指の指紋を採取するとまた席に戻って、質疑応答のための面接に呼ばれるまで座って待つ。これから留学を希望する聴覚障害者は、受付で聴覚障害がある旨を伝えないと口頭で名前を呼ばれるため予め聴覚障害がある旨を伝えるとその後スムーズに面接が進むと思う。面接会場のイメージは、総合病院の受付で診療で呼ばれるのを待っている様子をイメージするとわかりやすいかも知れない。1時間ほど待って、領事官と面接をし、無事に留学ビザを発行していただけることになった。面接では、領事官が日本語を話すことが出来るため日本語で質問を受けて、英語で回答するというやりとりだった。質問の内容は、「どこの大学に行くのか?」、「大学院ですか?」、「ギャローデット大学大学院に行く目的は?」、「大学院で学んだことを日本でどう活かしますか?」、「日本に帰ってきたらどのような仕事を希望していますか?」であった。当日の面接では、申請するビザの種類によっては、英語の能力も面接を通じて審査されるので奨学金で留学を希望する学生はある程度の日常会話程度の英語は出来るように準備しておくと無難かもしれない。2度目の面接だったので、ある程度質問も予想でき、スムーズに面接を終えることが出来た。
 面接終了後、約1週間から2週間でパスポートが届きますと聞いていたので、第4期奨学生と同じように1週間で届くかと思い、サンフランシスコなどへの寮差旅行の準備をしていたが、面接や提出書類上で何かまずいことがあったのか、予想以上に時間がかかり2週間ほどでパスポートを受け取った。今後は、カリフォルニア周辺のリハビリテーションサービスや社会福祉の制度、さらに聴覚障害のあるソーシャルワーカーの就労状況の調査に向けて、飛行機のチケット取得及び予定の再調整を検討したい。
 ビザ取得を終えた現在、残り少ない夏休みを家族とともに旅行に行ったり、友達と会うことでまた新たな1年間を乗り切るための英気を養っていきたい。

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