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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
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2017年3月 生活記録 【第12期生 西 雄也】[2017年03月31日(Fri)]

三月の中旬は一週間の春休みがあり、春休みの前はテスト、テストの月でした。春休みの前の週はほとんどのクラスにテストの日程が設けられていたので三月に入る頃にはいつもより、一層忙しく感じています。

WritingDeaf Educationクラス

今回はWritingとDeaf Educationクラスの現在の状況について報告したいと思います。

Writingクラスのエッセイでは、ろうの子どもにASLを用いて表すときの効果的な事例をろうの子どもたちのそれぞれバックグラウンドやろうの子どもを持つ聴者の親の想いや口話教育などを踏まえながら書いています。インターネットを活用するときに引用できる文は、できるだけ1行のみであり、色々なサイトから重要な一文を探すのに時間がかかりましたが、良い練習ができています。


Deaf Education(ろう教育)クラスではアメリカのろう教育の歴史を中心に法律やろう教育がどのような展開を進めていったかの話が進められています。

他にはろうの子どもに口話で話をするのと手話で話をするのと
どちらが良いかのドキュメンタリービデオを様々な視点から見たうえで、議論を行うという面白い取り組みを行いました。

そのビデオは、それぞれの良さをアピールするために作られ、ろう者やろう教育のことをよく知らない聴者の学生からは、ろうの子どもにとってのコミュニケーション方法はどちらが良いのかの戸惑いが見られました。
また、そのビデオにはその後成人したらどうなったかは紹介されていません。
何が良いかどうか、聞こえない子どもの将来においてプラスになるのは何か?
このクラスにはろうの学生が多いので、ほとんど学生の意見は手話が良いということが比較的多かったが、またこの話から今後、ろう者がろうの多い環境にいるのと聴者が多い環境にいるのとどちらが良いかについての議題が出され、それにはそれぞれの考えがあり、それぞれ異なるところがありました。

ただ共通していると感じたのは、コミュニケーションと居場所作りであり、それができる教育や将来性が大切ということでした。


◆IELTS
TOEFLを再度受験したく、冬休み頃に再手続きを進めていましたが、今年度はこれまでより申し込み希望者が多く、次にテストを受けれるのは四、五ヶ月先になると言われました。進学先が決まる頃という微妙な時期だったので進学先の人と相談したところ、特別にIELTSを紹介、提案していただきました。IELTSはTOEFLと類似しているところがありますが、アカデミック用の内容と移民の人向けのテストに分かれているようです。また、TOEFLはPCで答えるのに対して、IELTSはペーパー形式でした。そして、IELTSの手続きを行う際、ろう者に対して準備できる配慮面について問い合わせたところ、その経験や事例があまりなく必要な配慮面についての手続きを行うのに少し時間がかかってしまうという事態になったが、スムーズに進めることができました。テスト会場はサンフランシスコで行われたので受けに行ってきました。
IMG_0203.jpg
↑IELTSテスト会場


◆春休み
春休みは短期間、友人と一緒に車を走らせ、ラスベガスへ行ってきました。ここは雨が降っているフリーモントに比べて、ほとんど雨が降らず、約30度と夏並みに暑かったです。
また、ラスベガスから車で四時間程先にあるアリゾナ州のグランドキャニオンを観に行きました。グランドキャニオンの広大さに圧倒されるとともに癒されることができ、充実な日々を過ごすことができました。
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↑ グランドキャニオン
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