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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2017年2月生活記録 12期生 福島愛未[2017年03月08日(Wed)]
こんにちは、12期生の福島です。

2月下旬になると雨の回数も減り、気温がぐっと上がり日中はとても温かい日が続いています。最近気がついたのですが、ここFremontでも桜が咲いています。日本で良くみるようなうすピンクの桜とは異なり、小さくて色が濃いピンクです。留学前まで、四季を楽しむことができる国は日本だけだと思い込んでいたので、家の近所で桜を見かけたときはびっくりしました。California、Fremontでも春・夏・秋・冬の四季を楽しむことができます。

IMG_9648.JPG
桜の存在に気づいたのが、散りかけの時だったのであまりキレイな写真はとれず…

■□Studies■□
今月は春学期が始まったばかりで、どのようにクラスが進んでいくのか理解できず試行錯誤しました。何度も先生の元に訪れ、週末も予習に専念することでやっと理解できほっとしています。春学期は秋学期に比べ、予想以上に大変です。毎日夜遅くまで週末も遊びにいけず勉強、勉強、勉強です。大学受験、大学院試験のときよりも勉強している気がします。

■162 Reading
今月はちょっとした冒険でした。というのも、アカデミックな単語を覚える際、クラスやテストのために覚えることはできるものの、それが終われば忘れてしまうことが多いのでそれでは意味がありません。どのように脳に定着させるか、もっと自分にあった方法があるのではないかと思い勉強方法をいくつか変えてみました。その結果、二つの方法が自分にピッタリ合うことを発見しました。この二つの方法を取り入れることによって、2月はアカデミックな単語を秋学期よりも本当の意味で理解することができました。



■151B Writing
春学期に一番悪戦しているのがこのクラスです。ろうクラスとは異なって驚くほど授業のスピードが早く、毎回の予習が欠かせません。加えて10〜15人ほどの少人数クラスなので通常よりも授業内で予習に関して当てられる割合が高くなるため、かじりつくのに必死ですあせあせ(飛び散る汗)。2クラスごとにTed Talkと呼ばれる新しいアイデアを世の中にアピールするロングスピーチを2本、インターネットの記事を1本読んだ上で2週間おきにEssayを書いています。日本でも近年人気のTed Talkですが専門的な内容になるため理解するのがとても難しいですが、今までにない斬新なアイデアを知る事が出来るので面白いです。(Ted Talkではプレゼンターがしばしば笑いを取るのですが、未だにアメリカの笑いのつぼがわかりません…)今月は要約と比較/対照の書き方を学びました。

■189B Reading
このクラスでは「Manzanar」と呼ばれる本を用いて読む力を上げています。
manzanar.jpg
この本は日系アメリカ人が第二次世界大戦の時、危険だと見なされ収容所に入れられるお話です。この本を読む際、高校生の時に見た草なぎ剛が主演の「99年の愛〜Japanese Americans〜」のドラマを思い出しました。また冬休みにロサンゼルスを訪れた際に、友人と全米日系博物館-Japanese American National Museum-に訪れ日系人が収容所に入れられるまでの経緯や収容生活で実際に使っていた物の展示、当時の様子を収めた写真などを見る機会がありました。これらの経験が本を読みやすくしてくれています。「99年の愛〜Japanese Americans〜」は本当に心を打たれたドラマなので是非興味がある人は見てみてください。
99年.jpg

■312 Linguistics of ASL
先月のブログでもお伝えしたように、このクラスでは言語学の観点からASLを分析します。始めに、ASLは言語なのか?という疑問から入りました。ASLは言語です。ではなぜ言語と言い切れるのか、論理的な根拠について学び、その上でASLの分析方法について学びました。初めてASLを分析した人はのは皆さんもご存知のGallaudet Universityの教授ですが、驚くことにろう者ではなく聴者であったそうです。当時のろう者は誰もがASLに言語的な法則があることを否定していたそうですが、StokoeさんがASLにも法則があることを見抜き分析を始めました。これをStokoe System と言います。今月はクラス内でペアになってこのStokoe System を用いて各々が定めたテーマに基づいて分析し、発表するという流れでした。このクラスはただ先生の話を聞くだけではなく実践することが多いので深く理解することができます。



■□
さて2月は、留学生活の中で最も苦しい月になりました。私生活面でも勉強面でも…です。多くの友人に支えられてこの月を乗り越えることができましたが、やはり自分の思うように動けない不自由な体だったので毎日がストレスでした。その上、手術のためにクラスをいくつか欠席したおかげで復帰後の勉強はさっぱりついていけず、やっと理解できるようになったのはここ最近です。

とはいえ、不自由な体になって気づいたこともたくさんありました。一番は建築面です。大学時代、高齢者や身体不自由な人のためにどのような配慮を行うべきかということを学んだときがありましたが、実際はそこまで深く考えていなかったような気がします。交通事故にあった後、約2ヶ月の松葉杖生活で何が不便なのか、何がストレスの原因になっているのか痛いほど身にしみました。また不便に感じることが小さいなストレスになり、小さなストレスが大きなストレスになり、建築物がいかに身体に大きな影響を与えているのかということも実感しました。当事者の立場になって考察することの大切さ、また当事者の意見を本当の意味で理解することの重要性を学びました。

これはDeaf Spaceを学ぶ上で良い経験になったと思います。松葉杖生活前までDeaf Spaceについて考えるとき、自分の体験を中心にして考えていましたが、今回のことからろう者といっても様々な人がいるため自分の意見のみを取り入れることは非常に偏った危険な考えであることに気づきました。Deafといっても聞こえ方は様々で、また視覚・触覚など複数の障害も併せ持った方について考慮することも大切だと感じました。今年度、大学院に合格した際には是非このことについても考えていきたいと思います。


3月の中旬に、やっとギプスが取れる予定です。私にとって長い長いギプス生活でした。ギプスが取れた後は、また長い時間をかけて歩くリハビリをする予定です。以前のように歩けるようになるまでもうしばらく時間がかかりそうですが、ギプスが取れるという一つのステップにすすめることが嬉しくて仕方がありません。留学生活の中でストレスの発散方法といえば、湖の周りを走ることとお酒を嗜むことでした。骨折してからどちらもできず、ただストレスがたまるだけの生活でしたが、もうすぐ歩くことができる!お酒を嗜むことができる!という気持ちが心を軽くしてくれています笑

IMG_9454.JPG

↑手術後に友人たちがお見舞いにきてくれ、はげましのメッセージももらいました。嬉しい!

3月の下旬には春休みがあります。それまでは気を抜かず、勉学に励みたいと思います!
ではみなさんまた来月きらきら

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