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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
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2017年1月生活記録 第10期生 辻功一[2017年01月30日(Mon)]

こんにちは、今日も生きています。
10期生の辻 功一です。

クリスマスと正月の一時帰国の後、チコに戻ってきた翌日から冬学期と慌ただしい冬休みでした。
大学では基本的に冬休みの間は1科目(3単位)、夏休みは2科目を受けることが出来ます。ただし、通常、春学期と秋学期は約15週あるのですが、冬学期と夏学期は3週間で1科目を一気にこなさなければいけないので、朝から昼まで講義、午後は課題と、ほぼ一日中机にかじりつかなければ、みるみるうちに振り落とされかねないです。
それに、自分の場合は耳で聞くのではなく、目を使って長時間通訳を見なければいけないので、集中力との戦いですね。
通訳さんも大変です。

201701_1.jpg
<サクラメント空港で面白い柱を発見!>

冬学期は以下の科目を受講しました。

Survey of Marketing 305 (マーケティング調査)
マーケティングの仕組みや実践方法を過去の事例を通して学ぶといった内容でした。
つくづく思ったのですが、マーケティングというのは会計と正反対の考え方なんですね。
会計は白と黒がはっきりしていて、正か誤かのどちらかしかないんですが、マーケティングは全てがグレー、灰色なんですよ。正しいも間違いもなくて、とにかく最終的に目標を満たすことができればOKという思考なので、極端に言えば多少の誇張や嘘も有りなのですよね。
テストもちょっと変わっていて、結果が出た後、間違えた回答に対して教授に異議を申し立てて(というより言い訳?)認められたら最大10点(100点満点)を加算されるというシステムでした。
僕もそのシステムから少なからず恩恵を受けました。
例えばadvertisingとpromotionという単語、advertisingは広告という意味で、promotionは広告というか販売促進という意味なのですが、ASLではどちらも同じサインなのですね。それで単語を覚えられずテストで間違えたとしても、そこは大目に見てもらえました。

そんなこんなで怒涛の冬学期も1/19の最終試験をもって無事終えることができました。
1/23から始まる2017年の春学期では、ようやく本格的にビジネスカリキュラムを受講するので楽しみです。

以上です。
日本ASL協会から8,188km離れたチコ大学からの報告でした。
ありがとうございました。
今月のコロンブス
多くのアメリカ人は床が汚いという概念がないということを発見
平気で床に食べ物を置いたり、トイレのドアにフックがついているにも関わらず、床にカバンを直に置いたりします。その感覚は今でも大いに抵抗あります・・・。

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